2020年10月9日発売の別冊少年マガジン 2020年11月号に連載されている
進撃の巨人 133話のネタバレ&感想になります。
第133話 罪人達
内容ネタバレ
飛行船でスラトア要塞へと向かう
船内にてアルミン達は
作戦について話し合っていた。
リヴァイとピークが見た始祖の巨人の形から
エレンがどこにいるのか探し出そうとするアルミン。
しかし普通は頭部のうなじに本体はいるが
戦槌と同じ手がある限り絶対ではなく
エレンがどこにいるか分からずにいた。
ピークはどこにいるかわからなくても
アルミンの超大型巨人なら
まとめて吹き飛ばすことは出来ると告げる。
アルミンもそれが一番有効なやり方
であることを認めつつも
でもそれはエレンとの対話を尽くしてからの
最終手段であると語りミカサも頷いていた。
リヴァイはエレンはジークを介して
始祖の巨人を支配しているなら
先にジークを狙えばいいと語る。
アルミン達もそれに同意し
リヴァイはみんなにジークは俺が仕留める、
力を貸してくれと。
皆もそれを了承し
ジャンはこの飛空艇を飛ばすために
仲間を大勢殺したこと、
あれを無意味な殺戮にするわけにはいかないと語る。
全ては”地鳴らし”を止めるため
俺は何だってやります。と
他の皆もそれぞれ思うことがあるようで
皆が皆自分が罪人であることを理解していた。
ライナーはそんな皆の言葉を聞き
レベリオ襲撃の夜に
エレンに同じような事を言われたと語る。
その上でエレンの考えていることが少しわかると言い
エレンは俺たちに止めてほしいんじゃないのか?と。
アルミンもまたエレンは全ての巨人とエルディア人に
影響を与えることが出来るのにもかかわらず
自分達は変わりなく巨人の力を使えるままであることを
ずっと疑問に思っていたと語る。
自由にやらせてる。
まるで僕達がどうするのか試すみたいに。と
その言葉を聞いたライナーは
あいつだって辛いはずなんだと語る。
人間虐殺なんてとても耐えられることじゃないと。
そう語った上で俺だったら
もう、始祖の力を誰かに任せてしまいたい。
それができなければ・・・
終わりにしてほしい・・・誰かに・・・と
皆に目を向けた次の瞬間
話しあっていた皆が
全ての道が交わる座標の世界に立っていた。
突然の事に皆が戸惑う中
アルミンは今も話を聞いているであろう
エレンに向けもう十分だと声をあげる。
今なら不可侵条約を結んで終わりにできる。
もうこれ以上誰も殺さなくていい!
島はもう大丈夫だ!と。
そんなアルミンの行動に従うように
ジャンやコニーそしてミカサも
エレンに呼びかける。
そんな彼らの声にエレンは応える。
”地鳴らしは止まらない”
”パラディ島の未来を運に任せて放棄する事もない”
”オレは進み続ける”と。
その言葉に絶句するアルミン達だが
リヴァイは少し離れた場所に見えた
エレンに気づき声をあげる。
アルミン達はエレンの所へ走って向かうが
先に見えるエレンの姿は今のエレンではなく
子どもの頃の姿をしていた。
ミカサはそんなエレンの姿を見て
思うところがあったのか必死にエレンの名を呼び
アルミン達も声をあげていた。
エレンは告げる。
”オレは自由を手に入れるため”
”世界から自由を奪う”。
”だがお前らからは何も奪わない”
”お前達は自由だ”と。
アルミン達はいくら走っても
エレンの元には行けず
向かった先にはループしているのか
残ったライナー達の姿があった。
エレンの隣にはいつも間にか
もう一人の子供(ユミル)の姿があり
エレンは再び告げる。
”お前らが世界の自由を守るのも自由”
”オレが進み続けるのも自由”
”互いに曲げられぬ信念がある限り”
”オレ達は衝突する”
”オレ達がやることはただ一つ”
”戦え”と。
その言葉を聞いたアルミンは
じゃあなんで僕らをここに呼んだんだと
動揺を隠せずにいたが
エレンから再び言葉が。
”話し合いは必要ないと話すため”
”オレを止めたいのならオレの息の根を止めてみろ”
”お前らは自由だ”
その言葉を最後に
現実世界へと戻ってきたアルミン達だが
誰も何も言えず項垂れていた。
そうした中、リヴァイは
交渉の望みは潰えたらしい
どうする?団長とアルミンに声をかけるが・・・。
一方、アルミン達と別れ
船に残る決断を下したアニは
キヨミと海を見ながら
これからのことについて話していた。
キヨミはこれから数日かけて
ヒィズル国に行くと言い
二人はこれから向かうヒィズル国の事を話すが
その表情は決して明るいものではなく
後悔を滲ませていた。
キヨミはエレンとジークを
結び付けてしまったことを悔やみ
アニは父親のこと、仲間の事
そしてアルミンの事を思い浮かべ
でも・・・もう・・・遅いと零していた。
そんな二人の前にガビとファルコが姿を見せ
アニにジークの記憶を見たと語る。
その上で確か女型の巨人は
他の巨人の一部を取り入れることで
他の巨人の能力が発現するんでしたよね?と聞かれ
アニがそれを認めた所
二人はやっぱりだ!と興奮を隠し切れずにいた。
どうやらファルコはジークの脊髄液で巨人になったためか
獣の巨人の特徴が発現しているらしく
一番よく見るのは雲の上を飛んでいた記憶で
それが僕にもできる、そんな感じがするんです。と
その上で過去には羽の生えた獣の巨人もいたのだと語り
二人はアルミン達の後を追うことを考えていた。
それを知ったアニは
ここで巨人化して船が耐え切れなかったら
沈没してここで全員死ぬだけでしょ!と声をあげる。
もう失ったものは戻ってこない、もう遅い!と
二人を思い留まらせようとするが
キヨミからこれ以上後悔を
増やすことになるくらいならと言われ・・・。
一方その頃、スラトア要塞へと向かい
とある列車が荒野を走っていた。
その列車の中にはマーレから逃げてきた
エルディア人達が乗っており
運転するマーレ人を脅し
飛行船を奪うべくスラトア要塞に向かっていた。
乗っているエルディア人の中には
アニの父親やガビの両親、ライナーの母親の姿も。
遠く離れた家族を思う彼らだが
スラトア要塞から無数の飛行船が
飛び立つのを目にする。
もうだめだ・・・と諦めの声が漏れる中
反対側の窓から煙と共に
地鳴らしの巨人達が姿を見せたことで
車内は絶望に染まっていた。
しかしスラトア要塞から
飛び立った飛行船が巨人達に向かっていくのを見た
運転手のマーレ人の男は助かるかもしれねぇと口にする。
男は爆撃だよ!
巨人の手が届かねぇ空から
吹っ飛ばすんだ!と声をあげ・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
アルミン達の希望も虚しく
エレンからオレを止めたいなら
オレの息の根を止めてみろと
交渉の余地もなく宣戦布告みたいな感じでしたね。
まあ、ここまで来て話し合いで
解決するとは思ってませんでしたが
このタイミングでとは正直驚きました。
これでエレンを止めるなら
実力行使しかなくなったわけですが
気になるのはエレンの目的について。
アルミン達も疑問に思っていたように
単純にエレンが他の連中を絶滅させたいなら
自分達以外のエルディア人が
巨人化できないようにするのは当然ですよね?
そうすれば脅威もなくなりますし
アッカーマン一族をなんとかすれば
その目的も達成できそうですし。
だったらそうしないのは何故なのかと考えると
ライナーの言うように
誰かに止めてほしいと思っている
なんてこともあり得る気がします。
ただこれまでのエレンの様子を見るに
誰かにというかアルミン達が止めることに
意味があるような気が。
まあ、彼らじゃ自分を止められないと
考えている可能性も十分にありますが
アルミン達がどっちを選んでも
いいようにしているのではないかと。
もし止めるならそれを為したアルミン達は
色々と問題はあるにしても英雄視され
止められないならそれはそれで
敵がいなくなるわけですからね。
どちらにしてもエルディア人を取り巻く
状況が変わるのは間違いないわけですし。
それにエレンがアルミン達のことを思って
行動しているのも間違いないので
そういう意図があってもおかしくないかなと。
エレンにはもうそんなに時間は
残されていないわけですし
他の皆の未来を考えて
ああいう行動に出たんじゃないかなと。
あくまで私見ですので間違っているかもしれませんが
そういう可能性もあるのかなと。
それが分かるのは恐らく終わりが近い時なので
その時にエレンが何を語るのかでしょうね。
話は変わって最後にスラトア要塞の飛行船が
巨人達を空爆しに向かったところで終わったわけですが
正直言ってまあ、無理だろうなと。
この世界の技術は鎧の巨人にも通用する
大砲などもあるのでそれなりに被害は出るんでしょうけど
あの数の巨人達全てを屠るのは
流石に無理がありそうな気がします。
なのでおそらく狙いは始祖の巨人に
なるのかなと思いますが
正直通用するのかどうかも未知数ですね・・・。
多少なりともダメージを与えられるかどうかで
変わってくるとは思いますが
ここに来て爆撃でやられるとは思えないので
最終的には巨人側の勝利で終わりそうな気がします。
なんにしてもアルミン達も
いずれエレンと戦うことになりそうですし
始祖の巨人がどれほどのものなのか
その実力の一端が明らかになればいいなと。
ちなみに話は変わりますが
あのユミルがいる世界については以前ジークが
全ての道が交わる座標と言ってましたので
作中で呼び方が分かるまでは
座標の世界と呼ぶことにします。