2020年8月7日発売の別冊少年マガジン 2020年9月号に連載されている
アルスラーン戦記 85話のネタバレ&感想になります。
第85章 毒蜂の夜襲
内容ネタバレ
夜襲を仕掛けてきたトゥーラン軍に対し
兵を率いて自ら打って出るダリューン。
ナルサスからトゥラーンの有力な武将を一人捕えてほしいと
頼まれたこともあり辺りを見回すが
近くには雑兵ばかりで名のある将の姿はなく・・・。
一方その頃、同じく打って出たザラーヴァント隊だが
敵将であるジムサによって苦戦を強いられていた。
奇怪な技を使い二人同時に倒すジムサに対し
ザラーヴァントはこれは並の腕前では相手にならないとして
自ら勝負を挑むも巧みな馬術によって翻弄されてしまうことに。
手綱を使わずに足だけで馬を操る敵将を見て
トゥラーン人は侮れないと考えるも
敵が暗闇へ隠れるように移動したのを見て
すぐさま追撃しようとするが
次の瞬間暗闇からザラーヴァントに向け矢が!?
間一髪のところで防ぐことに成功し
それが吹き矢によるものだと気づくも
手に刺さった矢には毒が仕込んであったようで
すでに剣を持っていられない程に回っていた。
このままでは死ぬと判断したザラーヴァントは
せめて本隊に報告だけでも・・・と
急ぎ城門へと向かいダリューンにその事を報告。
しかしもう馬に乗る体力もないのか落馬してしまい
そのまま城の中へ運び込まれ治療を受けることに。
トゥラーン軍にとんでもない吹き矢使いがおり
百発百中で矢には猛毒が塗られているらしいと聞いた兵士達は
夜の戦場でそんなもの撃たれたら防ぎようがないと
狼狽えてしまっていた。
それはイスファーンも同様のようで
矢に撃たれた兵士の亡骸をじっと見ていたが
そこへクバードが姿を見せる。
クバードからおぬしの兄も狼も夜を恐れたか?と言われ
奮起し共に外へ打って出ることに。
門を守るダリューンから
ついでに有力な武将を捕まえてきてほしいと頼まれ
軽い感じで了承し前線に向かっていた頃
ジムサもまた矢の補充をし再び戦場に向かっていた。
戦場に出て来たクバードは圧倒的であり
ジムサも名のある将だと判断し立ち向かうが
一合すらまともに打ち合うことも出来ず
吹き飛ばされてしまう事に。
辛うじて落馬を免れたジムサに
さらにイスファーンが追撃を仕掛けるが
その攻撃も凌がれてしまい
吹き矢がイスファーンへと襲い掛かる。
しかしイスファーンは先程城内にて
矢に撃たれた兵士を見て
狙ってくるのはむき出しの肌であると気づいており
自らの剣を盾に防ぐことに成功する。
自慢の吹き矢を防がれ驚きながらも
さらに吹き矢を放とうと矢筒に手を伸ばした次の瞬間
背後からやってきたクバードによって
馬上から投げ捨てられ捕らえられるのだった。
捕えられたジムサはアルスラーンの前へと運ばれ
降伏すれば命は助けると言われるも
どうやらパルス語を話すことが出来ないらしく
ナルサスによって通訳されることに。
しかしジムサは目の前にいるアルスラーンを
未熟な孺子であると罵るが
アルスラーンはたしかに自分は孺子と笑っていた。
馬鹿にされたと感じたジムサは
そこに立っているパルスの孺子も
遠からずトゥラーン軍の手に捕らえられるだろうと雑言を吐くが
それに憤ったのはアルスラーンではなくイスファーンだった。
イスファーンは生かしておけば後日の災いであるとして
斬り捨てればいいと進言するが
ナルサスは殺すのはいつでもできると語り
アルスラーンもその意見に同意するのだった。
その後牢へと運ばれたジムサだが
パルス語が分からない事から
牢を守る兵士も会話ができず
全く意思疎通が図れずにいた。
そこへやってきた別の兵士から
ザラーヴァントが一命をとりとめたと聞き喜ぶが
さらにペシャワールから南西二十ファルサングまで
十万の味方が来ているとのいう嬉しい知らせが。
報せを持ってきた兵士は
捕虜の前でする話ではないなと口を閉ざそうとするが
牢の兵士からこいつはパルス語を知らんと言われ
言葉がわからないのをいいことにさらに話を続けていた。
更に時間が経ち良い報せに気が緩んだのか
牢を守る兵士が酒を飲み眠ってしまった頃
牢の中には捕虜であるジムサの姿はなく・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回の流れからいって
ダリューンとジムサの戦いが
見られるかと思ってましたが違ったみたいですね。
その代わりザラーヴァントとクバード、
イスファーンとの戦いがありましたが
正直強いんだかどうだかよくわからない感じ。
毒を使う事自体卑怯とは思いませんし
やられる方が悪いとしか思いませんので
ザラーヴァントよりも強いのは確かですが
ん~イスファーンと同じくらいかなと。
クバードには圧倒されてましたが
イスファーンの攻撃は防いでいましたしね。
単純な剣技ではイスファーンに及ばなくても
吹き矢込みなら互角かそれ以上という感じでしょうか。
それにしてもあっさりやられたザラーヴァントですが
敵の情報をすぐさま伝えに向かったのは良い判断でしたね。
彼の報告がなければイスファーンが
吹き矢の餌食になっていた可能性も高いですし
あの状況で逃げをうったのは正解だと思います。
それはそれとして捕虜となったジムサですが
気になるのは本当にパルス語が使えないのかについて。
本当に話せない理解できないならいいんですが
なんとなく理解できているような気も・・・。
正直言葉がわからないとはいえ
捕虜の前で情報を垂れ流していた兵士もどうかと思いますが
もし仮に理解できていたとするなら
かなりマズイ状況になるかもしれませんね・・・。
捕まったままならどうとでもなるんでしょうけど
すでに牢にいない以上脱獄したのはほぼ間違いないですし。
それかあの兵士達も含めて全部がナルサスの指示で
ジムサが脱獄することを予想して
全て嘘だったという可能性もあるのかなと。
普通なら考えられない事ですが
ナルサスがいる以上そういうこともあり得る気がします。
ともあれジムサが脱獄した以上
事態が動くのは間違いないかと。
ジムサがパルス語を理解しているのかしていないのか
脱獄したのかそれとも脱獄させたのかも含めて
次回どうなるのか楽しみです。