2020年2月19日発売の週刊少年サンデー 2020年12号に連載されている
君は008 第97話のネタバレ&感想になります。
第97話 反逆者
内容ネタバレ
いつものようにアイスマン監修のもと
トレーニングに勤しむエイト達デルタ3。
今回は放たれる電撃を躱すというものであったが
始まる前の自信は一体何だったのかと思うほど
野原はあまりにも戦闘が苦手だった。
そう、本当にあまりにも。
全弾直撃という驚異的に酷い結果を前に
エイトとあやめは野原を手助けしようと動くが
結果トレーニング終了時には
三人揃ってボロボロの有様だった。
野原はアイスマンから
驚異的な身体能力の低さだなとため息をつかれ
エイト達も野原を庇い過ぎだと注意を受けるが
それでもエイト達はそんな野原を見捨てることはなく
逆に気を落とすなよ、補い合う為のチームだと励まし・・・。
その日の夜、空には暗雲が立ち込め雷が鳴り響く中
いつものようにコタンに見守られながら夜の特訓に励むエイト。
この日はあやめも様子を見に来ていたようで
エイトがまだ完璧ではないものの
独学で”刀気”を身に付けつつあることに驚いていた。
あやめは昼に訓練、夜に特訓では潰れてしまうと
心配してやってきたらしく
エイトもその気遣いには嬉しく思ったものの
ドグラ・マグラがこの学校にいるかもしれないと聞き
居てもたってもいられずにいた。
例の二重スパイの噂をあやめも知っていたらしく
エイトは君はどう思うのかと尋ねるが
返ってきたのは奴らなら
ドグラ・マグラならあり得るという言葉だった。
そんな奴らの事を色々話しつつ
学校内を共に歩いていた二人だがコタンとあやめは
何者かが校内を駆ける気配に気づく。
夜目が効くあやめによるとそれは野原だったとのことで
エイトはまだ伝説の覗き場を探しているのかと思っていたが
そんな彼の向かった先がレベル3区行きの連絡通路であると知り
あいつ、そこまでの情熱を・・・と驚愕していた。
レベル3区へ続く扉もハッキングでこじ開けられており
急いで連れ戻さないとシャレにならないと焦るエイトだが
あやめは目的は何なのかと考えていた。
エイトはそれが伝説の覗き場についてだろうと思っていたが
あやめから本当にそんなことのためだと?と言われ
ようやく今の状況の深刻さを理解していた。
あやめは野原の後を追いかけるため
扉から中へと足を踏み入れる。
エイトもまた入っちゃマズイんでしょ!と声をかけつつ
同じように後を追いかけるが
あいつに限ってそんなことは!と
必死に野原に対する疑念を振り払っていた。
あやめに先導される形で
レベル3の連絡通路を進むエイトだが
道中の監視カメラはフェイクビジョンによって
無力化されてしまっており
事態の深刻さが浮き彫りに。
そして扉が開け放たれた一室から
カタンという音が漏れ
二人がその部屋の中を覗き込むと
そこにはコンピューターに繋がれた端末が・・・。
あやめが確認したところ
システムに直接ウイルスを流していると分かり
驚くエイト達だがそこへ野原が姿を見せる。
ここに姿を見せたことから
彼が何かに関わっていることは確実であり
エイトは野原に警戒しつつ声をかけようとするが
その瞬間野原の持つガジェットがエイトへと向けられていた。
しかし野原が狙ったのはエイトではなかったようで
その後方へと”キューブシューター”を放ったものの
すんでのところで躱されてしまうことに。
野原はあいつだ!と声をあげ
未だ状況を理解していない二人に
あいつが噂のスパイであり毎晩追跡していたと明かす。
それを聞きエイトはやっぱりお前はスパイじゃなかったんだと喜び
あやめはそんな彼を疑ってしまったことを恥じながらも
その後を追いかけることに。
あれは誰だというエイトに対し
野原は確信が持てるまで言いたくなかったけど恐らくと
その名を告げようとした瞬間
あやめが仕掛けられた爆薬に気づき声を上げる。
しかしその声は間一髪遅かったようで
爆発に巻き込まれ倒れる三人。
そうした中、いち早く目覚めたエイトは
二人を心配しつつスパイと思しき人物が
階段を歩いていくのを目撃する。
逃がしはしないぞ!とタイブレードを手に
後を追いかけたエイトだが
それに気づいたスパイの男は
やれやれ皮肉だねと笑みを浮かべ振り返る。
初めて会った時、君は一週間持たないと思ってた・・・
なのにボクが先にここを去ることになるとは・・・と。
そう話しエイトを見下ろしたスパイの男。
彼の正体はルームメイトの一人であり
かつて刀を交えて分かり合ったはずの名乗らんだった・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
スパイの正体がまさか名乗らん君だったとは・・・。
あれだけ野原がスパイであるかのように
描かれていたのにまさか彼が!?と。
正直当初から名乗らん君は怪しいとは思っていたものの
あまりにもあからさま過ぎるし
さらにエイトとも友情のようなものを育んでいたように見えたので
その対象からは除外してましたしね。
前回、そして今回と衝撃展開だと予告されていましたが
本当に驚かされました・・・。
それにしても本当に名乗らん君がスパイであることは
確定と言っていいんですかね?
もちろんここで登場したからには
ほぼ彼がスパイであることは疑いようないんですが
未だに本当に彼が?という思いがあります。
これまで名乗らん君とエイトは色々ありましたが
名乗らん君に関しては過去の回想もあって
そう悪い印象はなかったですし
何より寝ているエイトに自分の名を告げたこともありましたしね。
もし彼が本当にスパイだとしたら
正直どこからどこまでが嘘だったのかと。
まあ、でも名乗らん君の描写というかキャラ作風的に
前作の宿敵であった閃光の影法師に似た部分があったので
敵になってもおかしくはないかなとも。
ともあれ全ては次回にでも
名乗らん君の口から語られることになるのではないかなと。
おそらくエイトと名乗らん君は
再び刀を交えることになりそうですので
エイトがどれだけ成長したのか
そして名乗らん君の本当の実力がどれほどなのかも含めて
どうなるのか楽しみです。
まあ、どう考えても今のエイトでは
諜報員級と思われる名乗らん君には勝てないでしょうけど
せめて一矢は報いてほしいところですね。