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キングダム 最新 740話 ネタバレ&感想 肥下城炎上!?

2022年11月24日発売の

週刊ヤングジャンプ2022年

52号に掲載されている

キングダム 740話

ネタバレ&感想になります。

 

第740話 結末の意味

内容ネタバレ

 

桓騎軍が東の肥下城へ

向かったことが判明し

宜安城に集結していた趙軍は

次々と肥下城に向かって走り出した。

 

趙北部の騎馬は元々脚が速く

それに合わせて歩兵も訓練するため

軍全体の足が速い。

 

その軍がそれぞれ全力で

肥下城へ走ったため

通常の十万規模の軍では

考えられない程の速さで進軍した。

 

それ程必死の走りであった。

桓騎が前年平陽前で断行した

捕虜虐殺は趙軍全員が知るところであり

今 肥下城は北部の民で溢れており

そこで同様のこと

起こされるわけにはいかないのだ。

 

しかし桓騎達は

趙軍が宜安城から出る頃には

途中にある森林地帯を抜け

その目に肥下城の姿を

捉えていたのである。


流石の摩論も今回のは

さすがに取り返しがつかないと

思っているらしく

桓騎に本当にやるんですか?と

改めて尋ねていた。

 

そんな摩論に対し黒桜は

ここまで来てブルってんのかと

怒鳴りつけるが

倫玉はそれじゃ他に何かやれる手は

あったのかと声をかける。

 

あのまま宜安で

籠城しても無理だったんだろと。

 

摩論としてもそれについては

同意する他なく認めるが

倫玉は語る。

 

もし雷土が居たら

ムダにかっこつけて

こう言うだろうぜ。

 

ウダウダ言ってねーで

俺達はただお頭に

ついていくだけだってなと。

 

その言葉を聞いた者達が

雷土の事を思い出す中

倫玉は語り始める。

 

俺は呂比っていう

田舎の城邑の外れにある

山中で盗賊団をやっていて

ずっと南のほうで

やべェ野盗団がいると聞き

移動してその桓騎一家に入った。

 

別に俺は自分ででけェことやりてー

とか願望はさしてなかったが

ただ呂比で盗賊をやってて

そんでしよーもなく死ぬだけなのも

何かつまんねーと思ってた。

 

その位の気持ちで

桓騎一家に入ったが

そこからは刺激的な日々だった。

 

実はその時初めて思った。

生きるって何か面白ェのかもなと。

 

恐らくあの時集まって来た奴らは

みんな似たようなこと

思っていたんだと思う。

 

方々の吹き溜まりで

ただ息をしてただけのような連中が

お頭の元に集まって

みんな頭を上げて

生きれたような気がする。

 

外からみればひでェ集団だが

俺達はそれどころじゃなかったし

そんな日が来ると

想像すら出来ねェ程の人間だった。

 

それが途中で正規の秦軍になり

今や大将軍の軍だ。

 

桓騎一家に入る前の俺達には

夢のまた夢の世界の中にいる。

 

そういう所に俺達は立っている。

だからこの結末が

どんなに酷い結末でも

すでに俺達にとっては

これ以上ない最高の結末だと。


倫玉の言葉に呼応した桓騎兵らが

その通りだ!と雄叫びをあげる中

桓騎はそんな彼らに

冷や水を浴びせるように告げる。

 

別に俺はお前らを

クソ溜めから引き上げるために

やってきたわけじゃねェ

勘違いすんなと。

 

その上で語る。

俺は元々復讐するために

一家を作っただけだった。

 

ここにいるお前らは

クソ中のクソだが

引いて見りゃその他の連中も

そんなに変わらねェクソ共だ。

 

この世界はただの

クソの吹き溜まりだ。

 

その中で俺はただ好き勝手やって

出くわしたムカつく奴を

ぶっ飛ばし続けてきただけだと。

 

空気が読めないのか

摩論が今は逆にそのムカつく奴に

ボコられていますがねと口にするが

そんな摩論に桓騎は告げる。

 

俺の唯一の失敗は来てすぐ

俺の一家を乗っ取ろうとした

お前をぶっ殺して

おかなかったことだと。

 

そんなことがあったのかと

他の連中に詰め寄られる摩論は

雷土の方がヒドかったと言い出し

桓騎は冗談だったのか

フッと笑い告げる。

 

だが俺の失敗はそれくらいだ。

後は失敗しねェと。

 

また空気の読めない摩論が

は・・・?と口にするが

桓騎はまだ途中だと言い

皆に振り向き告げる。

 

いつも同じだ。

俺の言う通りにしていれば

全部上手くいくと。


肥下城は宜安城の東

まばらな森林地帯の先にある。

 

趙・騎馬の大軍は

森林地帯をよけ

馬の脚を活かし

いち早く肥下城へ迫った。

 

その他各軍も森林地帯の合間を

縫うようにして全力で走った。

 

そして最も早く

肥下城に近づいたのは

やはり袁環の宜安軍であった。

 

家族を救わんとする

必死の走りだった。

 

しかし彼らの目に

飛び込んできたのは

燃え盛る炎。

 

その光景を見て

間に合わなかったのかと

唖然する袁環だが

それでもまだだ諦めるなと

必死で馬を走らせていた。

 

そんな彼らの後を追い

肥下城へと向かっていた

李牧の元へ袁環から

肥下城に火が上がっているとの

急報が届く。

 

その報せに誰もがそんなバカなと

動揺を隠せずにいたが

その一報を受けた李牧は

正気かお前は・・・と

一瞬目の前が暗くなった——。

 

この状況ではお前の助かる道は

人質を盾に籠城を長引かせるのみ。

 

それを本当に手をかけたとしたら

虐殺したとしたら

お前は蛮行を繰り返すだけの愚か者だ。

 

そう考えた李牧だが

・・・いやちょっと待てと考え直す。

 

肥下の人間を殺され

その後桓騎を討ったとしても・・・

我々はこの戦いに勝ったと言えるのか。

 

十万もの北の民を死なせては

この先趙国の最後の砦となって

もらわねばならぬ北部の信頼を・・・

協力を得られなくなる恐れが・・・。

 

もしそうなるとこの戦いは・・・

結果我々にとっても

敗北に近いものになる——。

 

助からぬと悟った桓騎は

我々を道連れにして

両者敗北の結果に導こうと——。

 

私は桓騎を

見くびりすぎていた・・・と。

 

”李牧はこの時”

”桓騎を侮ったと自責した”

”しかし李牧が本当に戦慄するのは”

”まだここからである”

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

いや~桓騎のカッコよさが

これ以上ないほどに

描かれた回でしたね!

 

不敵な笑みを浮かべて

”俺の言う通りにしていれば”

”全部上手くいく”

と告げた桓騎の姿はまさに

黒のカリスマ!って感じでした。

 

桓騎兵はあの桓騎の姿を見て

今までやってきたんだろうなと

思わされるほどに

カッコイイ一幕だったなと。

 

それにしても倫玉が今回

珍しく語ってましたが

彼の言葉も良かった!

 

”この結末がどんなに酷い結末でも”

”すでに俺達にとっては”

”これ以上ない最高の結末だ”

 

元野盗や盗賊あがりが

今や六大将軍の軍ですからね。

 

彼らにとっては

夢の中にいるように思っても

おかしくないだろうなと。

 

最後には桓騎のカッコよさに

全部持ってかれてはいましたが

倫玉らにとって

これこそが本音なんでしょうね。

 

それはそれとして

気になるのは桓騎が

一体何をしたのかについて。

 

とりあえず肥下城方面に

大きな火があがっているのは

間違いないかと。

 

ただそれが肥下城からなのかは

なんとも言えない気がします。

 

袁環らは遠くから火を見て

肥下城から出ていると

考えたようですが

本当にそうなのか疑わしいなと。

 

というのももし仮に桓騎が

肥下城の民を道連れにしようと

火を放ったとします。

 

その場合信は黙って

見ているのかと言われたら

間違いなく止めるだろうなと。

 

そんな事をやるくらいなら

死んだ方がましだ!

くらいの事は言いそうですし。

 

それに桓騎がやろうと

していることをわかっているのに

信が特に止めようとしていないので

そういった事はしないんじゃないかなと。

 

そしてもう一つ。

最後にあった

”しかし李牧が本当に戦慄するのは”

”まだここからである”という言葉。

 

これは恐らく李牧が

考えていたことが間違っているか

考えの外の出来事が起こることを

示唆しているのではないかなと。

 

そうじゃなければわざわざ

本当に戦慄するのは・・・なんて

言葉は出てこないと思いますし。

 

なんにしても桓騎が

何かやらかしたのは

間違いないと思いますので

どうなるのか楽しみです。

 

気になる続きについては

次号は休載で次回は

12/8発売の新年2号にて

掲載予定とのこと。

 

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