葬送のフリーレン 雑誌掲載最新話

葬送のフリーレン 最新 第142話 ネタバレ&感想 皇帝との謁見とユーベルの考え

2025年8月6日発売の

週刊少年サンデー 2025年36・37合併号に掲載されている

葬送のフリーレン 第142話

ネタバレ&感想になります。

 

第142話 会敵

内容ネタバレ

 

魔導特務隊隊長であるフラーゼは

皇帝に謁見し報告していた。

 

すべて滞りなく。

警備体制も十全です。

 

国賓であらせられるゼーリエ様が

陛下に御目通りを願いたいと。

 

皇帝はゼーリエが従者をやたら連れていたことから

余も対抗すべきか?と問うと

フラーゼは威厳をお見せするべきだと答える。

魔導特務隊も護衛に付けますと。

 

皇帝はフラーゼに準備を進めるようにと申し付けると

余に何か言い忘れていることが

あるのではないか?と訊ねる。

 

フラーゼはお伝えしたことですべてですと返すも

皇帝はさらに言葉を続ける。

 

デンケンを舞台から排除したな。

何を企んでいる。

 

水臭いマネはよせ。

謀略なら余も一枚噛ませろ。

 

デンケンと取り決めた手筈では

今宵の舞踏会で、余は大魔法使いゼーリエと会談し

友好的な条約の架け橋を結ぶことになっている。

 

其方の手筈ではどうなっている?

余は何をすればいい?と。


そんな皇帝の言葉に対し

フラーゼは語る。

 

陛下は何も知らずとも。

これは私という愚臣が

陛下の意に背き勝手に行うことと。

 

皇帝は考えを申せと告げるが

フラーゼは答えなかった。

 

非礼をお許し下さい。

死を賜るというのであれば

どうかすべてが終わったあとにと。

 

その言葉を聞き皇帝は

口元に笑みを浮かべながら告げる。

 

死を賜る?よく言う。

殺し方が分かるのであれば

余は疾うに其方を処刑台に送っている。

 

フラーゼ、斜陽の帝国の責を

其方一人が背負う必要は無い。

 

今までは見て見ぬふりをしてきたが

デンケンと其方、性質こそ対極であったが

この国を守ってきてくれたことはよく知っている。

 

これまでデンケンに報いてきたように

余も其方に報いたいのだと。

 

その言葉を背にフラーゼは語る。

ならば今まで通り見て見ぬふりを

続けるのがよろしいかと。

 

それに斜陽などではありません。

帝国の歴史は千年も続いた。

 

これからも続くのです。

この世界の誰もが、魔法を使えるその日まで。

 

そう言い残し、謁見を終えたフラーゼを

見送った皇帝は一人王冠を手に呟く。

 

これからも続くか・・・

フラーゼ、帝国の現状を誰よりも知る

其方ですらそう思うのか。

 

本当に不思議だ。

遥か昔から存在し当然のようにあるものは

滅びる姿が想像できん。

 

それでもこの世に永遠に続くものなど存在しない。

それは千年続いたこの偉大な帝国ですら

きっと例外ではないのだと。


ユーベルの後をついて歩いていたラントは

全部却下と言われながらも訊ねる。

自分が何をしようとしているのか分かってる?と。

 

ユーベルは語る。

会場で戦えば魔導特務隊が動いて

全面戦争になるんでしょ。

 

だから影の戦士が会場にいる限り手が出せない。

それでゼンゼは出方を待つ作戦を選んだ。

 

正直あれは追いつめられるだけの悪手だよ。

会場にいようがなんだろうが

影なる戦士の尻を叩いてでも動かさないと

敵の計画は順調に進んでいく。

 

出方を待つっていうのは

邪魔しないのと同義だよ。

敵が動いたときには

手遅れになっていることだって有り得る。

 

それだけ今回は、分が悪い戦いな気がする。

死の臭いがするんだよねと。

 

ユーベルの話を聞いたラントは

一理あると思ったのが

否定するつもりはないと語る。

 

でもそれは会場で暴れていい理由にはならない。

確かに敵の計画はめちゃくちゃに

なるだろうけど乱戦になる。

 

先鋒の君も含めて大勢死ぬことになるだろうね。

だから僕は、もう何度も代案を提示している。

 

君は全部却下したけど。

ねぇそんなに死にたいの?と。


ユーベルは悪びれることなく

メガネ君に死んで欲しくないんだよーと

笑みを浮かべて答えるが

ラントは呆れたように口を開く。

 

巻き添えで死んじゃうから代案出してるんだけど。

とりあえず冷静に話し合いを・・・

 

そう口にしたところでユーベルは

真顔に戻りラントに近くの銅像を見てと声をかける。

 

これ全部実剣だ。

ここって宮殿なんでしょー。

こんな物騒な物あっていいのかな?と。

 

ラントはもしかしたら僕達が気付いていないだけで

まだどこかに武器が――と口にしつつ

剣に触れ血を流すユーベルの手を取る。

それ止めてよ。痛そうだからと。

 

ユーベルは刃が付いてるか確かめただけじゃんと

不貞腐れたように口にしたその時

扉が開きルティーネが姿を見せる。

 

二人を見て何か勘違いしたのかルティーネは

し・・・失礼しました。

・・・そのごゆっくりと扉を閉める。

 

当然ながら二人は影の戦士たちの顔を知っており

ラントが何人?訊ねるとユーベルは

二人とどこか楽しそうに答えていた。

 

そして扉を閉めたルティーネは

すぐさまイーリスに報告する。

 

対象を目視で確認。

リストの該当者ですと。

 

報告を受けたイーリスとルティーネは

すぐさま隠していた武器を手に取り

戦闘準備に入るがその瞬間

扉が斬り飛ばされていた。

 

ルティーネは先制攻撃されたことに

首を傾げながらも顔バレしている可能性に気づく。

 

じゃあ何処でそれを知ったのか

吐かせないと駄目ですねと口にした瞬間

イーリスはユーベルを後ろから押さえ

ルティーネはラントに頭上から

襲い掛かろうとしていた。

 

ユーベルたちが戦い始めたことを

探知したカノーネはフラーゼに報告する。

交戦を探知しました。御命令をと。

 

当ブログでは簡易的な

あらすじとしてありますので

より詳しく知りたい方は

本誌かコミックスでどうぞ!


感想

 

今回初めて帝国のトップである

皇帝が姿を見せましたが

正直思っていた以上に若かったですね。

 

フラーゼとの会話を見る限り

かなり聡明そうに見えましたし

大国のトップなだけはあるのかも。

 

ただそんな皇帝から問われても

結局何も話さなかったことから

フラーゼが今回の事態において

何かしらの思惑があるのは間違いないかと。

 

彼女が一体何を求めているのか

どういう結果をもたらそうとしているのかは

正直まだわかりませんが

少なくとも帝国のために動いているのは

確かだと思います。

 

ただ少し気になるのは

フラーゼと皇帝の考えに違いがあること。

 

皇帝は帝国が斜陽にあることを理解し

冷静に未来を考えているのに対し

フラーゼは帝国がこの先も繁栄していくのだと

頑なに信じて動いていること。

 

別にフラーゼの考えが間違っているわけではないとしても

フラーゼが皇帝すらも思惑を語らず

言ってみれば勝手に動いているのは

問題と言えば問題だと思います。

 

今まではそれで結果も伴い問題なかったと思いますが

今回の件がどうなるかはまだ分からない以上

それが正しいのかと言われたら難しいところかと。

 

何にしてもユーベル達とイーリス達が

交戦開始しましたので

何かしら動きがあるのかも。

 

魔導特務隊を加えて三つ巴になるかは

フラーゼ次第ではありますが

事態が動くことになるのは避けられないと思いますので

ここからどんな展開を見せるのか楽しみです。

 

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