2024年9月26日発売の
モーニング 43号に掲載されている
宇宙兄弟 416話の
ネタバレ＆感想になります。
第４１６話 苦しいほどの希望
内容ネタバレ
宇宙で一人漂流しながら六太は
何かを残すべく記録していく。
あ～今8時47分 酸素残量41％・・・
尽きるまで3時間50分・・・
漂流してから・・・2時間40分くらいか。
計算はできてる。
まだ正気だ。まだ正気。
喋るほどに酸素は消費すると思うけど・・・
話してると動悸や呼吸が落ち着く分
酸素の減りは抑えられてる。
今・・・身体の向きを変えることは
できると思うけど・・・
それはちょっと怖くてまだやってない。
ヘタに動いたら
何かが変わってしまいそうで・・・。
・・・ただ話すことはできる。
ブライアンが教えてくれたのは
「今できることをやる」ということ。
「どんな生き方であっても」
「命の終点まで」
漂流してから
”夜側”に来るのは2回目だ。
今はさっきよりも落ち着いてる分
星空を眺められてる。
とてつもない絶景だ。
圧倒されてるよ。本当にすごい。
地上じゃ見えないような星まで——
見え過ぎってくらいよく見える。
霧吹きで吹いた水滴みたいなところまで。
あ・・・！
やったよ・・・サソリ座発見。
最期に宇宙で自分の星座を眺められるなんて
こんな体験をした人類は他にいないだろ。
アンタレスが神々しいな。
赤くてカッコいいね。
あー・・・2時間で1周するから・・・
2時間後は3回目の夜側にいて
で・・・次に4回目の夜が来たあたりで
宇宙服の酸素が尽きる。
死ぬ時はこの星空の中かもしれないな。
だとしたら・・・最悪の中では最高だよな。
なあ・・・日々人・・・。
えーと今・・・10時19分
漂流してから4時間と10分ちょい経ったか・・・
そろそろ3回目の夜が来る。
4時間10分・・・
もっと・・・ずっと長く感じてるけど
あと2時間ちょっとで
死ぬんだって思うと・・・早すぎる。
あ～宇宙は広いな。
人類の手には負えない。
全然・・・助かる気がしないよ。
こんな宇宙で俺を見つけるなんて・・・
でっかいプールの中で
砂粒を一つ探すようなもんだ。
・・・分かってる。
俺はもう死を受け入れるしかない。
希望を持とうとすると
恐怖でおかしくなりそうだ。
苦しくなるんだ。希望はもう・・・
そう呟いた瞬間
ザザザという音と共に
ブギーからの声が届く。
ムッタサンムッタサン
コチラ月面基地ブギーデスと。
それを聞いた六太は
ブギー俺だよ！とすがるように声を上げるが
その声が届かないことを
ブギーの口から説明される。
ムッタサンカラの声は
コチラには届キマセンがコチラカラの音声は
基地の上空付近に届ク可能性がアリ
パラソルアンテナを使ッテ
電波を送信シテイマスと。
それを聞いた六太は
今基地の上空にいるのだと気づき
ズームアップをするとそこには
六太たちが設置したアンテナが建っていた。
ムッタサン私の声が聴コエテイタラ
今カラ交信チャンネルを
月面基地に切り替エテクダサイ。
とのブギーの言葉に従う中
ブギーはさらに言葉を続ける。
ソシテ「ビービー」トイウ電子音が
鳴ッテイル周波数に合ワセテクダサイ。
紫サンカラの録音メッセージを
最初カラ聞ケマスと。
ブギーの言う通りに
交信チャンネルに周波数を合わせると
紫からの録音メッセージが再生させる。
ムっちゃんこちら紫。
時間がない落ち着いて聞いてくれ。
ムっちゃんの軌道は解析できた。
今 日々人がソユーズで救出に向かってる。
ランデヴーは12時頃を想定してる。
いいか 12時頃”進行方向とは逆側”
”後方下から”ソユーズが上がってくるはずだ。
だから後ろの下方向を見られる体制で待機してくれ。
身体をねじって戻す反動で向きが変えられると。
六太が紫のメッセージを聞き涙を流す中
さらにメッセージは続く。
日々人からムッちゃんを見つけ辛い。
だから——ムッちゃんがソユーズを見つけるんだと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ！
感想
今回は六太視点がメインの回でしたが
あの状況は辛すぎて読んでいるのが
辛くなりますね・・・。
ブライアンのように何かを残したいと
記録をとっているわけですが
六太もどうしようもないと考えて
そうしているわけで・・・。
自分があと僅かで亡くなると知って
というか理解させられて
あんなことが出来るのかと
素直に凄いとしか言いようがないなと。
そんな風に自分の死を理解していたからこそ
ブギーの声が聞こえて
紫のメッセージを聞いた時には
声にならない程涙を流したんでしょうね。
正直そういう状況になったことはないので
それが嬉しさによるものなのか
それとも希望を感じたのか
それ以外の感情だったのかはわかりませんが
そりゃ涙も零れるだろうなと。
ともあれ紫のメッセージを聞いたことにより
六太に希望が生まれたのは間違いないので
次回以降はそれに邁進することになるでしょうね。
死ぬ気でやればできるとは
よく聞く言葉ですが
今の六太はそれを体現するも同然ですので
これから六太がどう動くのか楽しみです。
気になる続きについてですが
次回は10/24発売の47号に掲載予定との事。
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