進撃の巨人 107話のネタバレ&感想になります。
第107話 来客
内容ネタバレ
牢の中、鏡の前で意志を固めるエレンに声をかけてきたのは
団長であるハンジだった。
ハンジはエレンと話がしたくてここにやってきたらしく
私は君がヒストリアを犠牲にすることはないと確信していたと語り
二年前港で行った歓迎式のことを話すのだった。
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二年前、港にてイェレナらと共に外国の要人として迎えることになったのは
パラディ島にとって唯一の友好国となるヒィズル国だった。
その特使として来訪したのはキヨミ・アズマビトであり
ミカサの血縁者にあたる人物だった。
キヨミから見せられた家紋と同様の家紋をその手に受け継ぐミカサは
およそ100年前にヒィズル国とエルディア帝国が同盟国であった事、
そして巨人大戦後敗戦国としてヒィズル国は立場を追われ
将軍家の忘れ形見がこの島に取り残されたことを知る。
そしてキヨミから我々が失った一国の主の末裔、
ヒィズル国の希望であると明かされるのだった。
休憩を挟みキヨミは今日が両国にとって歴史的な日であると告げた上で
この日を迎えられたのはジークの存在が不可欠であり
その彼からミカサへの仲介を条件にある取り計らいを承った事を報告する。
キヨミと密会したジークは自身がフリッツ家の血を引くこと、
そして私こそが父の想いを受け継いだ真のエルディア復権派だと語る。
父と母をマーレに売ったのも当時マーレ当局の捜査が父の復権派の足元にまで
及んでいる事を知りこのままでは両親と同志復権派はもちろん
祖父母と自身の楽園送りは確実だと判断しあの行動を取ったのだと。
その後、両親を見限りマーレ軍で地位を手にした後も
救うべきパラディ島を蹂躙しエルディア人を殺し続け
マーレ軍による始祖奪還計画を成功させることこそが
エルディア復権の手立てだったと。
なぜならマーレは自分が王家の血を引く者であることを知らず
王家の血を引く巨人と始祖の巨人が接触すれば何が起こるのか知らず
あなたの祖国も今はまだ知らないのだと語る。
キヨミは自分達が将軍家の末裔を求めているのは確かだが
エルディア帝国の復活が世界に危機を及ぼすのであれば
それを見過ごすわけにはいかないと話し
場合によってはこの密会をマーレに白状すべきであると告げる。
それはジークにもわかっていたようで
そんな彼が持ってきたバッグから取り出したのは
パラディ島にて開発運用される立体機動装置だった。
ジークはこれを動かすにはある特殊な燃料が必要であり
彼らは氷爆石と呼び未だパラディ島以外では採掘されたことのない
未知の地下資源ではあるが遥か昔からこの存在は囁かれており
パラディ島の人々にはその真価は知る由もないだろうが
あなたの国はそれがわかる、
この情報はヒィズルとパラディ島を結びつけるはずだと語るのだった。
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ジークとの密会について話したキヨミは
彼の秘策にはヒィズル国の介入が不可欠であり
それは地鳴らしでこの島を守るために必要な三つの過程の一つであると語る。
まず一つ目は地鳴らしの実験的活用によりその力の一部を公開し
世界にその破壊力を見せつける事、
二つ目はヒィズルの介入により地鳴らしが必要なくなるまで
この島の軍事力を世界の水準にまで底上げすること。
そのためには教育や経済力に外交や人口も必要であり
その遅れを埋めるのに50年は必要だろうとした上で
つまり50年は地鳴らしが島を守る為に機能しなければならず
始祖の巨人の保有者と王家の血を引く巨人の保有者、
両者の継続的な維持が必要なのだと語る。
そしてこれが三つ目の過程であり
ジークは獣の巨人を王家の血を引く者へと継承し
王家の血を引く者は13年の任期を終えるまで
可能な限り子を増やすことを告げるのだった。
キヨミの語った話しはハンジにとっても
かなり重い内容だったようで
今自分が助かるために解決不能の問題を未来の子供たちに残していいのかと
自問していたがヒストリアは誰よりも先にその話に乗ることを宣言する。
しかしエレンは壁を破壊し蹂躙された挙句
家畜みたいに子供を産まされ殺されてやっと生きることが許されるなら
俺はジークの計画は到底受け入れられないと告げる。
その上で地鳴らしの維持に我々の命運を委ねるのは危険だとして
残された時間の限りあらゆる選択を模索するべきだと語り
キヨミもまたまだ結論を急ぐべきではないと応え
引き続きジークとの仲介に協力すると話すのだった。
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その時のエレンを見ていたハンジは別のやり方はまだ見つかっていなかったが
ジークの任期は迫り予想より早くマーレが動いたことで
焦燥感を共にしてきたと思っていたが
なぜ君が単独行動に出てこの島を危険に追い込んだのかわからないと問いかける。
その問いかけに答えることなくエレンは
自身が戦槌の巨人を食ったこと、
その能力を得た自分をどこに幽閉しても無駄だと告げる。
当然始祖を持つ自分を殺すこともできず
ジークを殺すわけにもいかないとして
ハンジにあなたになにが出来るのかと問いかける。
そして他のやり方があったら教えてくださいと胸倉を掴みながら怒鳴りつけるエレンに
ハンジはその手を振り払いその場を後にすることしか出来ずにいた・・・。
コニーらが亡くなったサシャの遺族らと共にその死を偲んでいた頃
ピクシスのもとへ巨人化の薬を届けたイェレナ達は
周りを囲む兵士達から銃を向けられていた。
ピクシス自身こんなことをしたくはなかったものの
ジークに枷をかけぬわけにはいかぬとして
仕方なくそうしたからであった。
一方、その頃ジークもまたリヴァイに連れられるまま
目的地へと到着するがそこは樹高80mの群生林からなる巨大樹の森だった。
あまりの待遇に呆気にとられたジークだが
立体機動でたくさん遊べそうだとして
この雄大な自然をガビとファルコにも見せてやりたいと考えていた。
しかし牢に入れられていた二人は
見張りをしていた男を騙した上に殺害し
どうするかもわからないまま牢から脱走していた。
そんな二人のことを心配するライナーが
マーレにてようやく目を覚ました頃
ヒストリアは家の外にある椅子に腰かけ
外の様子を眺めていた。
そんな彼女に中に入ろうと声をかける一人の男性。
もっと体をいたわらないとと
心配されるヒストリアのお腹は大きく・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回久しぶりにあらすじが冗長となってしまいましたが
今回に限っては説明というか重要な部分が多かったので
仕方ないかと。
特使のキヨミさんとジークの話はこれからのパラディ島、
エルディア人にとって重要なものでしたからね。
それはそうと今回空白の時間に起きたことが
また一つ明かされましたが
ようやくミカサの謎の刻印について明らかに。
私自身話に出てああ、そんなことあったなという感じでしたが
まさかミカサの出自が将軍家とは正直驚きました。
とりあえずそのおかげといっては変ですが
それによりヒィズル国との繋がりが出来たわけですので
ミカサ本人の価値はかなり上がりましたね。
あの強靭な肉体と力だけでも十分な価値を持っているのに
ここに来てその血筋までもが特別だったわけですから
ミカサがどう思うか関係なく表舞台に立つことになるかも。
そして捕虜となっていたあのガビとファルコについてですが
正直なにやってんだ・・・という感じ。
周りが全部信用できないのはわからなくもありませんが
正直逃げてどうするつもりなのかと。
結果として逃げる際にまた一人手にかけてしまったわけですし
言葉もないと言うのが正直な所ですね・・・。
そしてそんな事があってからマーレでライナーが目覚めたとか
色々重要なことがありましたが
最終的にヒストリアの妊娠とかもうわけわからん。
いや、言葉でというかキヨミさんの話した通りに
子供作ったのはわかるんですけど
ぶっちゃけあの男誰?って感じ。
同じ家に住んでいるっぽいので
お腹の子供の父親だとは思いますが
ヒストリアの目が死んでいることもあって
あんまり喜べない状況なのかなと。
まあ、言ってみればこれから犠牲になる
子供を次々産むことを強制されているわけですから
あんな目になるのも分からなくもないんですが
出来る事ならあんな目のヒストリアは見たくなかったです・・・。
最後のページにあったように
”生まれながらに背負う悲劇、連鎖への秒読みは始まっている・・・”
のだろうと思いますがなんともやるせないものです。
おそらくエレンが今回のことを強行したのも
これに関係するとは思いますが
エレンがハンジに言った
”他のやり方があったら!!教えてくださいよ!!”という言葉が
全てを物語っているんだろうなと・・・。
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