2020年2月9日発売の
別冊少年マガジン 2021年3月号に
連載されている進撃の巨人 137話の
ネタバレ&感想になります。
第137話 巨人
内容ネタバレ
今から遥か昔
まだこの世に物質しか
存在しなかった頃。
有象無象の”何か”が
生じては消えを繰り返し
やがてあるものが生き残った。
それを生命と呼ぶ。
結果的に生命が残った理由は
生命が”増える”という
性質を持っていたからだと
ジークは語る。
増えるために生命は姿形を変え
あらゆる環境に適応し
より多く、より広く、より豊かに
つまり生きる目的とは
”増える”ことだと。
砂も石ころも水も増えようとしないが
生命は今日も増えようと必死だ。
死や種の絶滅は増える目的に違反する。
そのために恐怖という罰則があり
・・・あの子もその苦しみから
逃れようと必死だった。
より強く、より強大な
不死身の体を生み出し
そして死さえ存在しない世界へと
彼女は逃れた・・・と。
そしてジークはそんなユミルの
目的とは何かを語る。
俺もここで気の遠くなる時間をかけて
彼女を理解しようとした。
これだけの力を持っていながら
フリッツ王に逆らうことが出来なかった
それがなぜなのか・・・。
何かの未練を残していたことは
確かだがそれがエレンには理解できて
俺には出来なかった・・・
だからユミルはエレンについたのだと。
アルミンはここから外の世界に
戻る方法はないかと尋ねるが
ジークはすでに諦めているのか
説得に応じる事はなかった。
生きているという事は
いずれ死ぬと言うこと。
案外事切れる前は
ほっとするのかもな・・・。
何の意味があるのかもわからず
ただ増える為だけに
踊らされる日々を終えて
これで自由になったって・・・と。
その言葉に何も言い返せない
アルミンは俯いた拍子に
一枚の葉が落ちているのに気づき
幼い頃の事を思い出す。
そしてジークに語る。
夕暮れ時、丘にある木に向かって
三人でかけっこした時のことを。
その日は風が温くて
ただ走っているだけで
気持ちが良かった・・・。
その時僕はなぜか思った・・・。
僕はここで三人でかけっこするために
生まれてきたんじゃないか・・・と。
雨の日家の中で本を読んでいる時も
皆で市場を歩いた時もそう思った。
この何でもない一瞬が・・・
すごく大切な気がして・・・。
そう語るアルミンの目には
手にあるものが一枚の葉に見えていたが
ジークの目にはボールが見えていた。
僕にとってこれは増えるために
必要でもなんでもないが
すごく大切なものなのだと。
ボールを見てジークは思い出す。
ただ投げて取ってまた投げる
ただそれをくり返す。
何の意味もない・・・でも
確かに俺はずっとキャッチボールを
してるだけでよかったのだと。
そう口にした次の瞬間
ジークの背後には
自身の人生と関わってきた
クサヴァーや父グリシャ達
歴代の継承者達が姿を見せ・・・!?
一方、その頃エレンと戦う者達は
歴代の七つの巨人達を前に
絶体絶命の窮地に追い込まれていた。
鎧の巨人であるライナーも
女の巨人であるアニも
押さえつけられてしまい
止めを刺されようとしたその時
巨人達の中から
彼らに味方する者が現れる。
ベルトルトの超大型の巨人
ポルコとマルセルの顎の巨人
そしてユミルと思しき巨人が。
これを好機として動いた
ミカサとガビ達は
アルミンを捕えた個体を追い詰め
アルミンを助け出すことに成功する。
執拗な巨人達の攻撃を
コニーの助けもあって潜り抜けた
アルミンはアニの手の上に。
アルミンが咳込みながらも
もう大丈夫と口にした次の瞬間
何体もの巨人達が彼らに味方し
ジークが骨の一部から姿を見せる。
オーイ!ここだー!と声をあげる
ジークに呆気にとられるリヴァイだが
ようやく見つけたその姿に
戦意が漲っていた。
突然の事態に困惑する
ミカサ達にアルミンは
ジークさんのおかげだと語る。
生も死もない”道”の世界で
眠ってたみんなを呼び覚ました。
すべてのエルディア人は
道で繋がってる。
それはおそらく始祖ユミルが
繋がりを求めているからだと。
現れたクサヴァーにジークは
俺達の望みは叶わなかったと
語り掛ける。
安楽死計画は間違っていなかったと
今でも思う・・・でも
あなたとキャッチボールするためなら
また生まれてもいいかもなと。
アルミンもベルトルトに語り掛ける。
僕は君からすべてを奪った。
命も・・・力も・・・大切な記憶も。
だからわかるんだ。
ここでじっとはしていられない。
そしてジークとアルミンは
力を貸してくれと頼み・・・。
ジークの願い通りその首を
リヴァイが討ち取った瞬間
巨人達は足を止めていた。
そしてジャンはライナーに
守られながらついに
爆弾を設置した場所へ辿り着く。
この死に急ぎクソバカ野郎が!と
叫びながら爆弾を起動させると
その頭部は骨と切り離されていた。
切り離された骨から
光るムカデの様なものが飛び出し
再び頭部と繋がろうと動き出すが
ギリギリの所でライナーが
身体を張って押さえつける。
ジャンが迎えに来たミカサ達と
合流を果たす中、アルミンは
味方になってくれた巨人達に
守られながらその手の上にいた。
そして改めてありがとうと
感謝の気持ちを伝えると
さよなら・・・エレンと
骨ごと巨人の力を発動させ!?
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
残すところ後2話となったわけですが
今回も中々に盛り上がる展開でしたね!
前回アルミンとジークが
道の世界で再会した時から
二人がキーになると思ってましたが
まさにその通りの展開だったかと。
ベルトルトやグリシャ、クサヴァー達
歴代の継承者が味方になる流れは
色んな意味でアツかったですし
最終戦だからこその展開でしょうね。
まあ、そんなアツい展開
だったわけですが
気になるのはこれで
終わったのかについて。
これが後1話というところなら
それもあり得ると思うんですが
後2話あるわけで・・・。
ここから再びの逆転劇とか
そういう可能性もあるのかなと。
とりあえず無難な流れとしては
次回エレンの心境が明かされ
アルミン達がその真意を知る
そんな感じの展開でしょうか。
それ以外の流れとしては
あの爆発でも骨は無事で
エレンが復活したり?
まあ、この作者は予想を裏切ったり
伏線を回収したりするのが上手いので
予想通りに行かない可能性の方が
大きいかもしれませんけどね。
ともあれ残りは後2話なので
あとは満足できるエンディングを
迎えられるかどうかに
かかっていると見ていいかと。
どんな結末を迎えるのかは
わかりませんが
それを色々考えるのも面白いので
後2話どうなるのか楽しみです。