2024年4月25日発売の
ヤングジャンプ 21・22合併号に連載されている
テラフォーマーズ #60の
ネタバレ&感想になります。
#60 PHENOMENON 可変と不変
内容ネタバレ
「戦争のための大地」は
もう日本にしか無いからだと
語った七星はさらに言葉を続ける。
500年以上前・・・21世紀中ごろ
火星に住む高等生物第一号として
”ヤツら”は放たれた。
微生物より後で人間より前
寒冷地に強い遺伝子を幾つかかけ合わせた
「クロゴキブリ」だったらしい。
・・・そのクロゴキブリが
古代文明「ラハブ」の遺した
ウイルスの影響の下、500年かけて進化。
火星で人型にまで成った
”テラフォーマー”は開拓に来た
人間たちを許さなかった。
・・・ちょうど地球人が
ゴキブリを許さないように。
そして小町さんや私の兄たちとの
極限の闘争の中で更に進化した
天才型のゴキブリが生まれてしまった——
我々は<祈る者>と呼んでいる。
——この個体が地球へと渡り
大軍を率いて日本に来たのだと。
そんな七星の言葉を引継ぐ形で
燈が火星での事に触れる。
1年前の俺ら元「マーズ・ランキング」の
100人が火星でやらされた
”ゴキブリのサンプル争奪・代理戦争”の
続きもそうであると。
話を聞いた小町はその20年前からの
”人類vsゴキブリ”の生き残り戦争
どちらも日本で完結することになる・・・かと
口にするがイワンはそれを否定する。
違げーよ艦長。
完結させんだよと。
その決意は他の皆も同様であり
龍大は不機嫌そうに口を開く。
これ以上日本で好き勝手させるかよ。
ゴキブリ共も<祈る者>もそれ以外もだと。
そして日向はやるべきことについて語る。
——現状俺たちの目標は2つ。
一つは<祈る者>の抹殺
もう1つはこの状況をずっと狙っていた連中
——そいつらの目的も阻止して逆に倒すこと。
この状況を望んでた”ヤツら”
この状況になるまで止めなかった”上の連中”
この状況を笑って見ている”金のある者達”
『ハンニバル・G・ニュートン』
”ヤツら”——『ニュートン一家』
その長兄に俺らの仲間がついに接触した。
——復讐のために。
サムライソードを圧倒する
ハンニバルは何かの音に気づき
攻撃の手を止める。
そんなハンニバルに対し
サムライソードは告げる。
・・・出来ればオマエを殺したかった。
——こうなる前になるべく残酷に・・・。
・・・民間人一人の力では
オマエの乗る飛行機に
ミサイルをぶち込む事も
この船を捕える事も沈める事も叶わない。
・・・でも”不自然な波”くらいなら
起こせる仲間がいる——!
”船が”水を動かして進む”以上——”
”絶対に避けられない問題がある”
”液体が高速で動かされた時”
”速ければ速いほど”
”周囲の水と比べて圧力が低い状態になる”
”「固体(固定)」「液体(流動)」”
”気体(更に流動)のうち”
”「液体」で安定していた海水中の水分子は”
”突然”圧”から解放され動き更に動き”
”終には「気体」となり”
”気体は「泡」となり”
”泡はハジけて消える”
”一瞬の出来事——だがそれは”
”一瞬の騒音や振動だけでなく”
”金属製のスクリューやタービンも”
”物理的に破壊する”
”船が大きく早くなる程”それ”も大きくなり・・・”
””それ”を減らすべく工夫すれば”
”今度は水の動き自体が減る”
”構造上解決できない問題——”
”曰く”船舶の仇敵””
”日本語で『空洞現象』”
”——英語で『キャビテーション』”
先程よりもさらに音が大きくなる中
サムライソードは告げる。
この豪華客船には
ちょっとだけ止まってもらうわ。
——残念。そう口にした次の瞬間
天井のシャンデリアを破壊しながら
二人の男が部屋に降り立つ。
サムライソードは手渡された上着を
受け取りながら時間切れだと語る。
ここからは”復讐”——兼”勤務”だと。
二人の男は本日付けで決まった
ジャパンランキングと共にそれぞれ名乗る。
『8位』”神眼”鬼塚 慶次
同じく『6位』”塵”ことジェットと。
元々知っていたのか
変異後の姿を見て理解したのか
ハンニバルは二人の特性が
”青蝦蛄”と”鉄砲蝦”であることを看破する。
そしてジェットの持つ煙管が
専用武器であることを言い当て
・・・よく来れたねと。
あと何今——『ジャパン・ランキング』?
テストしていったら良いよ。
その新しい殺傷能力値・・・
『マーズ・ランキング』より正確かどうか。
ちょうど退屈してきたトコだ。
——吐かせてみな♡弟のこと。
そう余裕たっぷりに告げるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回に続き状況の説明から始まりましたが
どの敵も厄介極まりないですね・・・。
<祈る者>率いるテラフォーマーは
進化するスピードが桁外れに早く数も膨大。
ニュートン一族は世界中に
それなりの数存在していて
その全てがそうではないとしても
一騎当千を地で行くチート種族と。
正直戦力差という意味では
どう考えても相手の方が上っぽいですし
ただ戦うだけじゃ勝てないでしょうね。
それにテラフォーマー側と
ニュートン一族は一時的かもしれませんが
手を組んでいるようですし
その脅威は計り知れないかと。
まあ、戦うのは日本だけじゃなく
ランキングに載っていない
実力者も出て来そうな気もしますので
絶望的まではいかない感じでしょうか。
とりあえず今の時点で気になるのは
サムライソードの復讐相手でもあり
ニュートン一家の長兄である
ハンニバルを倒せるかどうか。
慶次とジェットが援軍として来たことで
サムライソード単体よりも
勝算はあるとは思います。
思いますがそれでも倒せなかった場合
ニュートン一人相手にこれ以上の戦力を
向けなければいけないわけですから
この戦いの結果次第では
さらに追い詰められることになるかも。
気になる続きについてですが
次回は5/22発売の25号で掲載されるとのこと。