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鉤月のオルタ 最新 8話 ネタバレ&感想 ジャンベルディ・ガザーリ

2017年2月9日発売の別冊少年マガジン 2018年3月号にて連載中の

鉤月のオルタ 8話のネタバレ&感想になります。

 
第8話 灰と炎

内容ネタバレ

 
シナンによるとダマスクスで反乱を起こしたガザーリは

現在すでにアレッポでハユル・ベイの指揮するオスマン軍と交戦中であり

ダマスクスはメッカとメディナへ続く行路としても

重要な拠点であることから現皇帝スレイマンが

見逃すことはありえないとのことだった。

 
シナンはイェニチェリに入団させるのに

ハユル・ベイのつてを使おうと思っていたが事情が変わったらしく

アゼル達はハユル・ベイから頼まれた書状を

ガザーリへ届ける仕事を請け負うことに。

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ハユル・ベイから降伏勧告の書状をガザーリ本人に届けるように

頼まれたアゼル達は彼の態度に違和感を感じつつも

ダマスクス城塞へと向かう。

 
夜になり寒さを堪えながらもダマスカス城塞のすぐ近くまでやって来たが

突然門から騎兵が飛び出していくのを見て

ハユル・ベイが数日先だと言っていたイェニチェリ本隊が

合流している事に気づく。

 
まさかと思い届ける書状の内容を確かめるアゼルだったが

そこにあったのは降伏勧告ではなく

ガザーリを亡命させるための書状だった。

 
その事からハユル・ベイとガザーリが裏で繋がっていることに気づくと共に

彼らが本当にマルムーク朝を裏切ったわけでは無く

自分達と同じように敵中に潜みながら

祖国を再興させる機会を待っていたのだと理解する。

 
アゼル達は自分達の時と同じように月が出てから動き出すところを見て

オスマン帝国にいいようにやられるのは気に食わないとして

言葉が通じるだろうガザーリ本人に会うべく

城塞の中へと忍び込むことに。

 
しかし中に入ったところで見つかってしまった二人は

ガザーリがいると思われる場所で落ち合うことを決め

二手に分かれて先へと向かうが

クルトの向かった先はどうやら行きどまりだったらしく・・・。

 
追い詰められたクルトは大きな音と揺れが生じた隙をついて

なんとか突破することに成功するが

次の瞬間、すぐ後ろを壁と共に追ってきた兵隊が吹き飛ばされていた。

 
それはイェニチェリの大砲によるものだったようで

無残に破壊された痕を見たクルトはあいつらなんて物持ち込んでやがると

呟きつつも今にも落ちそうな兵士に気づき手を貸していた。

 
そして言葉が通じないながらも必死に

生き残りたければ今すぐ逃げろと説得したところ

ガザーリという名前が分かったのか兵士に居場所を教えてもらい

その場を後にするのだった。

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一方、アゼルはガザーリと思しき人物を見つけ

ハユルからもらった書状を渡すが

ガザーリは開けることなく傍にある篝火の中へ投げ込んでいた。

 
どうやら亡命のことが書かれている事に気付いていたらしく

子供は立ち去るがいい、やがてここも落ちると告げるが

アゼルは最初からこうなると分かってて何もしないつもりかと

食ってかかっていた。

 
あんたのために戦った仲間を無駄死にさせるつもりかと

胸倉を掴んだアゼルに対しガザーリは

此の期に及んであの国の生き残りを差し向けるとはと笑みを浮かべていた。

 
だが私の意志は変わらんとして我がマルムーク朝は

私と共に歴史の闇に沈むと話し

お前の祖国ミュチャイトレル、古き戦の民と同じように告げるのだった。

 
ある男の話をしようとガザーリが語り出したのは

身の程をわきまえず光を手にしようとした哀れな男の話だった。

 
男には確かな野心とそれを叶えるだけの才能があり

幸運にも男が生まれたのは優秀な軍人奴隷が治める国であり

男もまた頭角を現し主にも恵まれたが

やがて戦が起こった。

 
敵はあまりにも強大で男の国が亡ぶのは時間の問題だったが

男は一矢でも報いてやろうと一人敵の軍勢に飛び込み

男は知った。この世界には決して常人には至れぬ力を持つ者がいる事を。

 
それほどに圧倒的な存在だった。

その皇帝の名はセリムと言い

男は自分達の王は一生をかけようとも

この皇帝に勝ることはないだろうと思った。

 
だが同時に男の血は滾り皇帝を殺す事だけが男の生きる目的になった。

そして同じ想いを抱いた者と共に誓いを立てた、

いつの日かこの皇帝をこの手で倒し祖国を復興させてみせると。

 
男は皇帝の背をひたすら追う内に

やがて皇帝への憎しみと共にこの皇帝が造る国の

その先が見てみたいと。

だがそれは叶う事はなかった。

 
ガザーリは突然立ち上がり

そうだ私がこの手で殺すつもりだったと言い

何故だ何故死んだセリムと涙を流していた。

 
そしていきなりアゼルの頭を篝火に叩きつけると

狂ったように何度も床へと叩きつけ

認めん、認めんぞスレイマンの名をかたるあの男と呟いていた。

 
頭から血を流し動かないアゼルの足を持ち引きずりながら

あの偽物にこの国を渡すわけにはいかないのだと

血の跡を残しながら階段へと向かうのだった。

 
”暗闇の奥で憎しみに瞳を曇らせた男が言うのだ

オレから全てを奪ったあの男スレイマン

それすらもまやかしなのだとーー”

 
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 
いきなり展開がわけわからない事になっていますが

とりあえず気になるのは次号が最終回ということについて。

 
わざわざ次号最終回と書かれていた以上

おそらく本当に終わっちゃうんだと思いますが

これって打ち切りってことなんですかね?

 
私的にストーリーはちょっとダークよりだったとしても

画は嫌いじゃなかったのでそれなりに気に入っていたんですが

まさかの打ち切りとは正直驚きました。

 
これが第一部完とかそういうのだったら

何も言うことはないんですが最終回と言う事は

次号で終わっちゃうんだなと・・・。

 
オスマン帝国を舞台にした作品って今まで読んだことがないこともあって

コミックスを買うくらいには気に入ってたんですが

まさかこれほど早く終わってしまうとは。

 
今回の話のラストとか結構衝撃的な展開だったので

そのことについて色々書こうかなと思ってたんですが

予告があまりにも衝撃的すぎて全部持ってかれちゃいました。

 
次号でどこまで描かれるのかはわかりませんが

どういう展開になっても終わりなのは変わりないので

後はどういう結末になるのかに期待したいと思います。

 
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