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ヒストリエ 最新 100話 内容ネタバレ&感想 パウサニアスの過去2

2017年8月25日発売のアフタヌーン 10月号に連載されている

ヒストリエ 100話のネタバレ&感想になります。

 
第100話 心の座・3

内容ネタバレ

 
マケドニア王フィリッポスは即位後1年の間に

王国西方の広大な山岳地帯を征服・併合し

その一地域がオレスティスだった。

 
このオレスティス出身あるいはその血縁で

歴史に多少なりとも名を残した者が4人いる。

 
マケドニア軍内において

オレスティスおよび隣接のリュンケスティス地域の出身者からなる部隊を指揮し

その後王の幕僚となり政権中枢に地歩を固めてゆく”ペルディッカス”。

 
ペルディッカスの縁戚とされ父の代にはすでにマケドニアに中央に移住していたらしく

出生地は首都・ペラ。

後の東方大遠征において勲功第2位”レオンナトス”。

 
将軍としてアレクサンドロスから最も信頼され

やがて副将格となりマケドニア人将兵たちの間に高い声望を得る”クラテロス”。

 
そして・・・

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フィリッポスが即位して4年、パウサニアスは没落したオレスティス豪族として

兄と共にマケドニアの首都・ペラに住み

父とかつて盟友であったオレスティス豪族オロンテスの世話になっていた。

 
オロンテスは父とは違いイリュリア・マケドニア間の争いには参加せず

結果オレスティス出身者全体をまとめうる立場と地位を得たが

義理がたく我々”没落兄弟”を見捨てることなく面倒を見てくれていた。

 
ただしオロンテスは少しでもマケドニア王家に接近しようと画策しており

それはフィリッポスが急ぎ国内をまとめあげたいと

新たに王直属の直臣貴族団の編成を計画したことで

上手く立ち回れば地位あるマケドニア貴族にすんなり移行出来るかもしれないからであった。

 
オロンテスがマケドニア王家から親近感を持たれるような方法はないかとして

長男に先代のマケドニア王の名であるペルディッカスに変えたりしていたそんなある日

フィリッポスがメトネ市の攻囲戦で顔面に矢を受けたとの報せが届く。

 
命こそ無事だったものの右目を射抜かれたとの報せに

オロンテスは何という事だと嘆いていたが兄は

命が無事だと知り舌打ちしていた。

 
その舌打ちが耳に入ったオロンテスはそんな兄に対し

愛想が尽きたようでお前らもうこの家から出ていけと告げる。

 
なんとか弁解しようとする兄を見ながらわが兄ながら本当にしようもないと考えていたが

オロンテスは表情が変わらないパウサニアスに

よっぽど胆が座っているのかそれとも「心がない」のかとして

心臓ちゃんと動いているかと問いかけていた。

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兄のとりなしも空しく家から追い出されてからまた数年経った頃

帰ってきた兄はフィリッポスの嫡男の顔を見て来たらしく

幼い頃のパウサニアスとそっくりだったとして高笑いしていた。

 
何がしたいのかと訝しむパウサニアスを連れ兄は

オロンテスのもとへと向かい弟を王家の護衛兵として

推薦してくれるようにと頼んでいた。

 
オロンテスは元イリュリア方の息子を護衛兵に推薦することに

自分の立場もあって悩みながらもお前らにそれなりの覚悟があるならと

自分の縁戚で王家にも信用があるアンテアスに紹介することに。

 
オロンテスがまあ、「心が無い」ってのも場合によっちゃ武器になるかもと呟かれながらも

パウサニアスはあくる日、兄と共にアンテアスのもとへ。

 
オロンテスから話を聞いたアンテアスは弟のほうなら当時幼子だったこともあり

私の身内としてなら可能であると告げる。

 
それを聞いた兄はパウサニアスが護衛兵になれば

いずれ必ずフィリッポスの目にとまる・・・!そしていつの日か・・・と

恨みを内心滾らせながら喜んでいた。

 
アンテアスから王宮や護衛兵について説明したいとして

一人この場に残されたパウサニアス。

 
妻と子すらも部屋から出したアンテアスは

徐に立ち上がりパウサニアスの隣に腰掛けると

その肩を抱き自分の方へと顔を向かせ・・・。

 
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 
なんか最後のアンテアスの行為で全部持ってかれた感じですが

あれってもしかしなくてもあれですよね・・・。

 
調べてみるとこの時代でもそういったことが行われていたらしいですので

おそらく想像した通りなのではないかと。

 
オロンテスのまあ、「心が無い」ってのも場合によっちゃ武器になるかもという呟きが

この事を指していたのかは定かではありませんが

少なくともアンテアスがどういう人物か知っていたのは間違いないでしょうし

判っていて紹介したのかもしれませんね。

 
それにしてもパウサニアスの心が在る無いはともかくとして

あの兄はクズ過ぎてどうしようもないですね・・・。

 
フィリッポス王に全部持っていかれたことで

恨んだりするのは別にいいとしても

弟を使わずに自分で何とかしろよと思ってしまいます。

 
まあ、それが出来ないから弟を使うのだとは思いますが

自分の手で出来ないなら諦めればいいのにと。

 
というよりもパウサニアスのおかげというのもおかしいですが

あの兄の思惑通りに進んでいるという事実が

かなり気に喰わないですね。

 
ああいう奴にはちょっと辛辣ですが

とことんまで自分の思い通りにならないことを理解して

絶望しながらその一生を終えて欲しいものです。

 
とりあえず次回に関してですが

おそらく今回の続きでパウサニアスの過去が語られることになるかと。

このタイミングでエウメネスに戻るというのは流石にないと思いますしね。

 
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