3月のライオン 133話のネタバレ&感想になります。
第133話 風の2万空理④ ヤングアニマル 7号掲載(2017)
内容ネタバレ
周りがガヤガヤと騒がしい中
二海堂は間もなく実現する宗谷名人との対局に
心臓を高鳴らせていた。
そしてついに目の前に宗谷名人が座ったのを見て
本物だ、本物の宗谷冬司だとまだ夢から覚めやらぬ様子で
緊張しながら挨拶をしお互い駒を並べ始め
それでは時間になりましたとの声を合図に
静かに対局が始まるのだった。
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二海堂は指していくうちに宗谷名人の指し方から
自分の得意な戦法に誘われていることに気付き
オレの事も調べてくれたんだと胸がいっぱいになっていた。
それは宗谷名人が若手と指す場合に
若手に一番得意な戦法で指させ最大出力まで持って行かせて
ぶつかるスタイルのようでその様子を見ていたスミスと神宮寺会長は
これに対し二海堂がどう出るのか楽しそうに窺っていた。
それに対し二海堂はそれに真っ向からぶつかることにしたらしく
自身の得意技である一手損角換わりに指すが
その様子を見ていた零(ベスト16敗退)と重田(予選敗退)は
納得いかない表情を浮かべていた。
それは以前二海堂が一手損角換わりについてかなり否定的だったことに加え
その研究をするうちにいつの間にかその戦法の凄さを理解したことで
全く正反対の態度をとるようになったことからだった。
二人はそんな文句をボソボソと言いながらも
自分達は島田さんを応援してるだけですからと
二海堂の様子が気になって仕方がないのは一目瞭然な様子で
島田にエールを送っていたのだった。
宗谷は二海堂と対局する中
元気がいいと思いつつも駒音がうるさく感じていた。
しかしふと何故自分がうるさいと感じたのか疑問に思いつつ指す中で
他の音がほとんど聞こえていないことに気付く。
そして指し続ける内に対局中頭の中じゃなく耳に直接響く駒音
そして久々に秒読みも耳に任せてギリギリまで頭を
「読み」に使えるのは久しぶりだと感じていた。
バチダンバチダンと言葉のいらない対話を続ける2人の姿に
「うらやましくなんかないんだからねっ」と呟きながら
一刻も早くあの一手損角換わりをぶっ潰すワクチンを開発せねばと心に誓う
零と重田であった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回零はシゲタさんと一緒にオチ担当という感じでしたが
まあ、この風の2万空理シリーズは
二海堂が主人公みたいなものですから仕方ないかなと。
とりあえず憧れの人との対局が実現した二海堂についてですが
今のところ普段と同じかそれ以上に指せているみたいですね。
こういう時って緊張のあまり失態を演じてしまう人も少なからずいるとは思いますが
二海堂はしっかりと言い方はおかしいですが地に足をつけて戦えているみたいです。
まあ、心の内は嬉しさでイッパイでしょうけどね。
それにしても宗谷名人も対局するうちに
無表情の中にちょっと楽し気な部分もある気がしますので
彼自身もかなり楽しめているのではないかと思います。
以前零と宗谷名人の記念対局の際に
零が感じていたようなことを宗谷名人も
そしておそらく二海堂も感じているんだろうなと。
なんにしても二海堂が勝てるイメージこそ浮かびませんが
それなり戦えているのは間違いなさそうですし
宗谷名人にもちゃんと名前を覚えてもらえるのではないかと。
図らずもオチ担当になってしまった零と重田さんには気の毒ですが
二海堂の為にも彼にとって夢のようなこの時間が
少しでも長く続いてくれればいいなと願うばかりです。
そういえばそろそろ次のコミックスの発売情報が出てもおかしくないかなと思いますが
やっぱりアニメや実写映画化で色々忙しいんですかね?
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