テラフォーマーズ #37(210話)のネタバレ&感想になります。
#37 THE GREAT YOUNG KAMI'S STOCK 矜持
内容ネタバレ
一樹が変態すると同時に襲ってきた痛みに対しうめき声を上げる中
通称力士型テラフォーマーと呼ばれる個体は
拘束していた蜘蛛の糸が切れていることに気づき一樹のもとへと走り出していた。
力士型テラフォーマーは幼体時より十分な動物性タンパク質を摂る事が
許された個体であり身体が大きくなりすぎて飛べなくなった代わりに
通常の個体の3倍以上のパワーとスピードを誇る。
これまで甲殻型以外の人間で力士型の打撃に耐えきった者は居らず
一樹もまたそうなると思われたが一樹は二発打撃を食らい
吹き飛ばされたもののその場に残された海老原を助けつつ
更に人為変態を行なっていた。
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日向はジャパン・ランキング上位者に一警護の社員が多いのは
単に日本の自衛隊や警察が公務員へのM.O.手術を推奨していないからだと語る。
まして一樹は従来の被験者のような食い詰め者ではなく
先祖は毛利か上杉家の旧家であり風邪村とは明治時代から続いている豪商の苗字であると。
そんなモノホンの貴族である一樹は26歳の時に難病を発症しほとんど寝たきりになり
裕福な家である事からむしろ最高の環境で寝たまんまでいられると言った方が正しい位だったが
だが彼は36歳の時に成功率36%の手術を受けた。
現在も根本的な治療はないが過剰変態すれば動かせなくなった人間の組織が
全て当たらしく入れ替わる、はち切れるような内臓の痛みと引き換えにと語る。
それを聞いたエヴァはどっちみち死ぬんじゃと思いながら
手術って何回も出来るものなのかと尋ねるが
返って来たのは理論上は絶対不可能でありこれまでも非公式に断行された例はあるが
すべて一年と保たずに死亡しているというものだった。
痛みをこらえながらも力士型の拳を受け止め
俺が風邪村一樹だと叫びながら上空へと蹴り飛ばした一樹は
一度は躱された弓を構える。
”痛み”
様々な事故や病気、そして陣痛で我々はおそらく人生最大の痛みである
”内臓”からの圧痛(悲鳴)を知っている。
息を整え弓を構えた時一樹は異形の姿から元の姿へと戻っていた。
全日本旧同連盟審査規定第7条”八段”
技能円熟 射品高雅 射芸の妙を体得した一樹の放った矢は
力士型の身体を貫いていた。
そして上空には二本の矢によって
旋回に支障をきたし不時着しようとする飛行機の姿が・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
一樹の回想についてですが
あらすじにするのはちょっと難しかったので
大部分を省略していますのであしからず。
簡単にまとめると一樹は病気が発症してからと言うもの
何も出来ない自分に嘆き、父親の反対も振り切って
手術に臨んだと言う感じでしょうか。
彼としてみればそうしなければ
自分自身の存在意義が確立できなかったという事なんでしょうけど
家族の立場から見れば成功率が36%しかない手術に反対するのは当然。
なので私的にはやっぱり家族のほうが正論なのではないかと。
まあ、すでに手術して成功いるのでなにもいえませんが。
それはそれとして今回相手の個体、力士型テラフォーマーについての説明がありましたが
なんていうかあれはもう別系統の進化といえるんじゃないかなと。
身体が大きくなって重くなって飛べなくなったらしいですし
まあ、あれが空を飛んだら飛んだで恐怖以外の何者でもないですが。
そんな力士型について気になったのが何故かあの腕の多さに一切触れられてない事。
ゴキブリは本来6本足なのであれも脚だとした場合
手6本脚2本で2本余りますしどういう生態なのか本当にわけわからない。
私的にはアシ○ラマンみたいで嫌いな感じではないんですが
脚が多い何らかの生物をベースにしていたのだとばかり思っていたので
ちょっと驚きです。
それはそれとして今回一番気がかりだったのは
次号より作者急病の為2週休載になるとのこと。
続きは12号(2/16発売)とのことですが何か重い病気でない事を祈ってます。
再開予定が記してあったことからそれほど重い病気ではないとは思いますが
ムリはせず療養してほしいですね。
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