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キングダム 最新 741話 ネタバレ&感想 李牧の読み違い

2022年12月8日発売の

週刊ヤングジャンプ

2023年2号に掲載されている

キングダム 741話

ネタバレ&感想になります。

 

第741話 最後の博打

内容ネタバレ

 

肥下城を救うべく

宜安軍を率い

先頭をひた走る袁環。

 

そんな彼の元へ

斥候より急報が入る。

 

前方燃え盛っている炎は

肥下城に非ず。

 

燃えているのは

肥下城手前の森であり

肥下城は健在であり

攻められた様子もなく

誤報であったと。

 

その報を受けた者達の反応は

様々だったが袁環は思案する。

 

ちょっと待て・・・

それでは・・・

桓騎軍は一体どこに・・・と。


そもそもこの戦い

秦が趙北部攻略に出ると

李牧が読んだところから始まった。

 

趙はもし仮に南から迫っている秦軍に

王都邯鄲を落とされた場合

王室を北へ逃がしその地で

都を開き国を存続させねばならない。

 

その筋道を先に潰すために

秦軍は趙北部攻略戦を仕掛け

李牧の策略にはまり

今 敗局を迎えている。

 

だがここで秦軍を

壊滅させたとしても桓騎に

北部の民を大量虐殺されては

趙国復興という道には

大きな影を落とす。

 

それは本来の趙国存続の

逃げ道を塞ぐという秦の狙いを

半分達成させるようなことである。

 

誰よりも先の大局を読む李牧は

肥下の虐殺をいかに最小限に

食い止めるかが三年後の趙国の命運を

大きく変えると考えた。

 

故の肥下城への

必死の進軍であった。

 

そして桓騎は李牧の

思考がそう巡り焦る

読んでいた

 

故にはめられてしまうのだ。

あの李牧が桓騎の策略に。


肥下城へと急ぐ李牧達は

突然姿を見せた桓騎軍に対し

開いた口が塞がらない程に

驚愕していた。

 

想定外の事態に

配下の者達は急ぎ態勢を整え

迎撃に当たろうとするも

間に合わず右方からの横撃を

受けてしまうことに。

 

それでも大将である李牧を

この場から逃がすため

反対の左側へ退避を願うが

左方からも秦軍が姿を見せる。

 

そればかりか付近の森からも

次々と出てきており

李牧の本隊は包囲されつつあった。

 

この状況に李牧は

数秒動かず状況整理を行った。

 

まずは自分の落ち度。

宜安城が電光石火の早さで

落とされたため

肥下城も同様になると焦った点——。

 

冷静に考えれば宜安城攻めで

秦軍も傷つき疲弊しているため

連続での肥下城攻めは

秦軍にとってそもそも困難である。

 

さらに民を疎開させていた

肥下城の守備は宜安城よりも

強固にしてあったため

仮に攻められても

李牧軍が到着する前に

落ちるようなことはないはずなのだ。

 

そしてそもそも桓騎が生をあきらめ

人質を道連れにして大量虐殺を犯す

という考えに取りつかれた点である。

 

そこが大きな読み違いとなった。

読み違うが故に冷静さを失うと

桓騎に見透かされた。

 

その結果 李牧は

散々警戒していたにもかかわらず

”本陣を薄くして奇襲をかける”

という——。

 

桓騎のいつもの手にまんまと

引っかかったことに気づいた。


桓騎に遅れる形で

戦場へと向かう摩論は

昨夜の事を思い出していた。

 

~昨夜の回想~

昨夜これからの事について

話し合っていた所

桓騎は皆に告げた。

森林地帯で奇襲をかけると。

 

その作戦を聞き信は

本当にあの李牧がそんな奇襲に

かかるのかと疑っていたが

貂は冷静に作戦について

考えを述べる。

 

作戦としてはすごいというか

もはやよく分からないが

けど本当にその奇襲が出来るなら

やるべきだと思う。

 

援軍が来ないなら

籠城してもただ逃げ場なく

死を待つだけだと。

 

蒙恬もまた李牧を討てれば

その混乱に乗じて

脱出の活路も見えてくるかも・・・

と自分の考えを話す。

 

しかしそうした中

摩論は成功した場合ではなく

失敗した時の事を語る。

 

もし奇襲に失敗したら・・・

我々はそこで終わりだと。

 

李牧軍があわてて肥下城へ

行くのは間違いないでしょう。

 

森林地帯もあるため

あの大軍がある程度

分散されるとは思います。

 

しかしそれでも

李牧を守る軍・隊はいますし

その中で李牧を討ち取るまで

いけるかは”博打”です。

 

博打に負ければ・・・失敗すれば

我々は敵軍の只中に身を晒し

今度こそ脱出は不可能です。

 

李牧を討った後も怪しいが

とにかく失敗すれば・・・

我々はそこで全員死にますよと。

 

摩論の言葉を聞き

皆が改めてその事を考える中

桓騎はフッと笑みを浮かべ・・・。

~回想終わり~


李牧は桓騎軍の襲撃に際し

自らも剣を抜きつつ

皆に檄を飛ばす。

 

向こうも最後のあがきだ!

周囲の部隊が駆けつけるまで

何とか戦い抜きなさい。

 

桓騎は姿を見せている、

ここを切り抜ければ

桓騎の首を取り戦は終わりだと。

 

檄に呼応する形で

護衛部隊の士気が上がる中

桓騎は自ら剣を取り

趙兵を斬りながら嘲笑う。

 

切り抜けられねーよ

李牧(お前)と。

 

そして次の瞬間

桓騎の言葉を裏付けるかの如く

桓騎軍の中でも随一の武力を誇る

ゼノウが雄叫びを上げ

李牧へと迫り・・・!?

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

ついに桓騎の逆襲始まる!

って感じの回でしたね。

 

これまで好き勝手

やられていただけに

この展開はアツいなと。

 

前回摩論がどうにも

煮え切らない態度をとってましたが

こういう事だったのかと

改めてわかった気がします。

 

摩論他軍師と呼ばれる人たちは

基本的にこういった伸るか反るかの

博打って嫌いますからね。

 

いつもだったら摩論も

ここまで腰が引けてないんですが

それだけ博打要素が大きい

という事なんだろうなと。

 

それにしても改めて思いますが

今回のような展開を見てしまうと

結果を知っていることが

滅茶苦茶悔しい気がします。

 

この作品って基本的に

史実に即した流れで進んでいるので

桓騎がどうなったとか

李牧がどうなるとか調べれば

すぐにわかってしまいますからね。

 

結果を知らなければ

純粋に驚いたり

もっと熱中できるだろうなと。

 

まあ、結果を知っていても

十分に面白い作品ですので

素直に史実と比べて読むのも

アリだとは思いますが。

 

なんにせよ桓騎が

博打の一手に出たことで

この戦いも一気に

進むことになるかと。

 

李牧を討ち取れれば

無事逃げられる可能性が。

 

討ち取れなければ

全員揃って全滅と

まさに乾坤一擲ですので

どうなるのか楽しみですね。

 

それはそれとして今回

最後ゼノウが李牧に迫ったところで

終わったわけですが

李牧ってどれくらい強いんですかね?

 

李牧はこの時代における

一番の知恵者であることは

まず間違いないんですが

武力のほうはどうなのかなと。

 

以前信をあっさり

吹き飛ばしたくらいですし

それなりに強いのは確か。

 

でもそれがどのレベルなのか

一騎討ちの場面がなかっただけに

その辺り気になるところです。

 

桓騎軍随一の武力を誇る

ゼノウ相手に勝利してしまう

なんて可能性も・・・!?

 

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