2021年1月6日発売の
週刊少年サンデー 2021年6号に
掲載されている
葬送のフリーレン 第32話の
ネタバレ&感想になります。
第32話 オルデン家
内容ネタバレ
勇者ヒンメルの死から29年後。
北側諸国要塞都市フォーリヒ。
魔法都市オイサーストまでの
中継地点であるフォーリヒを前に
フリーレン達物資の補充など
今後の事を話し合っていた。
そうした中、突然貴族と思しき男に
声をかけられることになるが
どうやら彼らはシュタルクが目的らしく
いきなり身体を確認したかと思いきや
私の屋敷に来いと言い出し・・・!?
流されるままに貴族の屋敷に
迎え入れられた一行。
挨拶もそこそこに
フリーレンは貴族の男を
オルデン卿と呼び
こういうのは困りますと告げる。
どうやらフリーレンは
彼の祖父と面識があるようで
ここが北側諸国の三大騎士である
オルデン家の屋敷であることを
知っていた。
しかし現在の当主もまた
祖父と同様に強引な人のようで
フリーレンには用はないとばかりに
シュタルクに対し依頼を持ち掛ける。
馬鹿馬鹿しいとシュタルクを連れ
出て行こうとするフリーレンだが
フェルンから路銀がないと聞かされ
先程とは打って変わって
話を聞く態勢に。
シュタルクに出身を尋ねた
オルデンは私の家系も
元はその村の一族だと語り
ある肖像画の前へと案内する。
その肖像画に描かれていたのは
長男のヴィルト。
彼の跡継ぎにして
街の英雄である青年だった。
その姿はシュタルクと瓜二つであり
オルデンは今回の依頼について語る。
ひと月前に魔族との大きな戦いがあり
その時にヴィルトが敵の将軍と
相打ちになり戦死。
不幸中の幸いだったのは
大規模な乱戦だったことで
ヴィルトの死を知っているのは
そこにいるガーベルと
一部の腹心だけであると。
ここ要塞都市フォーリヒは
この地方の守りの要であり
消耗した兵力を立て直すまで
士気を下げるわけにはいかない。
三か月後にこの地方の有力者が
集まる社交界が開かれるが
そこでヴィルトの健在を示すのだと。
報酬はシュトラール金貨10枚。
フェルンから1年は
三食おやつ付きだと言われ
さらに魔導書も強請り
了承されたことで依頼を受けることに。
当のシュタルクは額の傷は
どうするんだと断ろうとするが
オルデンから額の傷は
名誉の負傷だと言われ
フェルンから路銀の為だと
肩に手を置かれ諦めるのだった。
その後ガーベルから
作法の手ほどきを
受けることになったシュタルク。
その厳しさに耐える日々の中
シュタルクはオルデンから
その胸の内を明かされることに。
まだ死んで二か月も経っておらず
冷た過ぎるんじゃないかと
苦言を呈したシュタルクに
オルデンは私は息子の遺言に
従っているだけだと語る。
そのための影武者もいたが
確かにあまり気分の
いいものではないなと
なんとも言えない表情を
浮かべていた。
それでもこれも息子の意志だとして
付き合ってもらうと言い
シュタルクも不器用すぎると思いつつ
オルデンと共に庭に向かうと
そこには剣の修練をしている
次男ムートの姿があった。
そんな息子に一言だけ助言した
オルデンは跡継ぎになるというのに
中々上達せんと零し
シュタルクは父親から失敗作だと
言われた時の事を思い出す。
剣技の腕は姿勢に出るとして
シュタルクもオルデン家の剣技を
学ぶことになるが
いざ木剣を構えたシュタルクの手は
昔の事を思い出したのか震えていた。
しかしオルデンから
大丈夫だ、深呼吸しろ
ここはお前の故郷の村じゃないと
声をかけられたことで
落ち着きを取り戻していた。
シュタルクはオルデンに
ムートのことどう思っているのか
尋ねたところ返ってきたのは
兄ほどの才はないという言葉だった。
だが努力家であり
積み上げてきたのは決して裏切らず
あいつはいつか私よりも
強い騎士になると。
それを聞きそれムートに言って
やった方がいいと話すが
どうやらいつも言っているらしく
オルデンはだから調子に乗って
なかなか上達せんと
口元に笑みを浮かべ・・・。
社交界まであと一か月に迫り
年頃の男が一人で行くなんて
あり得ると思うのかと
フェルンも作法の勉強をすることに。
シュタルクと同じく地獄の日々を経験し
迎えた当日フェルンは
ここ一か月地獄でしたと零していた。
シュタルクから路銀の為だろと言われ
すみませんでしたと謝る場面もあったが
せっかく練習したんだからと
二人で踊りを楽しんでいた。
別室にてオルデンはガーベルに
この怪我さえなければ
前線に立っていたのは私だったと語る。
ヴィルトも死なずに
済んだかもなと零す主に
ガーベルが悲痛な表情を浮かべる中
シュタルクが別室へと姿を見せる。
社交界が終わったことで
依頼は完了だとして
オルデンはガーベルに
フリーレンに報酬を
渡してきてくれと告げる。
シュタルクと向かい合ったオルデンは
お前の戦士としての力量は
素晴らしいものだと語り
お前さえよければ・・・と声をかけるも
シュタルクから俺はあんたの息子の
代わりじゃないと言われてしまうことに。
オルデンは私もお前の
父親代わりではないと
口元に笑みを浮かべながらも
だが帰る場所なんてないだろうと
語り掛ける。
クレ地方の戦士の村は
魔族に滅ぼされた、
そのくらいは知っていると。
その上でオルデンは
息子と些細なことでの言い争いで
喧嘩別れになったと語る。
”お前の顔なんて二度と見たくない”
そう言ってしまった、
心にも無い言葉だったと。
お前を見つけた時は
奇跡だと思ったと話すオルデンに
シュタルクはなら猶更
ここには残れないと語る。
オレも心にも無い言葉を
育ての親に言ってしまった。
だから旅の土産話を
たっぷりと持って帰らねぇと
駄目なんだと。
その言葉を聞いたオルデンは
口元に笑みを浮かべながら
少し残念そうな表情で
ただ・・・そうか。と返すのだった。
あくる日、依頼を終え
フリーレンが早速貰う魔導書を
選んでいた。
すでに半日に渡って
悩んでいるらしくガーベルも
ハヤクシテと零す程に困っていた。
そうした中、シュタルクは
ザインと話しながら待っていたが
ある光景に目を止める。
それはオルデンがムートの剣術を
見ている光景であり
それを見たシュタルクは
少なくとも跡継ぎには困らなそうだと
笑みを浮かべるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
いきなりの社交界デビューとか
わけわからない展開から
始まりましたがとりあえず予告通り
シュタルクがメインの回でしたね。
全体を通してみれば
まだオイサーストまで半分程度なので
それほど重要地点ではないですが
シュタルクにとっては
良い出会いだったのではないかなと。
オルデンについても
初めは話も聞かない
シュタルクの親父みたいな感じ
かと思ってましたが
全然いい人でしたしね。
ここに来て気になるというか
どうにもよくわからないのは
シュタルクの父親について。
シュタルクの話で出て来た
あの父親って結局
シュタルクを失敗作呼びした
クズとしか言いようがないんですが
裏があったりはしないんですかね?
オルデンみたいに実は・・・
みたいな話が出てこないので
シュタルクの話からは
そうとしか見えないんですが・・・。
まあ、登場キャラ全員が
良い人というか真面であるとは
思えないので仕方ないかもしれませんが
オルデンの登場で
より駄目さが際立ったなと。
まあ、それはそれとして
シュタルクの社交界デビューという
イベントがあったものの
結局それだけの話でしたね。
盛り上がり的にはちょっと
物足りない印象ではありますが
小説とかで言うと
閑話みたいな回だったのかなと。
こういう話も必要だと思いますので
たまにはいいのかもしれませんね。
ともあれ話の展開としては
かなりゆっくりではありますが
私としてもより長く
続いてほしいのでこの調子で
無理せず連載して欲しいものです。