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キングダム 最新 第841話 ネタバレ&感想 降服の責任

2025年6月26日発売の

週刊ヤングジャンプ 30号に掲載されている

キングダム 第841話

ネタバレ&感想になります。

 

第841話 大きな歪み

内容ネタバレ

 

韓の救援に向かおうとする魏軍を

必死に食い止めていた玉鳳の元に急報が届く。

韓王都新鄭陥落です!と。

 

そしてそれは趙国を食い止めていた

楽華も同様であり蒙恬たちは

その報せを聞き驚愕していた。

 

しかし趙軍の動きが止まったことで

蒙恬は向こうにも新鄭陥落が

伝わったのだと気づき

先程の急報が真実であることを確信し

すぐさま皆に伝える。

 

広がった全軍の陣を縮めるぞ。

無理に相手を止める必要がなくなった。

 

あとは自軍の守りに徹すればいい。

もう一踏張りだと。

 

指示を出し終えた蒙恬は

戦場の只中で一人空を仰ぎ思う。

 

そうか・・・やってのけたか信・・・

早く顔を見てみたいが

楽華と玉鳳俺達が敵を止めてたから

成功したの忘れてたら怒るからな フフ。

 

じィ・・・見てる・・・?

ついに一国落としたみたいだよ秦国俺達はと。


新鄭救援に出た呉鳳明・舜水樹にとって

その新鄭がよもや一日で落ちるというのは

全くの想定外のことであった。

 

目的を失った両軍は相対した玉鳳・楽華

それぞれをしばらく攻めたが

程なく自国へと去って行った。

 

韓降服の知らせは当然

刻置かずして五つの王国に伝わり

各国がこの大いなる出来事に

大小あれど戦慄した。

 

想定はしてあれど

どこかで信じていなかったのだ。

 

百七十年続いた戦国時代の七王国の一つが

”消滅”するということを。

 

王・首脳陣達は時代の大きなうねりが

ついに到来したことを突きつけられた――

 

秦王を知る斉王・王建王は

ようやく一つやりおったなと

笑みを浮かべていた。

 

文官の中には王都が無血開城したことに

驚いたのか未だ戸惑う声もあったが

ある文官は嫌らしく笑みを浮かべ口を開く。

 

韓王の気の弱さ故の暴挙

秦は幸運でしたなと。

 

王建王はその言葉を逆だと否定する。

王都を無血開城させる”勇”が

どれ程のものか想像が及ばぬのかと。

 

王に思い違いを指摘された文官たちは

即座に失礼致しましたと頭を下げるが

王建王はまァよい 王族にしかわからぬと

これからについて思いを馳せる。

 

降服の決断も思いがこれからも・・・・・重い。

韓王家の者達の心が潰されぬとよいがのォと。


一方その頃、新鄭では騰達が話し合いを行う中

飛信隊の主な面々が集まり話していた。

 

貂は騰将軍は南陽の形で

新鄭を治めようとしていると語る。

 

咸陽から高官達が送られてくるまでの間だけど

暫定的に王にも冠を戻し

韓の文官達もそのままにして

新鄭の営みを守ろうとしている。

もちろん騰将軍は玉座に座っていないと。

 

それぞれ今の状況などを報告するが

無血開城だったことが大きいのか

住民達との争いもなく

緩やかに統治が行われていた。

 

貂はその事に触れつつも

洛亜完のことにも触れる。

 

楽亜完が怒れる残党兵を・・・

反乱の火付け役となる人間を全て

外へ連れ出してくれたのも大きいと。

 

洛亜完の真意を知った面々が

なんとも言えない表情を浮かべる中

渕は話を変えるためなのか

ある噂について触れる。

 

・・・ところで降服を決行したのは

韓の姫だったという噂が流れていますが

本当ですか?と。

 

そんな渕の言葉を肯定するように

貂は口を開く。

 

降服は朝廷の決定ではなく

王と公主の二人の独断決行だったらしいと。

 

それを聞いて尾平は思わず

二人の独断!?・・・やばっと零し

田有に窘められるも思いを口にする。

 

いやさすがにやばいだろ

王と姫とはいえ勝手に・・・

 

だって兵や民は国を守るために

まだ戦おうとしてたかも知れないのに・・・と。

 

しかし崇原の言葉で気づかされる。

だがそのおかげで互いに血を流さずに済んだし

今のこの静かな状況にあると。

 

田有は蕞の時の事に触れ

自分達の王との違いを口にし

渕は気弱な王と姫がいたおかげで

こうなったということですか・・・と。

 

しかし信は渕の言葉を

気弱なんかじゃねェよと否定する。

 

独断で国を滅亡させるなんて

そんな簡単なことじゃねェだろと。


信の言葉を聞いて羌瘣と羌礼は

・・・ああそういうことかと

自分達が感じていたことを口にする。

 

血が流れていないのに

この城内の空気は色んな感情が入り乱れて

大きな”歪み”を感じると。

 

そしてそれは貂も同様だった。

羌瘣達みたいに感じ取る・・・・ことは出来ないけど

オレも今のこの新鄭の空気は

何か際どいもの・・・・・を感じるよ。

 

正直咸陽から統治専門団が到着するまで

保てるのか・・・・・気になってると。

 

それを聞いた尾平は

何か起こるってのか!?と声を上げるが

礼はそれを否定する。

 

起こせないよ。起こせないように

皆が必死に努力してるからと。

 

そして羌瘣が礼の言葉を

引き継ぐように語る。

 

そう だから苦しくて苦しくて歪んでいるんだ。

それはきっとどこかに・・・

 

そう口にした瞬間

ドォンと大きな音がしたことで

皆が何が起きたのかと

音のほうへと目を向ける。

 

そんな中、礼は傍らにいる

昂の手を握りしめながら口を開く。

どこかにじゃない 誰かにだよ瘣姉と。


目を覚ました寧姫は一人

城壁の上から町を見ていた。

 

寧姫が目覚めたことに気づいた侍女たちは

無事目覚めたことを喜びが

寧姫の顔には表情はなく・・・。

 

侍女たちから自分が三日眠っていたことを聞いた

寧姫は父や城内の様子がどうなっているかを聞き

民の血が流れていないのであれば・・・と

少し安堵した様子を見せる。

 

そんな寧姫だがふと離れた城壁の上に

誰かがいることに気づき目を向けた瞬間

その者達が城壁の上から

身を投げる瞬間を目にしてしまう。

 

ドォンと大きな音が鳴り響く中

寧姫は絶叫し蹲ってしまい

侍女たちは落ちついて下さいと

懸命に声をかけていた。

 

寧姫は何で・・・と思いつつも

ひょっとして他にも・・・と

侍女の一人に訊ねると

その侍女は戸惑いながらも答える。

 

落ちついて下さい寧様。

民は・・・救われました本当に!

 

戦いが無かったおかげで

誰一人傷つくことはありませんでした。

 

しかし・・・一方で降服を・・・

国が滅びることを受け止められない

者達が少しだけ・・・その者達が・・・

今秦兵に頼んで見回ってもらってますが

どうしてもすり抜けて・・・と。

 

話を聞いた寧姫は過呼吸になりかけながらも

洛亜完将軍とその軍について訊ね

侍女達は口にしていいものかと

逡巡しつつも答える。

 

洛亜完軍は蘭城に入りましたが

昨日新鄭ここより討伐軍が出陣し

蘭城の外で戦いとなり

全滅したと聞いています・・・と。

 

全滅したと聞かされた寧姫は

限界を超えてしまったのか

その場で倒れてしまうのだった。

 

そしてその日の夜、寧姫は

悲鳴を上げて目を覚ます。

”全部お前のせいだ”と。

 

悲鳴を聞きつけた侍女たちは

懸命に声をかけるが・・・。

 

意識を失っていたのか

眠っていたのか

朝、寧姫が目を覚ますと

傍に侍女の姿はなかった。

 

憔悴仕切った表情の寧姫は

王族として相応しい装いを身に着けると

一人城壁の上に立つ。

 

そして踵を浮かせた瞬間

誰かの視線を感じたのか

そちらへと目を向けると

寧姫・・・と声をかける騰の姿が・・・。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

韓を降服させて救援に向かっていた

魏・趙軍が撤退したことで

戦が終わったわけですが

一国を滅ぼすということは

その後も中々に大変そうですね・・・。

 

今回は新鄭が無血開城して

さらに洛亜完が残党を引き連れて

出て行ってくれたおかげもあって

大分順調に統治が進んでいると思いますが

問題が全くないわけではなさそうです。

 

韓の滅亡を受け入れられずに

自ら命を絶つ者がいることは

ある程度予想されたことではありました。

 

恐らく子供が先の戦で亡くなったことから

秦の統治を受け入れられなかった者達だと思います。

 

降服した際に徹底抗戦を主張している

民がいましたがその者達かなと。

 

ただこの降服で一番心をやられているのは

降服を決断決行した王と寧姫でしょうね・・・。

 

王は秦と色々話し合わなければならない現状

王として歯を食いしばっているんだと思いますが

今一番まずいのは寧姫かと。

 

彼女の存在は王族として

秦と韓、どちらにとっても重要ではありますが

今この状況でやるべきことがないことが

拍車をかけているような気がします。

 

もちろん民たちを励ましたりと

色々細かいところでやれることはありますが

王が健在である以上、秦との話し合いにも

いなきゃいけないわけではないわけで・・・

 

彼女しか出来ないことがあるならば

そちらに忙殺されることで

多少持ち直したのかもしれませんが

中々難しいと思いますし。

 

ただでさえ降服を決断した責任に苦しんでいる所に

民の中にも受け入れられず命を絶つ者がいること

そして洛亜完達が全滅したと聞かされ

精神的に限界を迎えてしまったんだろうなと。

 

恐らくあの場に騰がいなければ

あのまま飛び降りてしまった可能性も

少なからずあると思いますし・・・

 

まあ、考えてみれば寧姫って

まだ十代後半か二十代前半ですので

色々な物を消化できなくても仕方ないのかも。

 

なんにしても寧姫があんな感じに

死んだような眼をしているのは

見ていられないので

騰になんとか頑張ってほしいものです。

 

騰も何とかしたいと思っているからこそ

あの場に姿を見せたのだと思いますし。

 

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