2024年11月20日発売の
週刊少年サンデー 52号に掲載されている
界変の魔法使い 第11話の
ネタバレ&感想になります。
其の十一 魔法使いと世界
内容ネタバレ
王子は世無に言われた通りに
修行に勤しんでいた。
しかし集中し続けるのは
かなり難しいようで
芝生に触れてすぐ集中が乱れてしまう。
王子はすぐに集中しなおそうとするが
なぜか王子の後ろ、尻から魔力が・・・!?
掃除する時間となりライチに
修行が上手くいかないことを相談した王子だが
ライチはそりゃ最初から
うまくいくわけねえだろと語る。
大魔法使いの弟子だぞ。
困難な道に決まってると。
王子は初歩の初歩みたいなやつなんだよ?と嘆くが
ライチはゼイタク言ってやがると思いながら
王子に声をかける。
まじめにくさらずとにかく続ける。
それが修行ってもんだろと。
王子はうん・・・と答えつつも思う。
とはいっても・・・
早く身につけないと被害者が出るかも・・・
尻から出た魔力で傷つけたんじゃ
気の毒すぎる・・・と。
そんな王子に一緒に行動していた
イーヨは声をかける。
ダイジョーブ!!
やればなんとかなる!ゾ!と。
王子はしゃべれることに驚きながらも
ありがとう・・・と返すが
イーヨの言葉を聞いたことで
昔のことを思い出し・・・。
~三年前、飛国離宮~
櫟江は入口で人を見送っていた。
国でも高位の女性なのか
老婆は櫟江に声をかける。
前にも言ったが
一度離宮を離れて治療に来い。
魔傷がひどいと。
老婆がまた明日と離宮を出て行った後
櫟江は気配に気づいたのか王子と呼びかける。
すると王子はビクッとしつつも
櫟江に駆け寄り
今日こそは空飛ぶ術教えてよと声をかける。
櫟江はなぜ部屋で待てないのですか?と
いつものように苦言を呈しつつも
王子の声に応える。
護身術を極めてからです。
あなたはまだ結界もまともに使えていないと。
王子はそんなのもうできるってと
結界を張ってみせるが
櫟江が杖で払った瞬間破れてしまい
その程度では身を護れませんと告げる。
結界にも種類があります。
形、強度、保持の仕方・・・
運用次第で様々に使える。
その広がりを理解すれば
もっと面白くなりますよ。
そして油断は禁物。
危機が迫れば考えなくとも反応できるよう
体に覚えこませてください。
時間を稼ぐだけでも違います。
今だってすぐ結界を張り直せたでしょう?
知る者にとって術を解除することは
難しいことではありません。
そういう者を相手にする時でも
対応や交渉の仕方で結果は変えられるのです。
いいですか、決して諦めてはなりません。
手を尽くし機会を掴み道を開く――
あなたは唯一無二の国の宝・・・
あなたにできないことなどないのですからと。
修行を再開した王子は
空を見上げながら思う。
櫟江が僕に護身用の術しか
教えなかったのよく分かるなぁ・・・。
こんなんじゃ外にかける術とか
危なすぎるよ・・・。
しかも離宮にいた時より
力が強くなってる気がするし・・・。
でも結界はこっち来てから
さんざん破られてるな・・・
コレは強くなってないの・・・?
そう思いながら結界を張った王子は
結界の下の芝生が枯れたことで
結界でもちょっともれていることに
気づいてしまい嘆くが
それをじっとヨウゼンが見ていることに気づく。
とりあえず王子は僕に近づかない方が
いいですよと声をかけるが
ヨウゼンは芝生を指さし
私が育てたものだと告げる。
世無が魔法で座標をいじって
庭からここへ移してる。
それがここの所毎日のように
日が暮れると根まで枯れきって
戻ってくる・・・という訳だと。
それを聞いた王子は項垂れ
すみません・・・と謝るが
ヨウゼンはいいさと返す。
庭を作って育てるのが私の仕事だ。
これは君が育つのに必要な犠牲なのだろう?と。
その言葉を聞いた王子は
思ってもない所から魔力が出ちゃうのって
どうすればいいんですかね?とヨウゼンに尋ねる。
するとヨウゼンは王子くんは
魔力持ちだもんねぇと頷きつつ問いに答える。
体に魔力が流れ易い分
どこからでも出ちゃうんだろう。
となれば全身まるごと
捉えるつもりでやるしかないねと。
全身まるごとかぁ、できるかな・・・と
腕を組み考える王子だが
ヨウゼンは面白いこと言うねと笑う。
君にできないことなんてあるの?と。
そう言って去ろうとするヨウゼンに
王子は今度庭を見に行っていいですか?と声をかける。
城の中はざっとライチに案内して貰ったんですが
庭は庭師に聞けって言われて・・・と。
するとヨウゼンはいいよ
それができるようになってからねと言い
王子はがんばります!と返すのだった。
修行を見に来た世無は
全身から出した魔力を整えているのを見て
王子に告げる。
いや、魔力を常に整えろって
課題だからできてるんだけどさ・・・
全身から出すのはやめろと。
その上で言葉を続ける。
――しばらくはその状態を
基本の型として徹底すること。
無意識でもできるようにだと。
やってみて気づいたことはあるか?と
世無から聞かれた王子は俯きながら口を開く。
自分がどれだけ暴力的だったか
思い知らされるような課題でした・・・
櫟江が術より心構えや
考え方を重視していたのも
僕を力にふさわしい者にするため
だったのだろうと思いますと。
その言葉を聞いた世無は語る。
・・・あれからオレも少し考えたが
お前の国の術はかなり呪法よりだからなぁ・・・
呪法・・・呪いというのは
心にかけるものなんだよ。
ゆえにあいまいな部分が多いのさ。
もちろん利点も多い。
ざっくりいえば信じることで
自分でも思いもよらぬ力を出せるし
相手を信じさせれば実によく効く。
だが、お前のように力を抑えることに
気を配った方がよい者には
キッチリ構築できる術が向いているだろう。
心が全く無関係な訳でもないが・・・
魔法は、世界にかけるもの――
お前が変えたいのは世界か自分か
それとも他の誰かが・・・考えてみるといいと。
世無の言葉を聞いて
王子は自分が変えたいものとは
一体何なのかを考えていると
世無は笑みを浮かべ告げる。
自分の進む道が少しは見えてきたかな?
魔法使いの世界へようこそと。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回の世無から言われた通りに
修行する王子ですが
中々順調とはいかないみたいですね。
王子は初歩の初歩だと言っていましたが
強い力を持つ王子だからこそ難しく
そして重要なことなんだろうなと。
まあ、大きな力を持つものは
制御できてなんぼというところもあるので
仕方ないのかも。
それにしても櫟江もヨウゼンも
言っていましたが
王子の力は思っていた以上に
とんでもないみたいですね・・・。
冥道眼を二つというのは
それだけ破格なのだとは思いますが
ちゃんと制御さえできるならば
それこそなんでもできる力なのかも。
だからこそその力を狙って
色んな勢力が動くことになるわけで
王子が力をつけることは急務でしょうね。
しばらくの間は世無が
なんとかしてくれるとは思いますが
相手が同格であれば
それも難しいかもしれませんし。
なので今のところ王子がやるべきは
やっぱり世無に言われたように
少しでも自分の魔力を制御するために
修行に勤しむことでしょうね。
それがある程度ものにならないと
その先に行くのも難しいわけですし。
ともあれ今回は比較的穏やかだったので
次回あたり何か起きそうな気がします。
黒を筆頭に七色の魔法使いの動向も
気になるところですし
そろそろ何か動きがあるかと。
第12話へ