2022年10月28日発売の
ヤングアニマル 2022年21号に
連載されている3月のライオン 196話の
ネタバレ&感想になります。
第196話 あかりちゃんの大冒険④
内容ネタバレ
カレーが食べたいと
駄々をこねていた子供が
満足そうに食べる中
その母親は代金を払わせてほしいと
あかりに申し出ていた。
あかりは喜んでくれただけで
十分だと断っていたが母親から
私も食べたくなっちゃってと言われ
なるほど!とハッとさせられることに。
その声に続くように
カレーの匂いに惹かれた人達も
私にもひとつ!と
続々と集まりだし!?
思わぬ商機を得たあかりだが
本当に売っていいのか悩んでいた。
残りもののデリバリーのカレー
しかもほんのちょっぴりを
紙コップで!?と。
そんなあかりに柳川の主人は
諭すように語り掛ける。
食べさせておやりよ。
お客様がいておいしそうな物がある。
売らない理由がどこにある?と。
その言葉を聞いたことで
悩みが晴れたのかあかりは
嬉しそうに笑みを浮かべ
カレーを売り出す。
三日月堂の
「おうちのまぜまぜミニカレー」
コロッケと半熟玉子が
ちょっぴり乗って1カップ300円!
集まった人達は皆
嬉しそうにカレーを頬張り
満足そうな笑みを浮かべるのだった。
そんな事があった後
美咲は三日月堂にて
相米二にあかりの事を相談していた。
3時のおやつのお届け
だったはずなのに
ちょっと迷走しすぎなのでは?と。
相米二は最後は紙コップで
残ったカレーを売ってたと聞き
流石に驚きながらも
現場にいた皆が笑顔だったと聞き
だったら大丈夫だと語る。
客がみんな笑っているなら
その商売は真っ当だ。
簡単にはつぶれねぇ。
——しかも当のあかりが
笑顔だってのが
またいいじゃねぇかと。
売る方も買う方も双方が笑顔!
それが「いい商い」だ。
——逆にどっちか片っぽだけが
笑顔ってぇのが「わるい商い」
そーゆうヤツは続かねぇ・・・。
おまけにタムラさんも柳川さんも
巻き込んでの話であり
周りも笑顔なら満点だ!
ちょっとやそっとじゃ
もうつぶれねぇ
上々じゃねーか!と。
カレーを売り終えたあかりは
2代目たちにデザートなのか
豆カンと熱いほうじ茶を出していた。
そのチョイスに2代目たちが
どうしてオレ達の心がわかるの!?と
嬉しそうに頬張るのを見て
あかりも笑みを浮かべていた。
”小さい頃から台所や仕事場で”
”おいしい物が出来て行くのを”
”見るのが好きだった”
”粉や豆が食べものに変わっていく”
”魔法みたいだといつも思ってた”
”——そしておいしいものの周りには”
”いつも いつも みんなの笑顔があった”
”光に透かした蜂蜜みたいに”
”ぼうっと輝く”
”とろりとしたやわらかい時間”
”——今でもよぎるだけで”
”胸を締め付ける美しい光景”
”父が去り 母が去り”
”おばあちゃんが去り”
”あの蜂蜜のような”
”金色の輝きは消え”
”丸くてにぎやかだったちゃぶ台が”
”広くて 広くて さみしくて”
”与えてもらった光は”
”失われたけれど・・・”
”——ならば 私が 作りましょう”
”今度は 私の この腕で”
”私の 一番 好きな場所”
”光に満ちた あの世界を”
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
毎回思いますが
あかりさんの家庭事情は
色々と身につまされる
ものがありますね・・・。
ぶっちゃけそのほとんどは
あの妻子捨男が悪いんですが
そういう事があったからこそ
今のあかりさんや川本家が
あるわけで・・・。
それはそれとして
今回は最後にあかりさんが
今目指しているのが何なのか
ようやくわかりましたね。
それだけあの当時子供だった
あかりさんが幸せだと感じた
光景が鮮烈だったんだろうなと。
家族の誰もが笑顔で
幸せそうに笑っているのは見ていて
心が温かくなりましたし。
最後のページの笑顔が溢れる
一コマを見て思いましたが
あかりさんはああいう光景を
見ていたいんでしょうね きっと。
なんにしてもあかりさんが
目指している所は誰も不幸に
ならないのが良いですよね。
相米二さんも言ってましたが
売る方も買う方も双方が笑顔!
それが「いい商い」だと。
日本でも”三方よし”という
近江商人の理念がありますが
それと通じるものがある気がします。
”売りてよし 買い手よし 世間よし”
の精神ですね。
売上至上主義の方からすれば
綺麗事といわれるかもしれませんが
あかりさんが目指すならば
そっちのほうが似合うと思います。
そんな感じであかりさんの
思いが描かれたことで
このあかりちゃんの大冒険も
恐らく終わりを迎えた
のではないかなと。
もちろんまだまだ
続けてくれてもいいんですが
今回が話的にいい区切りに
なってましたしね。
とりあえず次回は
”つづく”とだけありましたので
次号は恐らく休載になるかと。