2025年12月25日発売の
週刊ヤングジャンプ 4・5合併号に掲載されている
キングダム 第861話の
ネタバレ&感想になります。
第861話 弓の終着地
内容ネタバレ
仁の制止を振り切って青華雲との
十弓対戦へと挑む淡。
固唾を呑んで見ていた兵士からは
同時に矢を放ったかに見えたが
仁には青華雲が先に撃ったのが見えていた。
しかし淡の矢の方が速く
先に青華雲の元へ矢が届くが
青華雲はその矢が見えているのか
少し頭を下げるだけで躱していた。
あの淡の矢をあっさり躱したことに
飛信隊の隊員の一人が驚愕する中
青華雲の放った矢は淡の身体を貫き
淡はその場に崩れ落ちるように膝をつく。
それを見た仁は大丈夫かっ・・・と声をかけるも
淡はな・・・何・・・さっきの矢・・・と
先程青華雲が放った矢を考察していた。
下の乱戦の間を抜くほど低い所を
しかも的外れなところを飛んで来て
そこから凄い勢いではね上がった。
しかもオイラがよける先に向かって・・・と。
二人の戦いを見守っていた趙の兵士たちから
今の矢について尋ねられた青華雲は
ただ一言だけ答える。”風結い”と。
苦しそうな声を上げる淡に対し
仁は早くそこから下りろと声をかけるが
淡は今の矢について口を開く。
ひょっとして今のは”風結い”?
オイラ達のより何倍も曲がったし
変な動きを・・・
仁も先程の矢が”風結い”だと理解しており
俺達とは格が違う・・・と語る。
しかも”先読み”も乗っている・・・
ただそれも俺達が使う技とはもう別物ほどに・・・と。
淡は父が言っていたことを思い出す。
弓極めし者は”結果”に向けて撃つと。
仁もまた淡の言葉を肯定し
あの矢をよけるのは・・・
無理かもしれない・・・と感じていた。
この距離の普通の矢は何とかかわせる。
射手の気を感じ取る一流の弓使いならなおさら・・・
淡の矢の速さと威力は
誰にも負けないと思うけど・・・
それだけではこの戦いには勝てないんだ・・・と。
これ以上は無理だとして仁は淡に
十分だ 兄ちゃんに代われと声をかけるが
淡はその言葉を拒否する。
何言ってるの兄ちゃん。
青華雲の矢はまだ一本しか見てない・・・
それじゃオイラが先に立った意味がない。
そう言って体を貫いていた
青華雲の矢を引き抜きながら
淡は立ち上がり声を上げる。
青華雲 蒼淡はまだ敗れていないぞ。
十弓の弓とはその程度か 勝負はこれからだと。
そんな淡に対し青華雲は「ほう」と
興味深さげに目を向けながら
矢筒から新たに矢を・・・
一方その頃、信の元へ先程信がいた先に
敵の弓使いが居たとの報告が入っていた。
その相手と弓矢兄弟が戦っており
十弓対決になっていると。
その報告を受け他の者たちは
相手が十弓であることから仁と淡に任せず
一気に向かうことを進言するが
信は彼らを制止した上で確認する。一騎討ちかと。
さらに趙軍も今相対している淡に対し
邪魔をしていないと聞いた信は・・・
青華雲との戦いを続ける淡だが
その身には幾つもの矢が刺さり
満身創痍となっていた。
その姿を見ていられない仁は
もう十分だと涙を浮かべていた。
お前のおかげで青華雲の矢を見れた。
お前のおかげで・・・だからもう代われ淡。
お前が止めると言わないと
終わらないんだこれはと。
そんな仁に対し淡は身体に突き刺さる
矢を引き抜きながら口を開く。
ずっと・・・恩返しがしたかった・・・
血のつながってないオイラを・・・
本当の弟のように育ててくれた。
拾われてきたオイラを・・・と。
その言葉に一瞬言葉を無くす仁だが
バカ何言ってんだ俺だって拾い子だと反論する。
父ちゃんとは血なんてつながってない。
でも それでも家族だった・・・
お前は正真正銘俺の大切な弟だ。
恩なんておかしなこと言うなバカと。
その言葉に嬉しそうに笑いながら
淡はじゃあもう一本だけ・・・頑張るよ・・・と
再び立ち上がっていた。
そんな淡に仁はもう十分だからやめてくれ・・・と
涙を流しながら訴えかけるように声をかけるが
淡は違う・・・と否定する。
兄ちゃんに青華雲の矢を見せるのもあるけど
それだけじゃなくて・・・
撃ちたいんだもう一本だけ・・・
さっきから何か・・・分かりそうな・・・
昔 父ちゃんが言ってた”極意”が
分かりそうな気がするんだと。
再び立った淡を見た青華雲は
・・・次で最後だと口にするも
何か違和感を感じたのか動きを止める。
しかしいや気のせいか・・・と思い直す中
淡は矢筒から矢を・・・
~回想~
ある時、蒼源は仁と淡を
森の中の修練場に呼び口を開く。
ここに的がある。
弓使いは的に矢を射る。
的は動物でもよいし人でもよい。
そしてそれは動いてもよい。
極まりし弓使いは動いた先の的に
矢を撃つことが出来ると。
淡はウソだよねと信じていなかったが
蒼源は黙らせた上で二人に問う。
的がなかったら弓使いはどこへ矢を撃つと。
そして言葉を続ける。
弓使いは的がないと撃てぬ。
単純なその答えが弓の極まりの”終着地”だ。
――だが実はその奥があると父は最近気づいたのだと。
~回想終わり~
一息入れてから淡が矢を番えるのを見て
それが仁は今までとは違うことに気づいていた。
そして同時に青華雲も感じ取る。
何だ!?やはり蒼淡の先が見えぬ!?と。
そうして淡が矢を放つのに遅れる形で
青華雲は奴の矢も・・・まずいと思いつつ放ち
間一髪のところで淡の矢を躱すが
今までとは違い頬に傷を負っていた。
あちら側で騒ぎが起きているのに気づいた隊員が
淡の矢が当たったのか!?と声を上げる中
淡はあと一矢・・・と矢筒に手を伸ばす。
しかしその手は矢を掴めず
淡の胸には青華雲の矢が・・・!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
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感想
ついに十弓対決が始まったわけですが
やっぱり現一位は伊達じゃないですね・・・。
普通ならありえない神技を
ああも容易く連発出来るとは
思っていた以上に頂点は遠いようです。
正直先読みからの風結いとか
どう避ければいいのか分からない程に
極まっているのは間違いなく
あれに狙われたらそりゃ楊端和も討たれるわと。
もし仮に信のような将があれに対抗するなら
第六感とでも言えばいいのか
勘に頼って防ぐ以外ない気がします。
というよりもそもそもが
矢を撃たせてはいけない相手かと。
なので蒼源が討たれた時のように
伏兵か何かを使って逃げられないようにして
一気に討つのが一番良いのかも。
まあ現実にそうするのが難しいのは間違いないですが
そうでもしないと被害は甚大なので・・・。
それはそれとして今回の十弓対決ですが
思っていた以上に淡が頑張ってますね。
正直技術の差は明らかであるものの
当初の目的である仁に青華雲の矢を見せる
という目的自体は十分に達成してるのではないかと。
そればかりかあの青華雲に傷をつける程
弓の真理みたいなものに近づいたのか
辿り着いたのかしたみたいですし。
ただその代償はかなり大きく
胸に刺さった矢は流石に致命傷かも・・・
あれで淡の負け自体は決まったも同然ですが
出来ることならば命だけでも助かってほしいものです。
なんにしても淡の頑張りも無駄にしないためにも
仁がなんとかして青華雲を討たないと駄目でしょうね。
淡もそれを望んで先に立ったんだと思いますし
その願いが叶うのかどうかも含めて
仁と青華雲の戦いがどうなるのか楽しみです。
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