進撃の巨人 雑誌掲載最新話

進撃の巨人 最新 121話 ネタバレ&感想 グリシャの真実

2019年9月9日発売の別冊少年マガジン 2019年10月号に連載されている

進撃の巨人 121話のネタバレ&感想になります。

 

第121話 未来の記憶

内容ネタバレ

 

エレンが9歳になった頃の記憶を見ながら

ジークはエレンがグリシャに愛され自由に育てられていたことを知り

父親に洗脳なんてされていなかったことに気づく。

 

エレンはだから無駄だと言ったと告げるが

ジークはだとしたら何故お前は俺を裏切り

父親に何も知らされぬまま巨人を継承させられ

父親の望み通り戦い続けているのか疑問に思っていた。

 

そしてエレンに何故争いを終わらせることを拒むのか、

始祖の力を使ってどうするつもりだったんだと尋ねたところ

返ってきたのはオレは生まれた時からオレのままだという言葉だった。


場面はミカサを助けるため強盗を手に掛けた記憶へと移り

エレンはオレとあんたが同じだと思っていたようだが

間違っていると語る。

 

他人から自由を奪われるくらいならオレはそいつから自由を奪う、

父親がそうしたわけじゃなくオレは生まれた時からこうだったと。

 

あんたが望んだ哀れな弟はどこにもいない、

あんたの心の傷を分かち合う都合のいい弟も。

 

そしてジークへと目を向けながら

ただここにいるのは父親の望んだエルディア人の復権を

否定し続けることでしか自分自身を肯定できない、

死んだ父親に囚われたままの哀れな男だと告げるのだった。

 

その言葉を聞きジークはだとしたら男は父親に感謝しており

この父親の行いが息子を目覚めさせエルディアの危機から

世界を救うのだからある意味世界を救ったのはこの父親だと語る。

 

皮肉な話だと思わないか?とエレンに問いかけるが

エレンは幼い頃の自分がミカサに

マフラーを送った時の様子をただじっと見つめていた。

 

ジークはエレンに改めて始祖の巨人の力は俺の手の中にあり

安楽死計画はいつでも遂行できると諭すように語り掛ける。

 

だが俺はお前をクサヴァーさんが俺にそうしてくれたように決して見捨てず

世界を救う前にたった一人のお前を救いたいのだと。

 

場面は変わりグリシャは地下にてジークと移った家族写真の裏に

「人類は滅んでなどいない」というメッセージを記し

机の引き出しの中へ。

 

そして引き出しに鍵をかけるグリシャだが

何故か彼は鍵を手にしながら

まるでそこにエレンがいるのが見えているのかのように

目でこれでいいのかと問いかけていた。


再び場面は移りエレンが調査兵団に入りたいことを

両親に打ち明けた時の記憶へ。

 

エレンから調査兵団に入りたいと言われ

母であるカルラは必死に思いとどまらせようとしていた。

 

グリシャからどうして外に出たいのかと問われたエレンが

外の世界がどうなっているのか何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ、

それにここで誰も続く人がいなかったら

今まで死んだ人達の命が無駄になると口にした瞬間

グリシャの中で何か決心したのか表情から感情の色が消えていた。

 

エレンを説得してと叫ぶカルラをよそにグリシャは

胸元の鍵に触れエレンに帰ったら

ずっと秘密にしていた地下汁を見せてやろうと告げ家を出る。

 

家族に見送られながらグリシャが向かったのは

以前入るのを躊躇した礼拝堂の地下だった。

 

そこで彼は始祖の力を継承するフリーダそしてレイス家の面々を顔を合わせ

自分は壁の外から来たエルディア人であることを明かし

妻や子供達を守るために今すぐ壁を攻めてきた巨人を殺してくれと懇願するが

フリーダから罪から逃れてはなりません、

我々ユミルの民が裁かれる日が来たのだと拒否されてしまう。

 

フリーダは巨人大戦の悲劇で悟ったとして

再び始祖の力が弱き者の手に落ちるなら再び世界は地獄と化し

世界を守るためには我々は罪を受け入れ滅びゆく他ないのだと語る。

 

ジークはフリーダの言葉を聞きあのお姉ちゃんとは気が合いそうだが

この家はここでグリシャによって皆殺しにされると語り

エレンにお前はかつてこの記憶を見て父親に深く失望したと言っていたが

あれも嘘だったのかと尋ねるが

その時のエレンの表情はこれまで見たこともない程凄絶なものだった。

 

グリシャはそれでもなんとかして説得しようとしたものの

フリーダの意志は固く彼女は

我々がただ何も知らずに世界の怒りを受け入れれば

死ぬのは我々エルディア人だけで済むのだと自死の道を歩くことを決めていた。

 

もう彼女を意志を変えることは出来ないことに思い至ったグリシャは

何故か一瞬彼女を睨みつけるエレンのほうへと目を向ける。


フリーダは私を説得しようなど無駄なことだと語り

そして私から始祖の巨人を奪ったとしてもあなたには・・・と口にしたその時

グリシャの口から発せられたのは

わかっている、私が始祖の巨人の力を使えないことは・・・との言葉だった。

 

その言葉にジークやフリーダが驚く中

グリシャは”九つの巨人”にはそれぞれの特性があると語り始める。

 

私に宿る”進撃の巨人”にもあり

予てより”進撃の巨人”の継承者は何者にも従うことはなく

すべては王の独善に抗うためであり

この時のために皆がこの記憶に導かれたのだと。

 

”進撃の巨人”は未来の継承者の記憶をも覗き見ることができる、

つまり未来を知ることが可能であることを告げるのだった。

 

グリシャから語られた未来を知ることができるという言葉に

ジークがそのことをエレンに問いただそうとする中

フリーダもまたグリシャにそんな話は聞いたことがないと信じられずにいた。

 

しかしグリシャはあなたがそれをご存知ないことも知っていると話し

”不戦の契り”で始祖の力を完全に扱えないのは

王家と言えどあなたも同じであると語る。

 

そしてグリシャはこれから自身が行う行為に

絶望したかのような表情を浮かべながら

私はここで始祖をくらい王家の血をここで絶やすと宣言し

そういう未来だと決まっていると持っていたメスを手に

自らを巨人へと姿を変えるべく振りかぶるが

その瞬間グリシャは手にメスを刺すことなく項垂れ膝をついていた。

 

グリシャは私に子供を殺すなどできない

私は人を救う医者であるという矜持から

手を下すことを拒否。

 

その光景にジークはグリシャは確かに始祖を奪い

この一家を虐殺したはずだと過去が変わるわけがないと

信じられない表情を浮かべていたが

その時エレンがグリシャの傍らに立ち声をかける。

 

「何をしてる、立てよ父さん」

「忘れたのか?何をしにここに来たのか?」

「犬に食われた妹に報いるためだろ?」

「復権派の仲間にダイナにクルーガーに報いるために進み続けるんだ」

「死んでも死んだ後も」

「これは父さんが始めた物語だろ」

 

そうエレンが囁いた瞬間

グリシャは意を決したようにメスで手のひらを突き刺し

その後に残ったのは巨人へと姿を変えたグリシャだけだった・・・。


全てを為し終えたグリシャは

礼拝堂から外に出ると再び人の姿へと戻っていた。

 

この手に残る命を奪った感触に嘆き蹲りながらも

エレンにこれでいいのか!?これでよかったのか!?と叫び

エルディアはこれで本当に救われるのかと問いかけるも

言葉が返ってくるはずもなく

なぜ全てを見せてくれないんだ、本当に道はなかったのかと涙を流す。

 

そしてグリシャはまるでそこにジークがいることを知っているかのように

そこにいるんだろ?ジークと声をかけ

この先お前の望みは叶わず叶うのはエレンの望みだと告げる。

 

一体何を言っているのか狼狽するジークに

グリシャはエレンの先の記憶を見たことを明かし

まさかあんな恐ろしいことになるとは・・・と口にしたその時

彼の目には現在のジークの姿が映っていた。

 

グリシャもその事が信じられないようで

お前なのかと驚きながらも大きくなったなと涙ながらに声をかける。

 

そしてすまない私はひどい父親だった、

お前にずっとつらい思いをさせてきたと謝り

ジーク、お前を愛しているとその身体を抱きしめる。

 

もっと一緒に遊んでやればよかったのにと後悔する父親に

ジークも父さんと返したその時

グリシャの口からエレンを止めてくれとの言葉が。

 

その言葉を最後にあの世界へと戻されたジーク。

そしてその目の前にはまだ親父がオレに食われるところを見てないぞと

冷たい表情を受かべるエレンの姿が。

 

ジークは今目の前にいるエレンこそが

父親を壁の王や世界と戦うように仕向けていたことに気づく。

 

エレンは真実を知ったジークに

あんたがオレを親父の記憶に連れ込んだおかげで

今の道があると感謝していると告げる。

 

あれを見たのは4年前・・・

オレは親父の記憶から未来の自分を、あの景色を見たのだと。

 

全てを理解したジークはすぐさまユミルに

すべてのユミルの民から生殖能力を奪うようにと命令。

 

その命令にユミルが座標に向けて動き出す中

ジークはグリシャは俺にエレンを止めてくれと言い

お前に従ったことを後悔していたことを語る。

 

父親の記憶からどんな未来の景色を見たのか知らないが

お前は全てを見たわけじゃないんだろ?

例えばお前がここで始祖の力を使えないことを知らなかったように

お前は無力なままだと。

 

エレンは自身に付けられた枷を無理矢理引きはがし

座標へ向かったユミルの後を追いかける。

 

ジークはそんなエレンの行動を無駄だと一蹴し

一度動き出した始祖ユミルを止めることなど

この世の誰にもできないと告げるのだった。

 

当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

なんていうか衝撃的な真実が明らかになりましたが

結局エレンが何を目的にしていたのかまでは分からず残念。

 

全ての黒幕と言っては変ですが

エレンがその元凶だったのはいいとして

一体何が目的だったのだろうかと。

 

ただ今回の話を読んで改めて

グリシャがフクロウから進撃の巨人を継承した話を読み返したんですが

フクロウがちょっと気になることを言っていました。

 

「妻でも子供でも町の人でもいい、壁の中で人を愛せ。」

「それができなければ繰り返すだけだ。」

「同じ歴史を同じ過ちを何度も。」

「ミカサやアルミン、皆を救いたいなら使命を全うしろ。」

 

あの時は何を言っているのか分からなかったですが

これって進撃の巨人の特性に関わる部分だったのかも。

 

フクロウもまた継承者だったわけですから

多少なりとも未来を見ることができたでしょうしね。

 

それに最後の「ミカサやアルミン、皆を救いたいなら使命を全うしろ。」

これこそがエレンの望みというか目的だったのではないかと。

 

彼らが命を落とさない道がエレンが進もうとしている道しかなく

だからこそエレンはこの道を選んだのではないかと推察しました。

 

もちろん実際にはまるで見当違いの可能性もあるんでしょうけど

そう考えるならばエレンがああいう行動をとった理由の一端も

多少なりとも理解できるような気がしますしね。

 

まあ、結局のところこれから続いていく中で

明らかになっていくことだと思いますので

これが当たっているのか間違っているのかも

その内明らかになる時が楽しみです。

 

それにしても今回進撃の巨人の隠された特性が明らかになりましたが

他の九つの巨人にもあるんですかね?

 

流石に進撃の巨人程出鱈目なものではないでしょうけど

グリシャはそれぞれ特性があると言っていましたし

それが何なのか気になるところです。

 

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