魔法使いの嫁 雑誌掲載最新話

魔法使いの嫁 最新 68話 ネタバレ&感想 廃棄塔での出来事

2020年4月3日発売のコミックガーデン 2020年5月号に連載されている

魔法使いの嫁 68話のネタバレ&感想になります。

 

第68篇 A small leak will sink a great ship.Ⅲ

内容ネタバレ

 

体調が優れないルーシーの代わりに

廃棄塔へ採集実習にやってきたチセ達だが

そこでフィロメラと顔を合わせることに。

 

互いに何故ここにいるのかと疑問に思う中

ローブを被った担当官らしき男に

事情を説明したところ

男に案内されるまま廃棄塔へと足を踏み入れるチセ達。

 

その男はファビオ・ザッケローニと名乗り

フィロメラとも顔見知りのようだが

どこか怪しげな雰囲気を持つ人物だった。

 

チセはフィロメラに声をかけ

当たり障りのない会話をかわすが

彼女から小声であのひとには気を付けてと忠告が・・・。


一方、チセ達が代わりに廃棄塔へと向かったことで

再びベッドで休んでいたルーシーだが

傍らにはルツの姿があった。

 

ルツはルーシーがどこかにいかないように

チセから見張りを頼まれたらしく

ルーシーは不満げな表情を浮かべていた。

 

そんなルーシーにルツは

お前もチセみたいに無茶するのはやめてくれと話しかける。

 

俺にもうはらわたはないけど

お前の兄貴はまだ痛める胃があるのだからと。

 

ルツのその言葉に反論しようとするルーシーだが

そこへ教師のヴァハマンが見舞いに訪れる。

 

ルーシーは採集参加の申請をしたのにと頭を下げるが

どうやら自分の代わりに参加すると廃棄塔へ向かったチセ達と

ヴァハマンが会っていないことが判明し・・・。

 

一方、廃棄塔の地下へと足を踏み入れたチセたちは

中の光景に驚きながらも

ザッケローニからこれから行う採集について説明を受けていた。

 

しかし彼が採取を頼んだ奇怪な見た目をした花は

チセとリアン、フィロメラには見えるが

ゾーイとアイザックには見えていないようで

その事をフィロメラに尋ねるも

返ってきたのは知らない方がいいという言葉だった。

 

ザッケローニは見えない二人には

鉱石を採ってくるようにと別の仕事を振り分けるが

フィロメラのほかに”資格”がある者が

二人も追加で来てくれたことを喜んでいた。

 

そんな彼から30分後に集合するようにと言われ

それぞれ採取のため動き出すが

チセとゾーイはこの場所に感じるものがあったらしく

一人で動くのは危険と判断し行動を共にするのだった。


一人行動していたリアンは草むらの中に

あの花があるのに気づき近づこうとするが

その下から虫の様な謎の生物が姿を見せる。

 

襲い掛かろうとする生物に対し

リアンはナイフを手に持ち臨戦態勢に入るが

近くにいたフィロメラはその生物の事を知っていたのか

すぐさま魔術で火を放ち駆除していた。

 

フィロメラはあれは疑似餌として花を使う獣で

寄生されたら使えないから全てを燃やして灰にすると語り

リアンは助かったと礼を述べつつこの機会に

お前は昔も今もずっと上手くやれてるのに

何が不満なんだと問いかける。

 

俺よりなんでも上手くやるくせに

どうして俯くのかと。

 

フィロメラはその問いに振り返りもせず

私なんかじゃお祖母様は満足してくれない、

それに私はあなたと違って跡継ぎとしては望まれていない

”生きてることすらも”と告げる。

 

しかしその言葉はリアンが求めるものではなく

俺はお前の意志を聞いているんだとさらに問い詰めるが

フィロメラはあなたに言ってもわからないと告げ

この場から立ち去ろうとしていた。

 

リアンはそんな彼女に言われなきゃもっとわからないだろうが!と

さらに言葉を投げかけるが

フィロメラは振り返りもせずその場から離れるのだった。


ゾーイと共に近くにあった洞窟へと足を踏み入れたチセだが

さがしていた花を見つけたものの

真剣になり過ぎたのかはぐれてしまっていた。

 

流石にマズイかなと思いつつ

ゾーイを探すチセだが物陰に隠れて

こちらを窺うザッケローニの気配に気づく。

 

チセが先生?と口にしたことで

自分の存在がバレたと判断したザッケローニは

俺、君を見たことあるなと言いながら姿を見せる。

 

そして彼女がロンドンのオークションで

魔法使いに買われたことを思い出したザッケローニは

君”夜の愛し仔”だろうとチセに手を伸ばし・・・。

 

一方、自身も岩ばっかり見ていたせいでチセとはぐれたゾーイは

この状況にマズイと思ったのか

リアン達のところまで戻ろうかと考えていた。

 

以前密猟者の対処方法について教えられていたゾーイは

みんな人間だし学院に密猟者なんて・・・なと思いつつ

ちょうど探していた鉱石を発見。

 

あれだけ採ってから・・・と採取道具を手に向かおうとした瞬間

何者かによって背後から襲われることに。

 

襲ってきた二人の人物はどちらも転変した魔術師のようで

たかだか学生ひとりくらいいなくなってもかまわないだろうと

一人でいたゾーイに目を付けたようだった。

 

相手に蛇の亜人であることを気づかれたゾーイは

一瞬の隙をついて押さえつけられていた身体を振りほどき

やるしかないとヘッドホンを外す。

 

蛇に睨まれたかのように動けなくなった魔術師に

ゾーイはそこでずっと固まってろ!と告げ

急ぎその場から離れながらも

あの調子だとチセも危ないかもしれないと

彼女を捜しに向かうのだった。

 

そして思わぬ反撃を受けて逃げられた魔術師だが

彼の近くにいた方の男の手が石化したかのように崩れ・・・。


自分に手を伸ばそうとするザッケローニを

触らないでください!と吹き飛ばすチセだが

ザッケローニはその目と腕が呪われていることに気づいたようで

全く堪えることなくとてもいい、欲しくなると笑みを浮かべていた。

 

ようやくチセもザッケローニが

教師でないことに気づいたようでザッケローニは

俺は廃棄塔に縫いとめられた魔術師であると語る。

 

外で揉め事に巻き込まれた、

協力と引き換えに匿われたとかその理由はそれぞれであると。

 

その上でまだ肢体が全部揃っている

”夜の愛し仔”がこんなところにいるなんてと

転変した身体を露わに

再びチセへと手を伸ばすザッケローニだが

次の瞬間チセの中にいたヨセフ(カルタフィルス)が

前に出て来たことで自分の手に負えないと考えたのか

慌てた様子で身体を引き離していた。

 

それはチセも想定していなかったようで困惑する中

ザッケローニは君みたいのが怪物魔法使いの弟子に

収まったままでいるのが分からないと言いつつも

それでも”夜の愛し仔”を諦めきれないのか

俺に囲われるという手もあると語る。

 

君ぐらいの希少種をひとりにしちゃうぐらい

価値のわからない奴みたいだしと。

 

しかしチセがそんな言葉を受け入れるはずもなく

あの時あのひとじゃなきゃいけない理由なんてなかったが

あそこで私に一番いい価値をつけたのは

あなたじゃなかったと語る。

 

それから人間として扱ってくれた

だから私はあなたのものには絶対にならないし

私はあなたなんていらないと。

 

見事に完全拒否されたことで諦めがついたのか

ザッケローニは転変した身体を戻しつつ

凄い惚気を聞いた気分だとため息をついていた。

 

先程までとは打って変わって緊迫した雰囲気は霧散する中

ザッケローニからいざこざの中、手放した自身の荷物を受け取ったチセだが

ある事を告げられることに。

 

チセが採取した花を指さしながら

だって君”それ”が見えているってことは

君も誰かを殺したことがあるんだろう?と。

 

その言葉を聞き顔色が変わったチセだが

ザッケローニはその調子だと君本人じゃなくて

”中の誰か”っぽいけどね?と語り

そろそろ門の階に上がろうかと入口へと足を向けるのだった。


戻ってきたチセ達だが

本来の引率であるヴァハマンがルツと共に

その帰りを待っていたようで

あなたたち大丈夫だったと声をかけられることに。

 

どうやら後から出て来たザッケローニと

ヴァハマンは顔見知りだったらしく

勝手なことをしたと注意するが

ザッケローニが彼女が必要とする鉱石も採ってきていたために

二の句を告げない状態になっていた。

 

それでもヴァハマンはこのことは上に報告させてもらうと告げるが

ザッケローニはどうでもいいかのようにお好きにと応え

今は俺なんかよりもよっぽど注意する奴がいるんじゃないか?

学院の中にと告げる。

 

チセはザッケローニが禁書の事を知っているのだと気づくが

ザッケローニはここに来たのは

上に呼びつけられたからだと語り

何かあったら俺らを疑うのはやめて欲しい

地下って廃棄塔の連中じゃないと。

 

そしてこんなに面倒でゆったりした手を使う奴はいないと

言い残し廃棄塔へと戻るのだった。

 

その後、ヴァハマンに今日の支払いはルーシーにと

説明しつつ校内を歩いていた所

エリアスとライザが連れ立っているところに出くわすことに。

 

チセ達と挨拶を交わしたライザは

その中にいたフィロメラに君に少し聞きたいことがあると声をかけるが

そこにそれには及ばないと告げる使い魔が姿を見せ・・・。

 

当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックス、MAGCOMIでどうぞ!


感想

 

今回はページ数が48Pということもあり

かなり冗長なあらすじになってしまいましたが

色々と廃棄塔のことが分かった気がします。

 

とりあえず廃棄塔のことを簡単にまとめると

様々なものが採取できるかなり広い空間であり

そこにいる魔術師たちは一癖も二癖もある

めっちゃ怪しい場所って感じですね。

 

ザッケローニもそうですが

真面じゃない魔術師がたくさん住み着いて?おり

本来生徒達が立ち入るべきではないところなのかなと。

 

まあ、真面かそうでないかは魔術師自体

胡散臭い部分があるのでなんとも言えないところですが

表に出られない者達が集まっているみたいです。

 

それにしても今回誰か殺したことがないと

見えない花が出てきましたが

気になるのはリアンもそれを見ることが出来た事について。

 

おそらく彼の家にも関係していることなんでしょうけど

そういう条件付きの花があるとは

中々に面白いものです。

 

条件が条件なのでなにかと問題がありそうではありますが

他にも様々な条件付きのものがあるでしょうし

そういうのを見るとファンタジーっぽくていいなと。

 

なんだかんだで魔法や魔術がある世界ですので

割とありふれているのかもしれませんが

それでもそういう世界観を感じるものは非日常的ですし

作中にもどんどん出てきてほしいものです。

 

今回の話では全体を通してみると

それほど物語が進行することはなかったですが

最後のサージェント家のものと思われる使い魔を見る限り

事態が動くことになりそう。

 

おそらくライザの問いかけを無視して

退学させようとしているんでしょうけど

あの実家も色々謎が多いので

これを機会に少しでも内情が明らかになればいいなと。

 

ちなみにあくまでもあのタイミングということもあって

あの使い魔がサージェント家に関係するものだと考えただけですので

実際のところはどうなのかはわかりませんが。

 

なにはともあれザッケローニの話を聞く限り

今回の学院の事件に廃棄塔は関わっていないようですし

一体誰が何の目的でやらかしているのかはわかりませんが

チセの友達であるルーシーも深く関わっている以上

どんな形で事態が動くのか楽しみです。

 

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