2024年11月20日発売の
週刊少年サンデー 52号に掲載されている
葬送のフリーレン 第138話の
ネタバレ&感想になります。
第138話 逆賊
内容ネタバレ
帝都の門を見上げながら
ゼーリエは呟く。
・・・ファルシュ。
余計な真似をするな。
護衛はいらないと言ったはずだと。
その声に応えるように
ゼーリエの背後から姿を見せたファルシュは
そういう訳にはいきませんと返す。
そしてゼーリエの素性を隠すため
フードを被せながら
土地勘も無いでしょう。
せめて案内くらいはさせてくださいと。
ゼーリエは心配性めと笑みを浮かべながら
ファルシュと共に帝都の中へ。
帝都内にある石像の前で足を止めた
ゼーリエはファルシュから
その像がフランメだと聞かされ
遠い記憶を思い出しながら語る。
これだけの偉業を成し遂げても
忘れ去られてしまうのか。
人類の誰もが魔法を使える時代。
そんな夢物語を語ったあの少女の笑顔は
もう私しか覚えていない。
不思議なものだな。
この世界で私しか覚えていないんだと。
一方その頃、皆を集めたゼンゼは
ルネアールからの手紙を手に
敵の正体が大体わかったと語る。
影なる戦士で間違いない。
やはり実在するようだと。
フリーレンは影なる戦士が
暗殺に特化した正規の組織であることから
帝国の後ろ盾があるのではないかと危惧するが
ゼンゼは正規の組織と決まった訳じゃないと語る。
影なる戦士は16年前に
先代の皇帝陛下の勅命によって解体されている。
理由は指揮系統が不明だから。
影なる戦士は通常の軍隊とは真逆で
現場の指揮官に大きな権限が
与えられる組織だったようだ。
帝国内のあらゆる武力行使から
リストと呼ばれる暗殺指令の策定権まで
それらすべてが、各指揮官の手に
委ねられていたのだと。
シュタルクはとんでもないな。
上の命令無しに勝手に動く軍隊ってことだろと言い
フェルンはなんでそんな仕組みに・・・と零すが
フリーレンはその答えを口にする。
強いからでしょと。
ゼンゼもまたそうだと同意した上で語る。
上の命令無しに動けるということは
現地の判断でリアルタイムに連携できるということだ。
影なる戦士は一つの生き物のように
戦っていたという記憶も残っているそうだと。
それを聞いたフェルンとシュタルクは
確かにあの連携は凄かったと認めつつも
そこまでの権限を与えて危なくないのかと零すが
フリーレンは・・・パーティー戦闘と口にする。
その上で二人に対し
パーティーで戦う時は私が指揮を執るけど
私は危ない?と尋ねる。
シュタルクはフリーレンは
悪い奴じゃねえだろと返すが
フリーレンはつまり指揮官次第ってことだと語る。
権限を与える指揮官は
慎重に選んでいた。
そうでしょ?と問われたゼンゼは
それに同意する。
帝国に忠誠を誓った
人物の中から選ばれていたと。
それを聞いたフリーレンは
あまりいい選定方法じゃないと言い
ゼンゼもそれに同意した上で語る。
帝国の存在理念が明確だった頃は良かったが
長く続く内に問題が出てきた。
帝国の理念が、理想が、目指す方向が
人によって違ってきてしまった。
影なる戦士は次第に
帝国の意思通りに動かなくなる。
当時の皇帝陛下が解体を決意した理由は
邪魔だと考えた人物が勝手に
死ぬようになったからだそうだ。
指導者すら実態を掴めない特務機関なんて
帝国にとって脅威にしかなりえないと。
16年前に解体されたと聞き
シュタルクはそれっておかしくねえかと零すが
ラントは亡霊がいるんでしょと語る。
指揮官には大きな権限が与えられていた。
武力行使も暗殺も自由自在。
しかも皇帝陛下でさえ動きを
把握できていないような特務機関だ。
綺麗に解体できたとは思えないと。
それを引き継ぐ形で
ユーべルも口を開く。
しかも指揮官は皆一様に
帝国に忠誠を誓っている。
「影なる戦士が解体されたら
帝国を導く存在がいなくなってしまう」
そう考えてもおかしくないよね。
私だったら正義感に燃えちゃうかなー。
間違った方向に進む帝国を救わなきゃって。
その言葉を聞きフェルンは
それではまるで――・・・
一方その頃、魔導特務隊のカノーネもまた
影なるの戦士の関与が判明されたと報告を受け
・・・逆賊かと口にしていた。
次から次へと・・・と嫌な顔をしつつも
警備を強化することを指示した
カノーネは語る。
私達の任務は建国祭期間中の
帝都の治安維持。
大陸魔法協会だろうが、影なる戦士だろうが
治安を乱すようであれば対処せねばならないと。
カノーネがこの事態になぜ隊長である
フラーゼがいないんだと愚痴を言っていた頃
フリーレンたちはリネアールの手紙にあった
影なる戦士の人相書きを見ていた。
こんな物まで手に入れていることで
リネアールが相当危ない橋を渡っていることは
誰の目にも明らかだったが
ゼンゼとファルシュはリネアールが
恐ろしい程に優秀であることを知っていた。
彼女は一度だけだが模擬戦の場において
ゼーリエ様に地に膝を付けさせた。
これはレルネンも成し遂げられなかった快挙で
対人戦という一点において
リネアール程優秀な人間の魔法使いは知らないと。
フリーレンたちは人相書きを見ていたが
その中にはフリーレンが知る人物が二人いた。
一人はガラクタを掴まされた露天商のガゼレ
そしてもう一人はかつての北の果ての
英雄であるヴァルロスだった。
ザインも同じように人相書きを見ていたが
その中の一人の男を見て動きを止める。
それを見てシュタルクは
どうしたんだと声をかけるが
ザインは・・・いいや なんでもないと
じっと人相書きを見つめるのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
とりあえず今回の話を読む限り
影なる戦士というのは
必ずしも帝国の命を受けて
ゼーリエを狙っているわけではなさそうですね。
16年前に先代の皇帝陛下によって
組織は解体されたみたいですし
あくまでも当時の指揮官の
独断による可能性が高そうです。
ただ魔導特務隊については
影なる戦士を逆賊と呼びつつも
大陸魔法協会とも敵対しそうですので
今のところ中立って感じなのかも。
まあでも、大陸魔法協会側とすれば
魔導特務隊が暗殺計画に関与していない
というだけでまだマシでしょうね。
あの両方を相手にするとなると
流石に厳しいと思いますし。
それにしても気になるのは
魔導特務隊の隊長であるフラーゼが
一体何を考えているのかについて。
彼女はどうにも信用できるような
タイプではなさそうですし
その動向次第では魔導特務隊とも
戦う可能性もあるかも。
なんにしても人相書きで
敵の正体が分かった以上
大陸魔法協会側としても
何かしら動くことになるかと。
今までは後手に回るしかなかったですが
誰が敵か分かった以上
攻めに出ることも可能だと思いますし。
それにもう一つ気になるのは
ザインが見ていた人相書きの男について。
あれってもしかしてザインが探している
幼馴染の戦士ゴリラだったり?
なんとなく面影はある気はしますが
もしそうであるなら
ザインはどう動くのか気になるところです。
ともあれ色々分かってきたこともあって
一気に事態が動き出すことも
十分あり得る感じですし
これからどういう展開をみせるのか楽しみです。
気になる次回については
12/11発売の2・3合併号に掲載とのこと。
第139話へ