2020年5月27日発売の
週刊少年サンデー 2020年26号に掲載されている
葬送のフリーレン 第5話のネタバレ&感想になります。
第5話 人を殺す魔法
内容ネタバレ
勇者ヒンメルの死から27年後。
中央諸国。グレーセ森林。
旅の途中、魔法の修行中の二人。
フリーレンの放った魔法を
フェルンが正面に張った防御魔法で防ぐ。
自分の魔法を完璧に防いだのを見たフリーレンは
防御魔法もだいぶ慣れてきたねと話し
じゃあ応用といこうかと今度は
正面からではなく魔法の軌道を変化させ背後から攻撃。
防御の隙を狙った魔法をフェルンは防ぐことが出来ず
フリーレンからどう対処する?と問われた彼女がとった手は
全方位に防御魔法を張り巡らせるという方法だった。
しかしその防御方法には欠点があるようで
それは防御魔法は強力だが魔力の消費がとても大きく
広範囲の展開を続けたら数十秒で魔力切れになると言うことだった。
その事を実際に体験させられたフェルンは
着弾の瞬間に部分的に展開させるのが正解だと気づく。
フリーレンは防御魔法の練習ばかりさせているらしく
それは生存率に直結するからであった。
フェルンもそれに同意するものの
防御魔法一つでほとんどの攻撃魔法が防げることに
強力すぎて不思議だと零す。
それを聞いたフリーレンは
彼女が渡した魔法史のの本を読んでいないことに気づき
魔法は実戦だけが大事なわけではないと苦言を呈し
やっぱり寝る前に読み聞かせてあげないと駄目かと言い出すが
フェルンは子供じゃないんだから自分で読むと断るのだった。
そうこうしている内に目的の村へと辿り着いた二人。
この村に来たのはいつもの魔法の収集ではないようで
フリーレンは近くの村人に聞きたいことがあると声をかける。
しかしその村人はフリーレンの事を知っていたようで
その目的がクヴァールであることも知っており
自ら封印場所へと案内を買って出ていた。
腐敗の賢老クヴァール。
80年前にこの地で悪逆の限りを尽くした魔族であり
それを封印したのが勇者ヒンメル一行だった。
どうやらその村人によると
30年ほど前までヒンメルが毎年のように
封印の様子を確認する為村に訪れていたとのことで
その時にフリーレンの事も話していたと語る。
様子を見にも来ない薄情者だが
村を見捨てるほど薄情ではなく
封印が解ける頃にはやってくる、
そう仰っていたと。
案内された先には封印されたクヴァールの像があり
大分不安定になっていること確認したフリーレンは
明日にでも封印を解いて片づけることを決め
村の宿屋に止まることに。
夜が更けた頃、フェルンからクヴァールを封印したことに
理由があるのかと聞かれたフリーレンは
単純にクヴァールが強かったからだと語る。
クヴァールは魔王軍の中でも屈指の魔法使いで
勝てなかったと。
”人を殺す魔法(ゾルトラーク)”
奴の開発した史上初の貫通魔法。
人類のばぎょ魔法はもちろん装備の魔法耐性さえも貫通し
人体を直接破壊する魔法で
この地方では冒険者4割、魔法使い7割が
”人を殺す魔法(ゾルトラーク)”よって殺されたと言われている。
それを聞いたフェルンは思わず強すぎるじゃないですかと零し
フリーレンもそう強すぎた、強すぎたんだよと話し
だからこそ、その強さが仇になったのだと。
どういうことですか?というフェルンの問いかけに
フリーレンは本当に魔法史、読んでいないんだねと
やっぱり読み聞かせようか?と話したところ
フェルンは今から読みますと返すが
しっかり睡眠をとる方が大事
どうせ明日にはわかると言われその日は寝床につくのだった。
あくる日、クヴァールの封印された丘へとやってきた二人。
フリーレンは油断しないようにと注意しつつ封印を解く。
封印を解かれたクヴァールは目の前にいるフリーレンを見て
久しいのうと声をかけつつ何年経ったのか尋ねていた。
そしてフリーレンから80年と聞き
たった80年かと零した後
フリーレンから魔王様が殺されたことを聞かされることに。
クヴァールはでは敵討ちといこうかと言い
フリーレンがフェルンに前方に防御魔法を指示した次の瞬間
”人を殺す魔法(ゾルトラーク)”が放たれていた。
しかしその一撃はフェルンの防御魔法によって防がれており
それを見たクヴァールはその事を驚いていたが
防いだフェルンは今の魔法が”一般攻撃魔法”だったことに困惑していた。
フリーレンはあれが”人を殺す魔法(ゾルトラーク)”だと話し
クヴァールにお前の魔法は強すぎたのだと語り掛ける。
お前が封印されてから大陸中の魔法使いが
”人を殺す魔法(ゾルトラーク)”を挙って研究・解析し
僅か数年で人類の魔法体系に組み込まれ
新しい防御術式による強力な防御魔法が開発された。
装備による魔法耐性も格段に向上し
”人を殺す魔法(ゾルトラーク)”は人を殺す魔法ではなくなり
今では一般攻撃魔法と呼ばれていると。
80年は人間にとって相当長い時間らしい、
大人しくしていれば楽に殺してやると話すフリーレンに対し
クヴァールは先程の防御魔法について考察していた。
そしてその複雑な術式から
魔力の消費が大きいことに気づいたようで
森の中でフリーレンが放った魔法のように
軌道を変えて魔法を放つ。
フリーレンはフェルンに対処できるよねと声をかけると
フェルンも練習で見ましたからと返し
襲い来る攻撃に部分的に防御魔法を展開。
そしてフェルンが防いでいる間に
フリーレンは”人を殺す魔法(ゾルトラーク)”の魔法を模倣し
クヴァールの身体を消し去るのだった。
村に戻ったフリーレンは前日に案内してくれた村人から
感謝されることになるがその村人が背中に背負っている
麦わら帽子を見てどっかで見覚えがあると記憶を思い出していた。
そしてその麦わら帽子を村人の頭に乗せた瞬間
目の前の村人が以前この村にやってきた時に
自分のスカートを捲ったクソガキであることに気づく。
フリーレンからまだ生きてたんだと言われた村人は
おかげでもっと長生きできそうだと話し
ヒンメル様の言葉を信じて待ったかいがありましたと
嬉しそうに笑みを浮かべるのだった。
その後村を後にした二人は
藁を積んだ荷馬車に同道させてもらうことになり
あの村で感謝されたことについて話していた。
村の人たちはヒンメルを信じていたんだという
フリーレンにフェルンがヒンメル様は
フリーレン様を信じていたのだと思うと話すと
フリーレンはどこか嬉しそうな表情を浮かべるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
初めてと言ってもいい戦闘回でしたが
思いのほかあっさりしてましたね。
腐敗の賢老クヴァールという
当時勇者一行が倒せなくて封印した魔族が相手でしたが
80年経ち一気に過去の人に感じでしょうか。
フリーレンの話によると
クヴァールによってかなり犠牲者も多かったみたいですし
前は本当に強かったんだろうなと思いますが
まあ、時代の流れは残酷だなと。
言って見れば現代日本においては当たり前のテレビも
80年前は一部の国が導入を始めたばかりで
基本無かったですしね。
そこから80年経って今はテレビも格段に進化して
VR技術にまで手を出しているわけですから
人間の80年と言うのは凄まじいものです。
おそらくフリーレンの世界でも魔法と技術の違いこそあれ
それくらいのブレイクスルーがあったんだろうと思いますし。
そういう背景があったにせよ
フリーレンの戦闘を初めて見ましたが
やっぱり強かったですね。
彼女が勇者一行の魔法使いだったのは知ってましたが
その実力を発揮する場面がなかったですし
今回それだけでも見れて良かったなと。
これからも戦いがメインになるとは思っていませんが
こういう形での戦いはまたありそうな気がするので
その時どういう戦いになるのか楽しみです。
今回フェルンは防御魔法のみでしたが
彼女も十分に戦える魔法使いだと思いますので
彼女の戦いも見て見たいものです。