雑誌掲載最新話 ヴィンランド・サガ

ヴィンランド・サガ 最新 第170話 内容ネタバレ&感想 ハーフダンとの交渉

2020年2月25日発売のアフタヌーン 2020年4月号に連載されている

ヴィンランド・サガ 170話のネタバレ&感想になります。

 

第170話 西方航路④

内容ネタバレ

 

コーデリア(ハルヴァル)を追いトルフィンの家に

足を踏み入れたハーフダンは

昔もこの家で同じようなことがあったことを思い出していた。

 

あの頃はトールズがいたが・・・などと思っていた所

その息子であるトルフィンは

ちょうどよかったとコーデリアのことについて語ろうとするが

それを遮り何も言うなと告げる。

 

それはハーフダンとトルフィン達との取り決め、

ヴィンランド開拓事業の準備を手伝ってもらっていることに

支障をきたしかねかいからであった。

 

ハーフダンはウチの奴隷が面倒をかけたなと

コーデリアと共に家を後にしようとするが

トルフィンはそれでいいのかとコーデリアに声をかける。

 

がんばって交渉しましょうと話すトルフィンだが

ハーフダンはまるで取り合うことはなく・・・。


ユルヴァが小声でハーフダンの悪口を言い出したことで

場の雰囲気が少しおかしくなる中

エイナルはコーデリアを解放するためには

いくらかかるのかと問いかける。

 

その問いに対しため息をつきながらも

ハーフダンは羊80頭だと告げる。

 

あまりの値段に驚くトルフィンだが

ハーフダン曰くコーデリアは体格もあって

ひとりで10人分の力仕事をこなし

従順で品がよく奴隷としては最高級の品質であると。

 

流石に支払える値段ではなく

エイナルからも80頭は無理だと言われるも

それでもトルフィンはどうにか出来ないかと考えていた。

 

そんなトルフィンにコーデリアは

いいんです、私の考えが甘かったのだと語り

そのことでご迷惑をかけたくないと

儚げな笑みを浮かべていた。

 

そして一緒に行こうと言って下さってうれしかったと

頭を下げハーフダンの後をついていこうとしたが

トルフィンから突然私は牛2頭でしたとの声が。

 

トルフィンは自分も奴隷だったこと

主な仕事は農地の開墾だったが

働いて稼ぎ自分自身を買い取ることで私は自由になったと語る。

 

拓いた農地を運用して得た収益が

私の稼ぎになったのだと。

 

その上で同じ奴隷だった傍らのエイナルに

あれはうまい仕組みだったなと声をかける。

 

働くほど自由が近づく、だからやる気が出る。

結果私達ふたりだけで農家5~6軒分の土地を

3年で開墾したのだと。

 

そこでようやくエイナルもトルフィンが

何を考えているのか理解したらしく

あれはいい制度だったなと言い出す。

 

そして二人は奴隷のやる気を引き出せるかは

主人次第なのだと話し

私達の元主人は”名士”なんて呼ばれてましたっけと。

 

ハーフダンは自分を煽ってくる二人に

ガキども、いい度胸だなと言いつつも

切り拓いて畑に出来るような土地がないアイスランドでは

通用しない話だと告げるが

そこでようやく彼らが何を考えているのかに気づく。

 

彼らが何を言いたいのか理解したハーフダンは

二人が笑みを浮かべていることに舌打ちするが

トルフィンはハーフダンに

ヴィンランドに農場を持ってみませんか?と持ち掛けるのだった。


ハーフダンは手下は他にもいるとして

ヴィンランドにコーデリアを派遣するとは限らないと話すが

トルフィンは我々の船にも乗れる人数に限りがあるとして

”ひとりで10人分”みたいな人のほうが

場所をとらなくてありがたいと語る。

 

二人のコーデリアについての交渉は終わり

ハーフダンはお前の口車に乗るのはシャクに障るが

検討するとしてその場を後にし

トルフィンは未だ戸惑うコーデリアに

春が来たら一緒にヴィンランドに行きましょうと告げるのだった。

 

一部始終を見ていたユルヴァ達は

イマイチ理解できていなかったものの

コーデリアが新しく仲間になったと聞き喜んでいた。

 

未だ事態が飲み込めないユルヴァはハーフダンが言っていたのは

”検討”だろうとまだ喜ぶのは早くないか?と声をかけるも

トルフィンはそれに同意した上で

これから一層ヴィンランドの持つ可能性を

ハーフダンにアピールしていこうと語る。

 

そしてエイナルと一緒になって

これからハーフダンについてどうするのか話す様子を見て

ユルヴァ達は呆気にとられるも

あんた達ちゃんと商人なんだねェと驚いていた。

 

どうやらユルヴァはイチかバチかの一発屋的な

ヤマ師的な感じだと思っていたらしく

それを聞いたトルフィン達は外れちゃいないと笑い声をあげつつ

「最初の手段」さ、話せばわかると笑みを浮かべるのだった。

 

当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回のラストにハーフダンが出てきて

これはすんなりはいかないなと思っていましたが

思いのほか上手くいきましたね。

 

今話の最後のページの欄外に

”あの少年が、よくぞここまで”とありましたが

まさにその通りだなと。

 

トルフィンが船団を率いてアイスランドに戻ってくるまでの間に

ハーフダンと同じかそれ以上の難敵と

やり合ってきたんだろうなと改めて思いました。

 

話の中でトルフィンが言ってましたが

会話ができるだけマシみたいなことを言っていましたので

会話でどうにかできるだけいいんだろうなと(苦笑)

 

それにしても作者の言葉じゃありませんが

本当にあの少年が・・・という感じですね。

 

まあ、奴隷時代も経験してきているからこその

あの成長なんでしょうけど

本当に尊敬に値する男になったなと。

 

なんにしても一先ずはトルフィン達の言葉は無下にはされず

コーデリアがヴィンランドに向かうことは

ほぼ決まったような感じですかね。

 

あれだけの強烈キャラですから

これっきりというのはないだろうと思ってましたので

この結果は予想通りでしたが一安心といったところです。

 

とりあえずコーデリアの交渉については何とかなりそうですが

他にも似たような人物が出てくるかもしれませんし

引き続きアイスランドで色々やることになりそうですね。

 

あの演説の際にも気になる人物がいましたし

それらが片付いてからになるかと。

 

なんにしても今回はトルフィン達の成長がよくわかりましたので

それだけでも十分だったと思います。

 

今回仲間になったコーデリアがこれから

トルフィン一行とどう絡んでいくのかも気になりますし

その時が来ることを楽しみにしたいですね。

 

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