2020年8月6日発売の週刊ヤングジャンプ 2020年36・37合併号に掲載されている
キングダム 649話のネタバレ&感想になります。
第649話 条件次第
内容ネタバレ
対趙最前線に陣を取る飛信隊だが
王都軍の守りは堅く苦戦を強いられていた。
それは飛信隊だけでなく
全ての戦地で同じように秦軍が苦戦。
鄴攻略の翌年、未だ秦軍は王都邯鄲に迫るどころか
その前の趙軍の大防衛線を抜くことが出来ずにいた。
飛信隊の本陣では信や幹部達が集まり
現状を打破しようと話し合っていたが
良い方策は得られず頭を悩ませていた。
その上貂が言うにはすでに対魏の軍からも
限界近くまで兵をここに引っ張っていることから
これ以上魏国との前線を薄くすれば
今度は魏軍が必ず秦に侵攻してくるとのことだった。
もし船団を使い黄河を渡ってきたら
鄴さえ奪われかねないと。
それを聞いた信は現状に危機感を覚え
楽華の所に話に行こうとするが
貂は咸陽の本営からずっと指示が来ていない事から
昌平君が今大きな手を考えているはずだと考えていた。
一方その頃、王都咸陽では
昌平君の言葉を聞き皆が驚愕していた。
それは現状を踏まえた結果
魏国と”同盟”を組むべきであるというものであり
他の者たちは国の体力が持つうちに
六国制覇せねばと急いでいる中での逆行するような提案に
納得できない表情を浮かべていた。
昌平君の案に政はその利点こそ理解したものの
魏が同盟を受けると思うかと問いかける。
我々は魏と組めば趙を討ちやすくなるが
その次は魏であるのは明白であり
それは魏も重々承知のはずで
そんな自分の首を絞めるような同盟を受ける程
あの国は愚かではないと。
その問いに対し昌平君は”条件次第”だと答え
他の者達はどんな条件なら魏が同盟を受けるのかと
再び昌平君に問いかけるが・・・。
魏国王都大梁。
第一将である呉鳳明が王である景湣王により
前線から呼び戻されていた。
それは秦国からの同盟について話を聞くためであり
軍師である玻璃は聞くまでもないと考えていたが
宰相の月華広は聞きたいと意見が分かれていた。
同盟の期間が三年と聞いた呉鳳明は
全く取り合うことなく
考えるまでもない”否”だと答え
玻璃もそれに同意していた。
しかし提示された条件が問題らしく
その条件とは”什虎城”を魏に与えると言うものだった。
”什虎”は魏・楚・韓・秦の四ゕ国の国境地帯であり
最大の不落の要地であることから
それを本当にくれると言うなら
話が少し変わってくると玻璃は語る。
”什虎”は中華でも指折りの最重要地だが
そもそも楚の城であり
呉鳳明も思わず正気かと零していた。
つまり秦は三年同盟の対価として
秦軍・魏軍で”共闘して”什虎城を攻め落とし
そのまま魏に渡すという
通常では考えられない条件を提示してきたのだった・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
そう簡単には趙を落とせないのは予想してましたが
まさかそれを打開するために
魏との同盟が出てくるとは流石に驚きました。
それも今は楚の城だという
中華でも最重要地の”什虎城”を条件として
持ってくるとは正直言葉もないとはこの事。
呉鳳明も話を聞いて正気かと零すくらいですから
その条件が魏にとっても
かなり悩ましいのは間違いないかと。
この同盟が為されるかどうかは
今のところ何とも言えませんが
もしなったらあの呉鳳明と共闘とか
なかなかにアツいものがあります。
合従軍しかり今まで敵が他国と連合で
攻めてきたことはありますが
逆は見た事なかったですしね。
合従軍の際に斉がこちらについたことはありましたが
共闘という感じではなかったですし
もし同盟がなるとしたら楽しみです。
とりあえず共闘することになったと仮定した場合
信達が前線から動けないので
最後のページにある通り蒙武になるんでしょうか?
なんか随分と蒙武の戦いを見ていない気がしますし
まだどうなるか分かりませんが
是非とも大将軍筆頭としての蒙武の活躍を見たいものです。