ヒストリエ 95話のネタバレ&感想になります。
第95話 王の左腕・1
内容ネタバレ
カイロネイア戦出陣前のペラ王宮で
王であるフィリッポスと元老アンティパトロスが話し合いを行っていた。
その議題となるのはフィリッポスの息子である王子アレクサンドロスが
東方遠征で軍の大半が出払った中、残った寡兵を率いて反乱都市を攻め落し
その町に自分の名であるアレクサンドロポリスと名付けたことだった。
フィリッポスもアレクサンドロスの才能については認めているものの
”病気”であることがその評価に歯止めをかけており
一先ずカイロネイアでの戦いで副将を任せてみて
その結果を見てから今一度考えるという結論に。
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そうした中、フィリッポスはこれから1つの”駒”を育てようとしていることを告げると
アンティパトロスもそれがエウメネスのことを指していることに気づく。
フィリッポスは彼を王の左腕として育てたいとかなり買っているようで
アンティパトロスもまたその意見に賛成するのだった。
そうした中ふと思い出したようにフィリッポスは
以前エウメネスを重装歩兵の訓練に随行させた時の事を語り出す。
その時の訓練は新兵を対象にしていたものだったようで
フィリッポスからこの新兵をいかに早く協力舞台に仕上げられないか
何か思いつくことはないかと問われたエウメネスは
そこから見えるある部隊をここに呼ぶと突然この中で左利きのものは誰かと言い出す。
いきなりそんなことを言われた新兵は訳も分からず訝しんでいたが
フィリッポスから別に罰則を与えるものではない事を説明され
それに従いその人数を数えていくエウメネス。
その後その日訓練場にいた全ての部隊を呼び同じように人数を数えたエウメネスから
10人に1人左利きであることから肉体の特性に合わせ右利き部隊9に左利き部隊1にした方が
方陣のバラつきは少なくなるんじゃないかと言われ
思わず絶句してしまうフィリッポス。
そしてさらに歩兵に限ることはないんじゃないかと言われ
それも一理あるとばかりに検討することを決めるのであった。
そんなことがあったと聞かされたアンティパトロスもまた絶句し呆然とするが
フィリッポスから面白い奴だろうと言われそれに賛同した上で
彼には1つ問題があると話し始める。
それは侮れぬ権限を与える以上エウメネスはスキタイの血のままが望ましく
アッタロスが後ろ盾となりその姪との間に貴族の男子でも生まれたら
かなりの懸念材料になりかねないというものだった。
それを聞いたフィリッポスは何やらその姪について興味がでたらしく
出陣前に一度会ってみようと言い出し
ひょっととしたら強力な”駒”がもう1つ出来るかもしれないと呟くのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
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感想
なんか色々と戦前に起きていたみたいですが
とりあえず今のエウメネスにはどうする事も出来ない問題でしょうね。
話の流れ的にエウメネスとエウリュディケが一緒になり子供を作るのは
なにかと問題になる可能性があるという感じですかね。
まあ、その辺りは色々難しい部分が多く自分でも良く分からない部分ではありますが
とりあえずフィリッポスが最後に娶ったとされるのが
エウリュディケという名の女性だったようなのでそういう展開になっていくのかも。
ぶっちゃけそういう風になった場合エウメネス的にはどうなんだと思いはするものの
王がそういうならばそれは決定事項でしょうしどうする事も出来ないんだろうなと。
それにしてももしエウメネスとエウリュディケが無理だとしたら
エウメネスの相手って一体誰になるんでしょうね?
今回の話を読む限りではスキタイの血のままが望ましいらしいので
その系統の相手になるのかとも思いますが
ネットで調べても彼のお相手までは分からなかったので気になるところです。
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