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ヴィンランド・サガ 最新 第219話 内容ネタバレ&感想 親友との別れとカルリの決意

2025年5月23日発売の

アフタヌーン 2025年7月号にて連載されている

ヴィンランド・サガ 219話

ネタバレ&感想になります。

 

第219話 何度でも

内容ネタバレ

 

以前エイナルは言った。

・・・トルフィン

これだけは覚えといてくれ。

 

お前がこの先苦境に立たされて

追い詰められた挙げ句に

「最後の手段」を取らざるを

得なくなったとしても・・・

 

オレがお前の気持ちを知ってる。

それだけは忘れないでくれ兄弟と。

 

戦いが終わった後、トルフィンは

皆の力を借りて石碑の前に穴を掘り

そこにエイナルとアルネイズ像を埋葬していた。

 

そして夢の地で眠りにつく

友に語り掛ける。

 

エイナル・・・オレが

お前の気持ちを知っているぞ。

 

苦境に立たされて追い詰められた挙げ句に

戦わざるを得なかった・・・。

 

お前のその気持ちを

オレ達が知っているぞと。


アルネイズ村から北東 約100km

女性と子供の避難先の地。

 

ヴァルガルらによって

戦で亡くなった男達が戻り

その家族たちが悲嘆に暮れていた。

 

うちの人は、息子は無事なのかと

詰め寄る女たちにヴァルガルは説明する。

 

今日この避難所に運んできたのは

奥さん方とのお別れが必要な

ご遺体とケガ人だけです。

 

ここにご遺体がないなら

そのご亭主は生きておいでですと。

 

戦が終わったのなら

一度村に帰りたいと言う者もいたが

ヴァルガルは理解を求める。

 

いや・・・いけません。

停戦したとはいえ現場は緊張してます。

 

ウーヌゥ人を刺激したくねェんです。

ご理解くだせェと。

 

その上で男衆はみな数日の内に

ここへ撤退してくるとして

アッシらはただちに小屋を増築しますんで

奥さん方はケガ人を診てやっておくんなさいと

戻ってくる男達のケアを頼むのだった。

 

避難所に連れてこられたケガ人の中には

ウーヌゥとの戦争に意欲的だったウッゲもおり

足を骨折したためか担架に乗せられてた。

 

口が達者なのは変わりないようで

感情を露に不満を口にする。

 

ワシらは勝っとった!勝てたんじゃ!

もう一息でウーヌゥどもを皆殺しに出来た!

 

それをトルフィンの奴・・・

あいつが勝手に撤退すると決めおった!

 

ワシの意見も聞かずに!

ワシが動けないのをいいことに!

 

大勢が死に!土地も失った!として

赤ん坊を抱き、黙って話を聞いていた

グズリーズに怒りをぶつける。

 

おいグズリーズ!

この体たらくをどう償ってくれるんだ!?

こうなったのはなにもかも!

トルフィンの責任だぞ!と。


そんなウッゲの自分勝手な言い分に

ちがう!と声を上げたのはカルリだった。

 

人が死んだのは父ちゃんのせいじゃないよ。

父ちゃんはたたかうのいやだったんだ!と。

 

痛いところをつかれたのかウッゲは

子供が大人の話に割り込むんじゃない!と返すが

カルリは言葉を続ける。

 

父ちゃんはまちがってない!

ボクたちにもウーヌゥたちにも

同じようにやさしいんだ。

それがどうしていけないの!?と。

 

ウッゲはなんでウーヌゥに

優しく必要があるのかとして

あいつはこの開拓の責任者であり

開拓の成功を一番に考えんでどうする!と返すが

それでカルリが納得するはずもなく・・・。

 

それでも間違っていない!とカルリは言うも

ウッゲは上手くいかなかったのなら

トルフィンの考え方は

間違っているということだと。

 

その言葉を聞いたカルリは

不満そうな表情を隠しもせず

ママと共にその場から走り去るが

女衆の一人がウッゲに告げる。

 

大人げないよウッゲ。

子供相手に負けた腹いせするんじゃないよ。

 

失敗が全部トルフィンの責任なら

上手くいった時も全部トルフィンのおかげなの?

 

じゃあウッゲ あんたはなんなのよ。

あんたはこの開拓団のお客さんなの?と。

 

その言葉にウッゲは何も答えず

好き勝手言われていたグズリーズに声をかける。

 

気にすることないからねグズリーズ。

カルリはいい子だねと。


一方その頃エイナルの埋葬を終えたトルフィンは

じっと石碑の前で語り掛けるように膝をついていた。

 

ヒルドたちはそれをただ見守るしかできず

そんなトルフィンの姿を見て

コーデリアはヒルドに声をかける。

 

・・・ヒルドさん 私・・・

エイナルさんと同じなんです。

 

戦争・・・暴力からカルリちゃんや

グズリーズさんや赤ちゃんを

守りたいと強く思いました。

 

そのためにもし誰かを殺めてしまったとしても

それは「仕方ない」と・・・

 

戦争をする・・・人を殺すということが

どういうことなのか・・・

わかっていませんでしたと。

 

コーデリアの話を聞きヒルドは

・・・私もだよと返す。

 

私もわかっていなかった。

わかっていたのはトルフィンだけだと。

 

その言葉を聞いたコーデリアは

石碑の前で膝をつくトルフィンを見て涙を流す。

 

もっと私達を憎んでほしいのに

もっと私達のことを愚か者とさげすんで

怒鳴ってほしい。

 

そうすれば・・・あんなに

苦しまずにすむのに・・・と。


走り去ったカルリの後を追った

グズリーズは海辺で座り込む

カルリの隣に座る。

 

するとカルリは自分に言い聞かせるように

これからについて語り始める。

 

麦を育てるのはうまくいってた。

病気がはやったのがいけなかったんだ。

病気のことをもっとくわしく知らないといけない。

 

ウーヌゥの言葉が

あんまりわからないのもよくなかった。

 

まっさきに言葉を勉強して

もっとちゃんと話しあえるようにならなきゃ。

 

次はきっとうまくやる。

何度でもやる。平和な国ができるまで。

 

みんなが父ちゃんのことを

わかってくれるまで 何度でもと。

 

そう語ったカルリはグズリーズに

父ちゃん母ちゃんまさかこれっきり

もうやめるなんて言わないよね?と訊ねると

グズリーズはじっとカルリの顔を見て

まいったね・・・と乾いた笑いを浮かべていた。

 

ちょっと大きくなりすぎじゃない?カルリ。

と言いつつもオーケーボス。

私もトルフィンと地の果てまでお供しますぜと返し

カルリはまたヴィンランドでいいんだよと返すのだった。

 

そして石碑の前に膝をついていた

トルフィンは立ち上がる。

 

お前のこと・・・

わかっているつもりになっていた。

すまなかった。

 

最後に・・・お前がオレのことを

わかってくれてうれしかったよと。

 

そしてじゃあなエイナルと

最後に声をかけると

自分をずっと見守ってくれていた

仲間のもとへ歩き出すのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

何かの奇跡か何かでエイナルが

助かる道があるのではないかと思ってましたが

現実はそう甘くはなかったようですね。

 

奴隷になってから行動を共にし

夢を共有する仲にまでなった親友との別れは

トルフィンにとって何よりきつかったかと。

 

それでも立ち上がるトルフィンの強さには

感服する他ないですが

ここから仕切り直すのもかなり大変でしょうね。

 

それでも家族やヒルドたち仲間もいますし

一人ではないことが救いになればいいなと。

 

それにしてもウッゲがグズリーズに

心無い言葉をかけた時は

あの野郎!と思いもしましたが

カルリの成長っぷりが半端ないですね。

 

色々なものを喪ったものの

カルリの成長や原住民との関わりも含めて

得られたものもそれなりにあったと思いますし

次に活かすほかないかと。

 

正直トルフィンと心を同じする者のみで

開拓団を率いることが出来るならばと

思わずにはいられませんが

トルフィンはウッゲ達とも話し合って

今後の動きを決めることになるでしょうね。

 

あの地を離れたくない

トルフィンには従えないと

開拓団を抜ける者も出てくるでしょうけど

こうなってしまったからには

それも仕方のない事なのかも。

 

結局のところトルフィンが

これからどうしたいかで

話も変わってくるとは思いますが

カルリが言っていたように

ヴィンランドでの開拓は

まだまだ続くことになるかと。

 

最後のページにあった言葉が

全てを現していると思います。

”人類は千年航路の入り江にあり――”と。

 

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