テラフォーマーズ #45(218話)のネタバレ&感想になります。
#45 BODY AND SOUL モノクロの構造
内容ネタバレ
U-NASA第三支局へと訪れたミシャ・V・ソロコフ博士は
実力・経歴ともに申し分ない人物だった。
しかしそんな人物が選んだのは花形である医療や軍事部門ではなく
テラフォーマーの研究専門の機関へと配属であり
その理由は一言で言うならこの生物が”正しい”からだった。
スポンサーリンク
少年の頃昔は教科書に載っていたという虫の実験を目にし
それを見た母親が残酷だと嫌がるのを知り
まさかそんな理由で教科書から消されたのかと考えていた
ミシャは突如動き出した<祈る者>の胴体を見てスゴいと呟いていた。
それはテラフォーマーの弱点とも言える筋肉を統率する器官を
ならば分散させればいいという残酷などと思いもせず
おそらくドナーとなった他のゴキブリを可哀想とも思わず
外科手術にも一切の拒否感もない母親とは全く逆の考えだった。
今わの際に思い出したそんな優しい母親のことは大好きだったが
それでも正しいのはテラフォーマーの方だ、
何故なら正しい情報しかないからだと思いながら命を落とすのだった。
<祈る者>の頭という大脳を失った胴体のする行動は決まっており
まず人間らしき空気の塊を見つけたら殺し
その間手をついて同じ壁の面を走り続けると言うものだった。
彼の場合そうしながら実験的に細分化を施した多くの神経節の間で
正しく情報が行き来しているかを確かめ
情報(データ)と一糸乱れぬ軍(むれ)の一体感のみをもって
ブラディーミルとイワンのいる頭部がある部屋へと辿り着いていた。
突然入ってきた胴体が大統領もしくは頭部へと向かうのに対し
人為変態が間に合わないイワンだが
それに対しとっさに回避するブラディーミル。
どうやら胴体の目的は頭部だったらしく
完了まで残り1分となった様々なケーブルに繋がれた頭部を
取り上げようとするがそれを阻んだのはブラディーミルだった。
自身の鍛え上げぬかれた肉体を武器に圧倒するブラディーミルの猛攻を前に
残り10秒まで来たところで指示を受けたイワンが胴体に向けて
攻撃を仕掛けた瞬間スキャン中の頭部が動き出しその攻撃を阻んでいた。
そして動き出した頭部を胴体へと装着した<祈る者>は
口元に笑みを浮かべながらすぐさま行動を開始。
そして瞬く間にブラディーミルを押さえつけ
イワンの行動を制御してのけたと同時に
毒針によってブラディーミルの身体を貫くのだった・・・。
彼は語る。
人間などと違いなあなあな所が無い、
時代や周りの空気で言動を変えたりしない。
だから3億年以上”なにがあっても”生き残り続けた。
それって”正しい”とは思いませんか?と・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回からの続きで胴体が勝手に動き出したのは
まあいいとしてまさか頭部までも動き出すとは
正直驚きました。
基本的に虫が生命力が強く
死んだと思っても動くのはわかりますが
まさか頭部まで動くなんて
正直どうやったら倒せるのか・・・。
まあ、大統領の言ったようにもっと強い毒やら薬
それかもっとばらばらにすればなんとかなるんでしょうけど
厄介以外の何者でもないですね・・・。
結局残り10秒までスキャンを終了したところで
中断してしまったわけですが
一体どこまで解析することが出来たのか気になるところ。
時間通り最後までちゃんとスキャンし解析できていればベストだったんですが
それが出来なかった以上どこまで謎を解明出来たんでしょうね?
それにしても胴体に頭部が装着されたのは動き出した時点で予想してましたので
驚きませんでしたが何故に前後逆に!?
それでも全く問題なく動いていたことから
<祈る者>としてはあれでいいんでしょうけど
思った以上にキモかったです。
ともあれあれで大統領が命を落としたかどうかはわかりませんが
イワンも動きを止められている状況ですので
最悪イワンも犠牲になる可能性があるかと。
欲を言えばイワンが何とかして<祈る者>を
再び倒してくれることを願いたいところですが・・・。
#44(第217話)へ