2020年6月9日発売の別冊少年マガジン 2020年6・7月合併号に連載されている
進撃の巨人 129話のネタバレ&感想になります。
第129話 懐古
内容ネタバレ
コニーが涙ながらに仲間だった者達を撃ち
巨人となったアニとライナーが大暴れしていた一方で
ハンジ達は技術者から絶望的な情報を聞かされていた。
技術者は通常は飛行艇を飛ばすための整備に一日を要し
十分な設備さえあれば半日で飛ばせてみせるというが
半日もの間ここを敵から守り続けなければならないのは
いくらでも増援を送ってくる敵を前にまず不可能だった。
さらにハンジから半日もあれば
巨人が上陸した海岸からおよそ600kmは被害に遭い
すべての大陸を踏みつぶすまでには4日かかると聞かされ・・・。
最善の手でエレンを止められたとしても
レベリオは既に間に合わないことが分かり
絶句するハンジ達だがキヨミからある提案が。
ここより南のマーレ海岸都市オディハに
アズマビトが所有する格納庫があり
そこでも飛行艇の整備は可能で
すぐさま船で飛行艇を牽引したまま出港し
オディハで飛行整備する手があると。
それを聞いたハンジは距離によっては
これから”地鳴らし”で壊滅する都市じゃないかと話すが
キヨミはオディハは”地鳴らし”より先回りできる距離にあるが
さらに半日保つかは賭けになると語る。
マガトは何にせよここで飛行艇を飛ばすことは出来ないとして
キヨミの提案に乗ることを決め
他の皆もそれに従い動き出す。
作戦が変更になったことはすぐさまアニとライナーにも伝えられ
彼らが暴れる隙を見てキヨミと技術者たちは船に向かう。
それに気づいたフロックはすぐさま他の皆に
技術者たちを狙うようにと指示を出すが
ミカサとハンジによって妨害を受け
さらにアニとライナーが身体を張って
彼らを守ったことで防がれてしまっていた。
フロックは彼らの行動から大陸で
飛行艇を完成させるつもりであることに気づき
ありったけの雷槍を持ってくるようにと指示し
何としても船を破壊しろと命令を下し・・・。
そこから少し離れた建物の陰からその様子を見ていた
巨人に変身したピークとファルコ達。
このままじゃ二人とも持たないのは明白であり
ファルコは顎の巨人の力を使って戦おうと考えるも
ピークから初めての巨人化は上手く行かないと言われてしまう。
それでもオレじゃなくてガリアードさんだったら・・・と
走り出すファルコを追いかけるわけにもいかず
ガビとオニャンコポンを連れ先に船へ。
そしてそこでアルミンをコニーから預かったマガトに
ファルコのことを告げるのだった。
何故か増援を乗せた列車が爆発を起こし横転する中
アニとライナーは度重なる雷槍の攻撃を受け
動けなくなっていた。
止めを刺されそうになった二人だがそこへコニーが参戦し
さらに列車のほうへ行かなくてもよくなった
ミカサやハンジ、さらにジャン、ピークも加わり
なんとか命を拾うことに。
フロック達は装備を整え対処に当たろうと動き出すが
ファルコが顎の巨人へと変身したことで
均衡は一気に崩れてしまう。
次々と仲間達がやられる中
フロックは一人ピークらの攻撃を抜け
船に向かって雷槍を放とうとするが
その直前ガビのライフルによって撃ち落とされ・・・。
先に船に乗っていたオニャンコポンから
出港の準備が整ったと知らされ安堵するジャン達だが
顎の巨人となったファルコが暴走し襲い掛かる。
止めようとしたピークがファルコによって食いつかれるも
マガトの指示により噛まれた状態のまま
その身体を押さえつけたことで
なんとか巨人の中から救い出されることに。
その後、人に戻った彼らと共に船に乗り込む一行だが
マガトは殿を務めるとして一人港へ。
そして船が出港するのを見送ったマガトに
敵が迫るもそれを助けたのはシャーディスだった。
どうやらシャーディスが増援を乗せた列車を食い止めたらしく
彼から何故あんたは船に乗らなかった?と聞かれたマガトは
近くに停泊する船を指さす。
あれはマーレ軍から鹵獲した巡洋艦だとして
アレの速力なら仲間を乗せた輸送船など
すぐさま追いつかれ撃沈されると語り
ここに残してはいけないというマガトの言葉に
シャーディスもならば手を貸そうと告げるのだった。
その後巡洋艦の中に潜入することに成功した二人は
弾薬庫の中にいた。
どうやらここを爆破させるとつもりのようで
マガトは海に飛び込むなら今だぞと声をかけるが
シャーディスは死に時を探していた所だと拒否。
そんな彼にマガトは
何故我々の味方をしたのか尋ねたところ
シャーディスはシガンシナの砦から
南に向かう教え子を見たと語る。
アニを連れていたことから目的を察し
教え子の成長に胸が震えたと。
マガトはあんたが増援を食い止めなければ我々はここまでだったと語り
あんたは後に世界を救った英雄の一人になるだろうと告げる。
それを聞いたシャーディは
じゃあ、あんたも一緒だなと返すが
マガトは自分を誇ることなどできないと心情を吐露する。
自分の良心に気づいておきながら
子供達を国の都合のいいように指導し
壁を破壊するように命じた。
あの子達がただ普通に生きることができたら
俺はどんなに嬉しかったか気づいたと。
突入してきた敵が弾薬庫に迫る中
シャーディスはあんたに出来なくても
俺はあんたを誇りに思う、きっとその子達も同じだと告げる。
その言葉を聞いたマガトはありがとうと返しと
互いに名を交換し弾薬庫に火をつける。
そして遠ざかる船からその様子を見ていたガビ達は
燃え上がる巡洋艦の爆発を見て
彼の死に涙するのだった・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
あれだけの戦力差がありながら
よくもまあ作戦を成功させたものです。
マガト達には悪いですが
正直もう何人か犠牲になってもおかしくなかったですし
私的にコニーあたりが危ないかと思ってました(苦笑)
前回のラストで仲間だった人を撃ってしまい
涙を流していたので因果応報というのは違うかもしれませんが
ちょっとした自暴自棄というかやぶれかぶれになって
結果として命を落とすのではないかと。
それにしても作中でいきなり増援を乗せた列車が脱線した際には
一体誰が?と思ってましたが
ここでシャーディス教官が出てくるとは・・・。
マガトも言ってましたがアレが無ければ
恐らくハンジ達の負けは決定的だったたけに
値千金の活躍だったのではないかと。
正直今回マガトとシャーディス教官が
揃って命を落とすとは予想してませんでしたが
二人ともやることはやったので悪くない終わり方だったのかも。
マガトはようやく自分達が何をしてきたのか理解したみたいですし
シャーディス教官も教え子の成長を見届けて嬉しそうでしたしね。
どちらも結果的に世界を救う一助になったのは間違いなく
マガトが言っていたように後世英雄と呼ばれるのは間違いないかと。
もちろんすべてはエレンを止められるかどうかにかかってますが
ここまでしておいて世界は滅びましたという結末は
まずないと思いますしね。
ただ私的にはやっぱりエレンの本心がどうなのか気になるところで
彼が一体何を考えて行動しているのかで
全ては変わってくる気がします。
こればっかりはエレンのパートにならないと何とも言えないですが
出来ることなら大多数の読者の予想を超える形で
思わずマジで!?と言ってしまうくらいの展開を期待したいですね。