2020年8月26日発売の
週刊少年サンデー 2020年39号に掲載されている
葬送のフリーレン 第15話のネタバレ&感想になります。
第15話 ドラート
内容ネタバレ
和睦交渉として城内に留め置かれたリュグナー達だが
グラナトが案内したのは10年前にアウラとの戦いで亡くなった
息子の部屋だった。
グラナトが息子が御前試合で陛下から賜ったという
剣を抜きリュグナーへ向けた次の瞬間
用意されていた兵が部屋になだれ込み武器を構えていた。
グラナトは帰ってきたのはこの剣だけだとして
お前達を招き入れたのは息子の無念を晴らすためだと告げる。
使者の首を和睦なんてクソ食らえだと
アウラの元に送り返してやると。
周りを兵に囲まれたリュグナーだが
特に反応することなく部屋の中へと目を向けると
この部屋はよく掃除が行き届いている、
きっと10年前と変わらぬままなのだろうと語り掛ける。
それがどうした?と返すグラナトに
私も貴方方に殺された父上の部屋は
そのままにしていると。
その上でもうやめにしませんか?と告げる。
私たちには言葉があります。
どうか話し合いの機会をと。
その言葉を聞いたグラナトは剣を鞘に戻すと
使用人に客室に案内してやれと指示し
少し考えるとリュグナーを解放するのだった。
客室へと案内されたリュグナーは
テラスにて寛ぎながら傍にいるリーニエに
グラナトについて語る。
グラナト伯爵は我々に恨みがあるようだが
人情に厚いお方のようだと。
その上で取り入れれば和睦と称して
この街の防護結界を解除させることも可能であり
後はアウラ様の軍勢がこの街を
滅ぼしてくれるだろうと考えていた。
ふと近くにドラートの姿がない事に気付いた
リュグナーはリーニエにその事を尋ねたところ
返ってきたのは邪魔ものを消しに行ったという言葉だった。
それを聞いたリュグナーは
若い奴は血の気が多くて困ると零していたが
その当の本人は牢の前にいた。
ドラートは牢を守る兵士の首を跳ねると
中にいるフリーレンの前へ。
そして断頭台のアウラが配下
首切り役人の一人、ドラートと名乗り
お前を殺しに来たと告げる。
フリーレンは特に反応することなく
外交ごっこはもう終わり?と
ドラートへ目を向ける。
ドラートはリュグナーの見立てから
この少女が我らの唯一の障害であり
こいつを始末すれば後はグラナト伯爵を懐柔するだけで
この街は容易に落ちると考えていた。
断頭台のアウラよりも強いと語るフリーレンに対し
ドラートはそうは思えんなと告げる。
どうして?と返すフリーレンだが
ドラートがもう決着はついたと告げた次の瞬間
その身体は天井から吊り下げられていた。
どうやらドラートの魔力の糸が
いつの間にか首に巻かれていたようで
それに気づいたフリーレンは取り乱すこともなく
面白い魔法だと告げる。
ドラートもフリーレンが首に魔力を集中させて
切断を防いだことに気づくが
それでもこの糸の強度は魔族の魔法の中でも
随一だとして自らの勝利を疑うことはなかった。
フリーレンが確かにこの糸を
なんとかするのは無理そうだと零したのを聞き
笑みを浮かべるドラートだが
フリーレンはこの程度で勝利を確信かと
嘲笑うかのように告げる。
そして今の魔族は駄目だ、実戦経験が少なすぎると
呟いた次の瞬間、糸を出していたドラートの左腕が宙に舞っていた。
その事に気付いたドラートは驚きつつも
残った右腕から糸を出してフリーレンに向けるが
次の瞬間その右腕も宙に舞い
自分の首にフリーレンの手がかかっていた。
ドラートの命乞いを無視して
あっさり止めを刺したフリーレンは
表情を変えることなくまずは一匹と呟き・・・。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回フリーレンの話で
魔族がどういう存在かわかっていましたが
驚いたのは予想以上に口が回るなと。
リーニエはイマイチわからないですが
少なくともリュグナーとドラートは
人の言葉をちゃんと理解している気がします。
もちろん本当の意味というか
同じ価値観で動いていないために
理解しあうことはないんでしょうが
使者として選ばれるだけはあるのかも。
そんな魔族が相手ということで
伯爵が話し合いに応じてしまうのも分からなくはないんですが
結局のところフリーレンが正しいんでしょうね。
命乞いも全く取り合うことなく
躊躇なく命を奪うのが
対魔族には重要なのかも。
とまあ、あっさりと魔族の一人を倒したフリーレンですが
気になるのはこれがどういう影響を及ぼすかについて。
明らかにドラートが悪いんですが
あの口の上手いリュグナーなら
上手く誤魔化す可能性もありそうですし
結果としてフリーレンが悪い風潮に持っていく可能性も。
普通に考えればそんなことはあり得ないんですが
あの伯爵は人が好いっぽいので
その辺りが気に掛かるところですね。