雑誌掲載最新話 界変の魔法使い

界変の魔法使い 最新 第23話 ネタバレ&感想 鬼壱との問答

2025年5月28日発売の

週刊少年サンデー 26号に掲載されている

界変の魔法使い 第23話

ネタバレ&感想になります。

 

其の二十三 黒の魔法使い

内容ネタバレ

 

【界変】かいへん

突然起こる世界の強制解体。

(全てを無に帰す)理由は不明。

 

段階的に進行すると

言われているが詳細不明。

 

現在まで四度確認されており

直近の発生地は飛国。

 

王子たちの眼前に現れた

【黒】の魔法使い鬼壱キイツ

 

世無とは知り合いなのか

どうも。と声をかけてくる鬼壱だが

王子はそれよりも鬼壱のぶら下げている

やたら大きい目玉のようなものに

目を奪われていた。

 

鬼壱の視線から王子を守るように

前に出た世無は口を開く。

 

現れるのが早すぎるな。

張ってたのか鬼壱と。

 

そう。とあっさり答える鬼壱をよそに

世無は王子に告げる。

 

小僧、ヤバいのは分かるな。

あれは【黒】の魔法使い・・・

七色イチ胡乱な男だ。

オレが話す 下がってろと。


そんな雰囲気を壊すように

呻き声を上げたのはロキだった。

 

何かに懸命に耐えながらロキは

世無に訴えかける。

 

主・・・ムリです・・・

神眼が・・・三つもある場所では

理性が持ちません!と。

 

王子は神眼が三つという言葉が気になったものの

ロキは離脱してもいいかと言い出し

世無にアホ、耐えろ!離れるのは許さん!

護衛だろと怒鳴られていた。

 

そんな微妙な雰囲気の中

鬼壱は変わった妖魔飼ってるね。

理性にこだわるなんてと口を挟み

改めて世無に訊ねる。

 

その・・・君の弟子・・・

才苑君?ちょっと貸してくれない?と。

 

世無は断る。と即座に断るが

鬼壱は言葉を続ける。

 

・・・その子さ・・・

界変の中心部にいたよね?

見た?その記録。

 

王子がその言葉に身構える中

世無はそれが目的か。

教えてやる義理はないなと返す。

 

その反応は予想していたのか

鬼壱がやっぱり守るのか・・・

どうしようかな。と呟いた瞬間

瞬く間に王子の眼前へと移動し

額に指を当てつつ告げる。

君の一分、私にくれないか?と。

 

鬼壱が何をしようとしているのか

気づいた世無は王子に

呪法だ!答えるな!と声をかける。

 

考える隙など与えないとばかりに

鬼壱は沈黙は了承とみなす――と続けるが

王子は対価は?と告げる。

 

不老不死のあなた方と

僕の時間とでは価値が違うはずです・・・

僕の時間は高いですよと。

 

そう言った王子の眼から

不穏な音が鳴り始めた瞬間

世無が植物で王子を拘束し

鬼壱は距離を離していた。


世無から今何をしようとした!と言われ

王子は少し気まずそうに目を逸らし答える。

 

すみません ええと・・・その・・・

やり方は分からないのですが――

 

この目に死者が蘇らせる力があるなら

不老不死の者を消す力も

あるだろうと思いましたと。

 

それを聞いた世無は頭を抱え

鬼壱に声をかける。

 

鬼壱よ・・・これはお前が

思っているより厄介な子どもなのだ。

ちょっかいを出してくれるな。

 

話を聞いてもいいが

こちらにも色々ある。一旦引け。

 

お前だとてこれだけ条件がそろった所での

力の暴走は避けたいだろう?

 

小僧の神眼はまたお前のように

調節が効かぬ。しかも両眼・・・

 

力が干渉しあって一時に理をひどく歪めれば

また界変を引き起こすやもしれんぞと。

 

世無の話を聞いた鬼壱は

考えをまとめるかのように目をそらし口を開く。

 

・・・なるほど。

界変をそう、考えているのか・・・

私は少し・・・違うと。

 

その言葉を聞き世無も言葉を返す。

違う?じゃあ、なぜお前は

神脈に深く踏み込むのを避けている?

 

界変を知りたきゃ、小僧に聞くより

よっぽど手っ取り早い方法が

お前にはあるだろう。

 

そう言った上で鬼壱にぶら下がった

大きな目玉を指し言葉を続ける。

 

その龍の眼――

時の理を歪める『呪刻眼』なら

時間旅行も可能なはずだと。

 

世無の言葉を認めた上で鬼壱は語る。

そうしたいのは山々なんだが・・・

時間旅行はあと一度しかできないんだ。

 

私も・・・土地に残った過去記録を見る・・・

くらいのことしかできなくて

まだるっこしいとは思ってると。

 

なんか今重要なこと

ペロっと言わなかった?と思いつつ

世無はお前・・・小僧の名

調べられる位なら材料は十分だろと返しつつも

何を考えているのか分かったのか訊ねる。

 

――いや、分かったぞ。

お前が知りたいのは、”魔法使い殺し”の方だな?

 

魔法使い殺しを言い出したのはお前だものな。

すべて小僧のいない所で起こったことじゃないか。

探偵気取りで尋問するなら理由を言えよと。

 

そんな世無の言葉から

鬼壱は世無が記録を見ていないことが分かり

溜息を吐きつつ話は終わりだと言いたげに

世無に最後通牒を突きつける。

 

さて、時間もない。

力ずくが好きな訳じゃないんだが――

どのみちここで私に勝てないのは・・・

分かっているだろう?世無と。


一瞬即発の空気の中

王子はお待ちくださいと口を挟む。

 

僕の話ですよね。

僕抜きで話すのはやめていただけますか?と。

 

世無は小僧・・・と声をあげるが

鬼壱は王子に問いかける。

 

君さぁ、もしかして記憶飛んでない?

君の中の記憶を開けば全て分かるよと。

 

それに対し王子は告げる。

全て僕のものです。

他人に無遠慮に触れられたくはありませんと。

 

鬼壱は――私はもっと大きいものを

見ているんだけどね。

君も王族なら少しは分からないか?と返すが

王子もまた判断する材料と時間をくださいと

真っ向から言葉を返す。

 

あなたがもし私利私欲で動いてないと言うのなら――

目の前の者に助けも求めず・・・

一人で何とかしようとしているように

見えるのはなぜなのですか?と。

 

その言葉に鬼壱は一瞬口元に笑みを浮かべ

王子に・・・あまり長くは待てないと告げる。

 

期限がくれば強制的に獲りに行く。

それでもいいか?と。

 

王子は中を覗かれるのは嫌だとして

口で詳しくお答えするのではいけませんか?と返すが

鬼壱はならこの話は無しだと。

 

鬼壱が本気であることを理解したのか

背筋がゾワっとしたものを感じながらも

王子が・・・分かりましたと応えると

鬼壱は了承したねと王子に向け何かを放つ。

 

それに気づいた王子が

手のひらでそれを受け止めると

その手には呪いなのか

”十三”と焼き付けられていた。

 

手に文字が焼き付いたのを見て

鬼壱は刻限は次の満月・・・

十三日後に必ず君を”開く”。

 

閲覧予約だ、よろしくと言い残し

影に沈むように姿を消すのだった。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

前回の最後で【黒】の魔法使いである

鬼壱が出て来たことにより

どうなるかと思ってましたが

とりあえず何とかなった感じ?

 

王子の手に呪法と思しき

呪いが刻まれたのは

大問題になりそうではありますが

少なくともあの場で戦うよりはマシかなと。

 

七色の魔法使い同士ではありますが

あの場においては世無よりも

鬼壱の方が強いらしいですし。

 

恐らくあの場における互いの司る属性の違いが

強さに直結しているんだと思いますが

世無が不利なのは間違いなさそうです。

 

その辺りのことはいずれかのタイミングで

詳しく明かされることもあると思いますので

その時を待つほかないでしょうね。

 

なんにしても十三日後という期限が

つけられてしまった以上

またその時に鬼壱と会うことになるのは

まず避けられないかと。

 

その時の状況次第では

敵として戦う可能性もあるでしょうし

王子が望んで受け入れる展開もあるのかも。

 

どちらにしてもいずれその時がくるとしても

まだ旅は始まったばかりですし

王子が外に出て良かったと思えるようなことが

あるといいなと願うばかりです。

 

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