2021年12月9日発売の
別冊少年マガジン 2022年1月号に
連載されている
アルスラーン戦記 101話の
ネタバレ&感想になります。
第101章 不倶戴天の敵
内容ネタバレ
ルシタニアの軍勢に
先んじて気づき
道を逸れるマルヤム一行。
しかしそんな一行を怪しんだ
ルシタニア軍から
襲撃されてしまうことに。
メルレインは将である
モンフェラートを相手に奮闘するが
イリーナが捕らわれてしまう。
それを見たメルレインは
今この場において
何も出来ない事を理解し
その場を離れるのだった。
マルヤムの内親王イリーナを
捕らえたとの報を受け
ギスカールはある事を思いつく。
そのマルヤムの王女に
兄王を害させてやろうと。
ルシタニアに恨みを持つ
マルヤム人に兄王を殺させる!
その犯人を直ちに
処刑してしまえばよい。
マルヤム王家の生き残りと
兄王と・・・一石二鳥であり
俺は兄殺しの非難を
受けることなく王座につくのだと。
ギスカールは報告してきた
ボードワンにマルヤムの王女は
北の塔に閉じ込めておけと指示する。
ボードワンはその塔には
国王陛下が・・・と返そうとするが
ギスカールは言葉を続ける。
王女の身体検査はしたか?
自害用に武器など
隠し持っておるかもしれぬ。
このようなことになって
さぞや屈辱であろう。
自害用の武器など見つけても
取り上げてやるなよと。
嫌らしい笑みを浮かべる
ギスカールの言葉に
ボードワンはその真意を理解し
おおせの通りに!と
笑みを浮かべ応えるのだった。
そんな事があったなど露知らず
エトワールは王を救うべく
動いていた。
しかし兵士に見つかってしまい
ギスカールの前に
引っ立てられることに。
ギスカールを前にエトワールは
今すぐ国王陛下を北の塔から
出すべきだと申し出る。
あなた様は兄君であられる
国王陛下を幽閉し
専権を振るっておられます。
人の弟としても臣下としても
道に背くものではございませんか?と。
その言葉を聞いたギスカールは
事情も知らぬくせに!と激昂していた。
そして言葉にこそ出さないものの
我が兄が国王らしい振る舞いを
したことが一度でもあるか!?
一度でもルシタニアに
利をもたらしたことがあるか!?
と怒り狂っていた。
それでもギスカールは
息を吐き冷静さを取り戻すと
エトワールに語る。
兄に一室に籠ってもらうのは
兄の生命を守るため。
実はマルヤムの遺臣が
我が兄の生命を狙っており
それゆえ宮殿の奥深くで
敬語を厳重にしておかねば
ならないのだと。
エトワールは王弟殿下の
仰りたいことはわかりましたと
返しつつもそれはあくまでも
王弟殿下の言葉であるとして
国王陛下自身から真実を
聞きたいと申し出る。
流石にこれ以上はギスカールも
相手にしていられないのか
エトワールの頼みを断り
地下牢へで頭を冷やすようにと
申し付けるのだった。
夜が訪れた頃
メルレインはイリーナを救うべく
宮殿に忍び込んでいた。
しかし宮殿内は広すぎて
どこがどこやらわからず
茂みに隠れていた所
兵に捕まり騒ぐ少女(エトワール)
に気づく。
エトワールは兵士達の隙を突いて
逃げ出すがその先で茂みに隠れていた
メルレインと鉢合わせてしまい
互いに罵り合いながら
その場を離れるのだった。
一方北の塔で囚われの
身になったイリーナは
隠していた短剣を
気づかれなかった事に安堵しつつ
これからの事を考えていた。
私は間違いなく殺される。
残忍なルシタニア人のことだから
ただ殺されるだけでは済まない。
拷問か凌辱か・・・
その時はこの短剣で
自ら命を断つことを決意していた。
そんな悲痛な決意の中
捕らわれの一室に
イノケンティスが姿を見せる。
どうやらイノケンティスは
面会を求めてきた相手に
会いに来たらしく
イリーナの事は何も
聞かされていなかった。
イリーナは目の前の男が
国王であるイノケンティスだと知り
持っていた短剣を突き出す。
しかしその一撃は顔に一筋の傷を
作っただけで外れてしまい
イノケンティスの悲鳴から
イリーナは仕損じたと判断。
悲鳴を聞きつけた者達が
扉の外から声をかけ
イノケンティスも助けを求めるが
扉の外にいたのはボードワン達
ギスカールの意を組む者達だった。
当然ながら扉を開けるわけもなく
イノケンティスを
イリーナに聞こえるように
扉の前へと言葉で誘導。
声に従い扉に向かう
イノケンティスだが
開くわけもなくその背後には
イリーナが迫っていた。
そして互いに己の信じる神
イアルダボートの神へと祈りを捧げた
次の瞬間イリーナの短剣が
イノケンティスの腹部に
突き刺さるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いきなり戦いが始まったのは
驚きましたが
なんていうかマルヤムが弱いのか
ルシタニアが強いのか
よく分からない感じでしたね。
もちろんマルヤム一行は
殆ど兵士がいないので
真面に戦ったら負けるでしょうけど
それにしたって弱すぎる気が・・・。
それにしてもモンフェラートが
強かったのはちょっと意外。
メルレインが相手していましたが
やはり将である以上
それなりに強いんだなと。
とまあそんな感じで
始まった今回ですが
やっぱりメインは
ギスカールの謀略でしょうか。
結果としてみれば
その謀略は成功したっぽい?
イリーナにイノケンティスは
刺されていますし。
ただイノケンティスって
あんなにふくよかでしたっけ?
なんか見るたびに
大きくなっている気が・・・。
そんなイノケンティスですので
腹を短剣で一突きされても
命を落とすまではいかない気がします。
恨みを籠めた一撃でしたが
イリーナが非力なのは明白ですし。
なんにしてもこれだけの事を
仕出かしたイリーナは
ただじゃすまないでしょうね。
予告にも囚われのイリーナ姫に
悲劇が迫るとありましたので
碌な事にはならないだろうなと。
そうなるとヒルメスが
何もしないとは思えませんし
その辺りどうなるか楽しみです。