2020年4月9日発売の別冊少年マガジン 2020年5月号に連載されている
アルスラーン戦記 82話のネタバレ&感想になります。
第82章 草原の覇者
内容ネタバレ
アンドラゴラスが王都から脱出した一方で
ベッドにて目覚めたイノケンティスだが
自分が何故ここで寝ているかもわからない状況だった。
さらに自分がアンドラゴラスと決闘しようとしたことも
全く覚えていない上に
タハミーネがアンドラゴラスと共に逃げたと聞かされ
涙を流してその名を叫ぶのだった。
一方、タハミーネによって逃走する馬車の上から
投げ出されたギスカール。
兵士達もその事に気づきその身の無事を確かめ
アンドラゴラスを討ち取るべく動こうとするが
それを止めたのは解放されたばかりのギスカールだった。
ギスカールはアンドラゴラスを
仲が悪いと思われるアルスラーンの元へ逃がすことで
パルス軍の内部に主導権争いを起こそうと考えていることを語る。
さらにこちらからアルスラーンの元へ使者を送ることで
王太子が我々と通じていると疑わせることも出来ると。
それを聞いた兵士達は改めてギスカールの
深謀遠慮に跪いて忠誠を誓うのだった。
戻ってきたギスカールがタハミーネがいなくなったことで
半狂乱のイノケンティスを見て怒りを募らせる一方
今回の騒ぎを引き起こした魔導士たちは
これから起こるであろうことを話し合う。
今回の騒ぎでルシタニアの人心は国王から離れ
ギスカールが王位を簒奪する土壌が生まれたこと、
さらにアルスラーン陣営にもアンドラゴラスが戻ることで
兵権を巡って争う事になり
その無残さこそが蛇王ザッハーク様再臨の糧になるのだと
笑い声をあげるのだった。
一方その頃ペシャワールへトゥラーン本軍を率いる
国王トクトミシュが到着。
トクトミシュは将であるジムサから現在の状況を聞いた上で
戦果を挙げられなかった彼らを役立たずだと断じ
冷酷な視線を送っていた。
アルスラーンの元にも国王の参陣の報告は届いており
騎兵のみ十万を連れたかの軍に対し
どうするべきかと将達と話し合っていた。
そうした中、トゥラーン軍に動きがあり
警戒を強めるパルス軍だが
その中から出て来たのは国王であるトクトミシュだった。
トクトミシュはペシャワールへ向け
自らが国王であると名乗り出ると同時に
おとなしく降伏せよと告げる。
そんな勧告に従うはずもなく
返答もなかったことで続いてトクトミシュが行ったのは
パルスの農民たちを目の前で殺めることだった。
トクトミシュの狙いはペシャワール城外で戦うことであり
そのために近隣の村を焼くと告げる。
その非道な行為にブチキレたアルスラーンは
話してわかる相手でないことがわかったとして
おぬしをすぐに先代のトゥラーン国王にしてやる!と
トクトミシュに告げるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
王都にしてもペシャワールにしても
イベント盛りだくさんって感じですね。
とりあえず王都に関しては
ギスカールが王位を簒奪しそうですし
ペシャワールについては
本格的にトゥラーン軍との戦いになるかと。
王都のことは魔導士の暗躍もあってのことではありますが
元々イノケンティスが王である事自体
間違いみたいな感じでしたので
正直言ってやっとか・・・という思いですね。
ギスカールがアンドラゴラスを逃がした狙いについても
おそらくその通りのことが起こるだろうと予想できますし。
それにしてもトゥラーン軍についてですが
あの国王は中々に厄介なタイプのようですね。
あの行為を非道であると断じるのは簡単ですが
その効果のほどはアルスラーンにとって相応であるのは
間違いないのでその点だけみても厄介だなと。
もちろんああいう非道な行いをするのに
色々デメリットも多いですが
少なくともアルスラーンに対しては有効と言わざるを得ないでしょうね。
ともあれ次回からが本番といったところですので
両軍の戦いがどう展開していくのか楽しみです。