2022年12月7日発売の
週刊少年サンデー 2023年
2・3合併号に掲載されている
葬送のフリーレン 第105話の
ネタバレ&感想になります。
第105話 ゴーレム
内容ネタバレ
勇者ヒンメルの死から31年後。
北部高原エルンスト地方。
城塞都市を抜け
新天地へと足を踏み入れた
フリーレン一行。
フリーレンはエルンスト地方は
比較的穏やかな地域だと語る。
街道も整備されていて
凶暴な魔物もほとんどいないため
北部高原と帝国領を繋ぐ
要所にもなっていると。
遠くに見える山脈の峠を越えれば
そこはもう帝国領であり
シュタルクから帝国って
どんな所か聞かれ改めて説明する。
北側諸国最大の国であり
軍隊も強くて国内は
比較的安全であることから
しばらくは楽な旅路になりそうだと。
その話しを聞いてシュタルクは
いよいよ北部高原を抜けるのかと
これまでの旅を思い出す。
フェルンも同じように思い出し
地獄のような日々でしたね・・・と
虚ろな目をして空を仰いでいた。
どうやら竜の群れに何度も
遭遇してしまったようで
シュタルクは頭をかじられたのも
一度や二度じゃなかったと。
改めてフェルンから
・・・本当になんで
生きているんですか?と
尋ねられる一幕も。
そうこうしている間に
農村へと辿り着き
今日はここら辺でと宿をとるが
何故か嫌という程食べた
あの硬いパンが・・・。
期待していた料理が出ず
がっかりしつつも
帝国領が近いとはいえ
未だ物資の流通が滞っているのかもと
硬いパンを口にするフリーレン達。
相変わらずパンとは思えない
音を立てながら食べていた所
村の女性から声をかけられる。
腕に覚えはあるかい?と。
訳を聞いたところ
畑の野菜が切り刻まれたり
家畜や野生動物が
殺される被害が相次いでいるらしく
なんとかして欲しいとのことだった。
話を聞き魔物の仕業かと
判断したフリーレンは
より詳しい情報を求め尋ねたところ
普通の魔物ではないことが判明する。
鉄のように硬い魔物で
村人じゃ歯が立たなかったが
不思議と人には危害を加えない。
しかしそのせいで
帝国軍も動いてくれないのだと。
話を聞きフリーレンは
それはそうだろうねと納得する。
この地方自体は安定しているが
北部高原には帝国の脅威となるような
凶暴な魔物も多い。
そいつらから国境を守るため
帝国はそう簡単に兵力は割けないと。
そしてさらにエルンスト地方は
帝国の影響が大きい地域であることから
北部高原の軍事勢力である
ノルム騎士団も手を出しずらく
互いに国としては動きづらいのだと。
フリーレンは引き受けるかどうかは
報酬次第かなと対価を求めるが
結果として村の倉庫にあった
紙飛行機を遠くに飛ばす魔法を
対価として依頼を受けるのだった。
日が落ち夜が更けた頃
フリーレン達は
村の外れにある畑の前にいた。
どうやら無事なのは
この畑だけらしく
ここで標的となる魔物がこないか
隠れて見張ることに。
そして寒さに耐えながらも
じっと待っていたところ
フェルンから魔力探知に
反応が・・・との声が。
フリーレンの魔力探知にも
同じように反応があったようで
その反応から確かに
魔物じゃないことに気づく。
森の中から現れた
異形の姿を目にしてフリーレンは
統一帝国時代の
ゴーレムであると語る。
統一帝国とは千年前に
大陸全土を支配していた大帝国であり
未だに動いているのは
大魔法使いフランメによる
魔法全盛期の時代の産物だからだと。
軍用だったらかなり厄介かも・・・と
考えるフリーレンだが
ゴーレムの挙動を見て
そういうことかと呟き
ゴーレムの側へと向かう。
突然ゴーレムに向かい歩き出した
フリーレンに対しシュタルクは
あぶねぇぞ!と声をかけるが
ゴーレムは敵対する様子を見せず
近づいてくるフリーレンを見ていた。
そして目の前に立った
フリーレンをじっと見つめ告げる。
ゴチュウモンハ?と。
フリーレンはゴーレムの
背負ったカゴを目を向け理解する。
食材回収用のカゴが
壊れているために
次の工程に進めなかったのだと。
そして危険はないと判断したのか
近くまで来ていたフェルン達に
改めて説明する。
こいつは調理用ゴーレム。
どういう理由で起動したのかは
わからないけど
ずっと昔に誰かが注文した料理を
作ろうとしていたんだと。
~回想~
調理用のゴーレムを目にした
フリーレンは師であるフランメに
兵器以外のゴーレムを作るなんて
珍しいねと声をかける。
フランメはこういう奴等がいないと
世界が平和になった時に困ると言うが
フリーレンはいつになることやらと
いつかのことなど考えられずにいた。
そんなフリーレンに
フランメは優し気に語り掛ける。
でも、きっとそのいつかに
お前は居合わせることになると。
~回想終わり~
フリーレンはゴーレムに対し
手を掲げ”機能停止”と告げる。
ゴーレムは”キノウテイシ——”と
復唱しその動きを止めるのだった。
あくる日、フリーレンは
依頼者である村の女性に
ゴーレムの事を説明し
今後について伝える。
帝国に事情を話して
引き取って貰うといい。
ちゃんと管理すれば
役に立つはずだと。
村の女性は助かったと礼を言い
魔導書を渡し
フリーレンは村を後にする。
そしてフリーレンが飛ばした
紙飛行機を見てシュタルクは
めっちゃ飛ぶなと言い
フリーレンはいいでしょ。と
笑みを浮かべ返すのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回黄金郷篇が終わって
旅が再開されたわけですが
一話完結の話は読んでいて
なんか安心しますね。
もちろんシリーズものが
つまらないというわけではなく
これはこれで良いと思いますが
この作品はなんだかんだで
こういう一話完結の話が
基本になっている気がします。
だからこそ安心できるというか
読んでいて楽だなと。
瞬間的な盛り上がりは
シリーズものには勝てませんが
そういう盛り上がりが
あんまりない事が逆に良いみたいな?
それはそれとして
今回はファンタジーでよくある
ゴーレムでしたが
そのフォルムには驚きました。
前に一級試験の第二次試験で
レルネンの作ったゴーレムが
登場しましたが
あれとはまた違う感じでしたね。
別に調理用のゴーレム自体は
十分にありだとは思います。
が、何故にあんな虫?みたいな
異形のフォルムなのか・・・。
手がたくさんあることで
円滑に調理ができるのかもしれませんが
ぶっちゃけキモイなと。
まあ、実際にあればそれなりに
便利だとは思うんですが・・・。
ともあれ思わぬ形で
フランメの凄さが
描かれた回だった気がします。
それにしてもフランメですが
未来予知みたいな事が
出来たのか気になる所。
”オレオール”を示した時もそうですが
そういうことが可能な
魔法か異能でもあったのかなと。
実際に南の勇者も
未来を知ることができたわけですし
フランメが出来ても
おかしくない気も・・・。
それが明らかになるかは
何とも言えませんが
フランメの凄さはこれからも
幾度となく描かれるのではないかなと。
フリーレンにとっても
師であるフランメを思い出すことは
そう悪い事じゃありませんしね。
何にしても北部高原も
間もなく抜けるようですので
これからどういう土地が
待っているのか楽しみです。