君は008 第55話のネタバレ&感想になります。
第55話 あやめ
内容ネタバレ
幼い頃、あやめは真っ暗で音もなく匂いもしない部屋の中で
容赦なく斬りかかってくる母親と訓練を行っていた。
母は我が一族は白刃と共に生き、白刃と共に散る運命だと語り
出来なければ死ねと言わんばかりの厳しいものだった・・・。
そんな過去を歩んできたあやめは
エイトに母は刺客だったと語る。
仕事の腕は最高ランクにしてもはや”殺人芸術”だと謳われた刺客の一族であり
私はそんな一族の末裔で人を殺める術を身に付けることだけが
唯一私の存在意義だったと。
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あまりのことに驚きを声を上げるエイトに対し
あやめは私の中には人を殺める術が詰まっているとして
俯きながら怖い?と問いかけるが
返ってきたのはいや全然?とまるで気にもしていない言葉だった。
笑顔でそう返したエイトは
あやめが心根の優しい素敵な娘だってことはオレにはわかっているとして
オレにとってこの高校に入ってから接してきたことが全てで
過去が一族がどうであれ君は君だと話す。
そんなエイトの言葉に嬉しそうにありがとうと返したあやめは
自分の名にさえ怯えたと語る。
”あやめ”母がつけてくれたこの名の意味にと。
エイトはあやめという名前から殺めるという言葉を連想し
まさかそんなはずはないと否定するが
あやめはあなたのお父さんもそう言ってくれたと話しつつも
母は私を伝統を引き継ぐ完璧な刺客に仕上げることしか
頭がない人だったと語る。
エイトはあやめの表情を窺いつつ
刺客の仕事について尋ねるが
どうやら彼女が7歳の時に母が亡くなったらしく
初仕事に出る前にアララギ校長に保護されたとのことだった。
そして諜報員機関に独りぼっちで引き取られたあやめの
世話役を買って出てくれたのが008号、エイトの父親であり
諜報員の技術より一人の子供としての感性を大切にしろと
言われ続けたのだと。
そのことを聞いたエイトが少し照れ臭そうに
自分の父親のことを誇らしく思っていたところ
先導していたあやめは道の先にある光に気づく。
明るくなったことでエイトはあやめの今の恰好を思い出し
自分のシャツを渡しつつ辺りを見渡すと
何かの保管庫なのか沢山の本が納められていた。
あやめが言うにはここにあるのは戦前の機密書類らしく
エイトはへ~つまんなそと呟きながら
あやめが制止する間もなく本棚にあった一冊を手に取るが
次の瞬間機械仕掛けの巨大な人形が姿を見せていた。
あやめ曰く学天則(改)という
戦前試験的に導入された自動機械兵とのことだが
エイトはその巨大な機械兵を前に思わず
もうやだこの学校~!と叫ぶのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回は前回に続きあやめの過去が語られましたが
予想していた通りかなり壮絶な幼少期を送ってきたみたいですね。
まあ、あやめが今の年齢ですでに諜報員として認められている以上
それなりに厳しい訓練を積んできたのは分かっていましたが
まさか刺客の一族だったとは・・・。
どうやら彼女に芸術ともいえる技術を教えた母親は
既に亡くなっているみたいですが
気になるのは父親について。
あやめにとっては自分に全てを与えてくれた静閑が
父親みたいな感じかもしれませんが
実の父親は今、どうしているのかなと。
母と同じくすでに亡くなっているなら特になにもありませんが
母が刺客の一族だった以上
父親もそれに類する人物であってもおかしくないですし
なんらかの形で今後登場する可能性もあるのかも。
まあ、その際にはおそらく味方ではなく
ドグラ・マグラの一員っぽい気もしますので
正直出てきてほしいようなほしくないような微妙な感じですけどね。
それはそれとしてやっぱりというかなんていうか
あっさり地下から脱出というわけにはいかないようですね。
あの機械人形は学天則(改)と呼ばれる
自動機械兵とのことですが
エイト達にめっちゃ吠えていましたし
戦いになるのは避けられないだろうなと。
エイトが思わずもうやだこの学校と叫ぶのもわからなくもないんですが
私的には戦前にあれほどの機械兵を作れたという事実に
感嘆するとともに恐ろしさを感じますね・・・。
最後のページに”This is 中野高校”とありましたが
ぶっちゃけエイトと同様に頭を抱えつつも
全てはこの一言に集約されるのかも。
ともあれ次回は戦いは避けられそうにないですし
学天則(改)がどういうスペックを有しているのかも含めて
続きが楽しみです。
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