2025年10月8日発売の
週刊少年サンデー 45号に掲載されている
地上へ・・・ 第37話の
ネタバレ&感想になります。
第37話 綾瀬結
内容ネタバレ
オブジェクト(ピカソ)の手によって
荒廃した街は政府によって立入禁止にされていた。
そんな街をどうしても見たいと結は
ヒイロの力を借り訪れる。
しかしヒイロは結の願いを聞き入れたものの
あまり乗り気ではなかった。
結がどうしてもと言うから連れてきたですが
あまり凄惨な戦場をあなたに見せたくはなかったですと。
しかし結はそれでも考えを変えず
じっと街並みに目を向ける。
いいの、今起きている事実を
この目で見ておきたかったのと。
一方その頃、局長もこの街を訪れていた。
警備を伴うことなく単身で
荒廃した街を歩いていた局長は
瓦礫の中に落ちているぬいぐるみに気づく。
ぬいぐるみの前にしゃがみ込み
拾い上げようとするが
ぬいぐるみは手に持っただけで崩れてしまい・・・
局長がじっと自分の手を見つめる中
ヒイロは霧で見失ったのか結を探していた。
結らしき気配に気付いたヒイロは
こんなとこにいたですか!結!とその手を掴む。
しかしそこにいた女性は結ではなく
彼女(局長)が何者なのか知らないヒイロは
あれ?結のはずなのに・・・この女は・・・と
内心首を傾げていたところ
そこへヒイロの名を呼ぶ結が姿を見せる。
その事にヒイロが驚いていた隙に
女性は手を払い霧の中へと消えていってしまい・・・
”私は政府特務機関”
”YOCHIENの局長 曲直瀬 始。”
”でも本当の名前は・・・”
”5年後であり過去でもある世界。”
”私がまだ・・・そう、綾瀬結だったわ。”
”それは私がヒイロと出会って、5年後の春だ”
”もう世界の終焉が秒読みであることは”
”誰もがわかっていたころ。”
”一体のオブジェクトの出現により事態は急変する。”
”ディメンシオと名づけられたそのオブジェクトは”
”時空を操る能力を有しており”
”どの超人も太刀打ちできなかった。”
”時空の狭間に存在するディメンシオは”
”次々とオブジェクトを地上に呼び込んだ。”
”そしてそのことが引き金となり”
”世界は終焉を迎えるのだ。”
この世界において超人を率いる立場に立つ
霧島と思われる人物は結達に告げる。
すでに阻止限界点は消えた。
もし、世界の終焉を止められるとするならば・・・
そう口にしたところで結は口を挟む。
ディメンシオが時空の隙間に
逃げ込む前に仕留める事・・・ねと。
その考えは正しかったようで
霧島はそれに同意した上で言葉を続ける。
そこで結君、キミには時を戻ってもらうと。
その言葉を聞いたヒイロは
納得できないのか声をあげる。
でも・・・どうしてもヒイロにはわからない・・・
なぜ結なんだ!?と。
しかし霧島はそんなヒイロの思いに
取り合うことは無かった。
結は終戦時に戻りYOCHIENを設立・・・
そして私を含む超人兵を作る運命なんだ!と。
ヒイロもそれしかないことは理解しており
感情の置き所がなく項垂れるが
結はそんなヒイロに声をかける。
ごめんねヒイロ。本当は一緒に
この世界で終わりたかった・・・と。
そんな彼女を見送ることしか出来ないヒイロに
ビャクグンはいいのかと声をかけるが
ヒイロはじっと結を見つめながら口を開く。
もう少し早く・・・この思いがなんなのかを
理解していたら・・・ですと。
最後だよ結君と確認する霧島に対し
結は自分の思いを語る。
これから私が犯す超人開発にまつわる
非人道的な罪を思ったら・・・
幸せになることは許されない・・・と。
そうした中、スタッフから
ディメンシオの時空フィールドが
臨界に達したとの報告が入る。
それを受け霧島はカバンを結に渡す。
これが全ての研究の成果だ
あちらに着いたら若造の私によろしくなと。
そしてディメンシオが起こした
時空の歪が地上を覆いはじめたのに伴い
カプセルに入っているキチャと思しき
超人が意志の力を発動させる。
ヒイロは結の名を呼び結もまた
それに応えるようにヒイロの名を呼ぶが
次の瞬間結は終戦直後と思われる
時間へと転送され人々の喧騒の中にいた。
ヒイロ達との別離に結は涙を流し
その手には霧島から渡された
カバンが握られていたのだった・・・。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
てっきり局長はオブジェクトの一人
ではないかと思っていましたが
まさかその正体が未来から過去に来た
結だったとは驚きました。
好物が同じということで
何かしら関係があることは予想していたものの
流石にこの展開は予想外でしたね。
それにしても局長の正体が
未来の結ということが判明したことで
YOCHIENの設立を含めて
色々と謎も明らかになりましたが
気になることも多々生まれた気がします。
未来の霧島から渡されたカバンの資料を基に
YOCHIEN、ひいては超人開発に
勤しんでいたことはわかります。
目的は滅びを決定づけたオブジェクトである
ディメンシオを時空の隙間に
逃げ込む前に仕留める事。
その為に必要であろうことが
あのカバンには詰まっていたことは
恐らく間違いないかと。
ただちょっと気になるのは
何故未来の世界にいたヒイロたちが
結が始として局長を務める世界にも
存在しているのかについて。
考えられるとしたらカバンの中には
ヒイロ達の遺伝子データなりが入っていて
それを基に新たに創造したとか?
その場合、ヒイロ達が造られたのも
わからなくはないんですが
なんか腑に落ちるような落ちないような・・・
それと一番気になったのは
最後のページにあった
欄外のメッセージについて。
何度も、そう何度も彼女は戦い続けている。
この世界の終焉と――
そう書かれていましたが
もしかして今の局長って一度目ではなく
何度目かのタイムリープ?スリップ?だったり?
もしそうならば今の局長が
感情が乏しいのも
なんとなくわからないでもないんですが・・・
とまあ色々と気になるところもありますが
局長が未来の結であるならば
本当に人類を救いたいと思っているのは
間違いないことだと思います。
もし仮に何度も時間跳躍しているならば
現時点まで解決方法がなく
今も試行錯誤の途中なんだとは思いますが
その苦労は尋常なものではないでしょうね・・・。
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