ヒストリエ 106話のネタバレ&感想になります。
第106話 オリュンピアス処分・1
内容ネタバレ
兵士たちを護衛に馬車に乗りどこかへと向かう中
オリュンピアスはこと謀略の類いで王に勝てるはずもなかったかと思いつつ
フィリッポスと話したことを思い出していた。
フィリッポスからお前は今気持ちの余裕がなくなっているのではないかと
心配されると共にマケドニアの領土が広大になったことで
王妃たる其方にもいろいろ気苦労をかけたと思うと謝られることに。
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今思い出して思わず笑ってしまうオリュンピアスだが
フィリッポスの話はしばらくふるさとに戻り
気持ちを休めてはどうかというものだった。
その上で其方の実弟であるエペイロス王に娘であるクレオパトラを
娶らせることにしたと話し
これでマケドニアとエペイロスの結びつきはさらに強くなり
其方も好きな時に故国の弟や娘、本国の息子の顔が見られるようになるだろうとして
そうした話も弟公と語らってくるといいと。
その時の事を思い出し、何もかも手回しがよすぎるとしてオリュンピアスは
まるで今回の私の企ても既に予想していたかのように感じていた。
そして一緒に馬車に乗っているお付きの者達がこれから向かうモロッシアについて
色々話しているのを見ながらもそれは果たされず
途中で自分達が処分されることも理解していた。
そうしてオレスティス郡とテュンファイア郡の境目まで来たところで
部隊を率いる護送隊長の指示により休憩を取ることになり
オリュンピアスらもまた馬車の外で寛ぐことに。
しかしオリュンピアスはここで自分達が処分されるのだろうと理解しており
離れた馬車から悲鳴が起こったその時
兵士達が次々と使用人達を殺めていた。
どうやら護送兵全てがそうではなかったようで
その中に潜ませていた暗殺者によって行われているらしく
護送兵達もまた犠牲になっている光景を見て
オリュンピアスは確かに襲撃されたように見せかけるなら
戦って死んだ者たちの骸がいるとその手口を看破していた。
その上でそれに加担しているのが護送隊長を含めて5人だと気付き
それだけ手練れ揃いと言う事かとその様子を見ていたが
他の使用人や護送兵を皆殺しにした暗殺者たちは
こちらへと向かってきており同じ馬車に乗っていた使用人もその命を落としていた。
そうした中、御者の男が手に剣を持ちながら
オリュンピアスの前へと姿を現す。
その男はネオプトレモスという王妃の護衛兵だったらしく
オリュンピアスがこうなることを予想して
紛れ込ませていた男だった。
そしてネオプトレモスはオリュンピアスにどうぞご安心を!と声をかけると
自信に満ちた表情で暗殺者へと剣を向けるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
エウリュディケ暗殺未遂という
自業自得からの絶体絶命という感じのオリュンピアスですが
ここまで追い込まれているのにあの態度は大したものですね。
まあ、強大な国の王妃ですから
そうでなければいけないんでしょうけど
それでも大人物なのは間違いないかと。
ネタバレになってしまいますが
歴史を見るにここでオリュンピアスが亡くなる事はないので
結果としてこの窮地をくぐり抜けるのは間違いないかと。
おそらく最後に出てきたネオプトレモスが
暗殺者を返り討ちにするんだろうなと思っていますが
あれだけの護送兵を始末した手練れをなんとかするわけですから
こと実力という意味では作中屈指の実力者なのかもしれませんね。
まあ、彼もまた歴史に名を残した人物みたいですので
それもさもありなんという感じですが。
ともあれオリュンピアス暗殺という
おそらくフィリッポスの策は上手くいかないことになりそうですし
生き残ったオリュンピアスがどう動くのか気になるところですね。
前々話くらいにパウサニアスとなんらかの関係を持つことが
示唆されていましたのでその辺りも気になるところ。
どういう流れにおいてもフィリッポスにとって
悪い事になるのは間違いないでしょうね。
なんにして今話のタイトルが.1となっていましたので
次回は続きの.2になるかと。
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