2020年9月17日発売の週刊ヤングジャンプ 2020年42号に掲載されている
キングダム 654話のネタバレ&感想になります。
第654話 楚にあらず
内容ネタバレ
楚軍玄右と白麗に相対する魏軍は
大将である呉鳳明の指示の下
龍范、荀詠、馬介の三将が猛攻を仕掛けていた。
玄右軍が苦戦中との報告を受けた寿胡王だが
ギリギリまでどう動くか悟らせない呉鳳明を賞賛し
敵として相応しいと感じているのか
嬉しそうな表情を浮かべていた。
そうした中、玄右は第一陣を下げ
第二陣の戦で食い止めるべく動き出し・・・。
魏の動きの早さと鋭さに秦軍本陣の面々は
魏が早すぎてこちらが挟み撃ちに
間に合わないかもしれないと
苦い表情を浮かべていた。
魏本陣の面々はそんな秦を自分達から友軍を頼んでおいて
遅れをとっていることに不満の声をあげていたが
呉鳳明がそうとは限らぬと否定の声をあげる。
確かにあの秦軍本陣にこの俺と同列の
戦術理解を求めるのは無理だと言いながらも
奴らには戦術の遅れを十分に取り戻すだけの
”個”の力があると。
そんな呉鳳明の言葉通りに
蒙武と騰の二将がそれぞれ軍の先頭に出たことで
それに従う兵達も彼らに続けとばかりに
前線を突き破る勢いを見せていた。
呉鳳明は蒙武と騰をかなり評価しているようで
あの二人三年後には真っ先に
殺さねばならぬ相手だと認めており
秦軍がこちらに追いついてきたことで
寿胡王がどう動くか窺っていた。
各戦場から劣勢であるとの報告を受ける寿胡王だが
その表情には全く陰りがなく
お茶を飲みつつゆったりと各将に指示を出していた。
そもそもまだこの戦局では
什虎軍に特別な指示など必要ないと。
特に大きな動きを見せない楚軍に対し
呉鳳明は無策でこの挟撃を防ぐつもりかと訝しむが
次の瞬間両軍ともに動きが止まる。
満羽軍精鋭隊・迅樹。
玄右隊精鋭隊・黄鋒。
両隊は各将を驚愕させるほどの力を見せ
勢いに乗った両軍の前に立ち塞がっていた。
寿胡王は語る。
儂らはそれぞれ滅びし
かつての小国の生き残りであると。
国が消失してもなお戦で敗れず
観念した楚が生存を認めた。
つまり我らは
楚軍であって”楚軍にあらず”
今ここにいる什虎軍とは
かつて汗明やら何やらの楚軍と戦い続け
それを返り討ちにしてきた怪物たちなのだと。
そして呉鳳明らが馬介の本陣にある敵影に気づいた次の瞬間
玄右の手により魏将の一人馬介が討ち取られるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
とりあえず呉鳳明の指示もあってか
優勢に進んでいるように見えた連合軍ですが
魏将の一人が討ち取られたことによって
一気に巻き返された形でしょうか。
まだ序盤といってもいいところで
呉鳳明の片腕足る将を一人喪ったのは
連合軍にとってかなり痛いですね。
戦が進むにつれてさらに将の力が
必要になってくるでしょうし
この損失は後々かなり大きなものになるかと。
対して秦軍ですが蒙武・騰の二将の活躍もあって
悪くない戦況ではありますが
本陣にいる蒙毅が問題になりそうな感じ。
単純に呉鳳明よりも格下なのもそうですが
相手が相手だけにちょっと軍師としては弱いかなと。
まあ、若輩だからこそ誰もが想像していなかった
手をうつ可能性もなきにしもあらずですが
現時点では力不足と言わざるを得ないですね。
それにしても敵の精鋭隊ですが
今までにない程に強兵揃いなのは間違いないかと。
秦と魏の勢いを押しとどめたのもそうですが
敵味方とも驚くくらいですから
あり得ないレベルなのは間違いないでしょうね。
そんな彼らをどうにかして
攻略しないといけないわけで・・・。
なんにせよ什虎勢はまだまだその底を
見せていないみたいですので
これから先もかなり厳しい戦いになるのは間違いないかと。
あの寿胡王の余裕を崩せて初めて
勝つ目が出てくるのではないかと思いますので
どうにか頑張ってほしいものです。特に蒙毅。
気になる続きについてですが
予告では次号は休載で
次回は10/1発売の44号になるかと。