2021年11月25日発売の
アフタヌーン 2022年1月号にて
連載されている
ヴィンランド・サガ 188話の
ネタバレ&感想になります。
第188話 ヒルドと森の神
内容ネタバレ
アルネイズ村に冬が訪れた頃
開拓地にクマが姿を見せたことで
村では大騒ぎになっていた。
発見したのは水仕事で
川に来ていた女達。
クマが人を見て逃げたことで
被害は無かったものの
ほっとくわけにはいかず
男達はクマを見た川に集まっていた。
被害が出る前に退治しなきゃと
意気込む男達だが
ヒルドはお前達は帰っていいと告げる。
大勢で森に入っても
クマに気付かれて逃げられる。
私ひとりで見てくると。
今から3日間
誰も森に入るなと言われ
男達が困惑する中
トルフィンはわかりましたと
ヒルドに任せる事を決める。
クマはヒルドさんのご専門です。
言われた通りにしましょうと。
雪が積もる森へと足を踏み入れた
ヒルドはクマの足取りを追いながら
どういう個体なのかを考察していた。
だいぶ腹を空かせていることから
たしかに放っておくと
危険かもしれないと判断し
さらに森のなかへと向かい歩き出す。
そして思う。
そういえば・・・
こうしてクマを追うのは
何年振りだろうと。
よくないな、近頃の私は
人里で暮らすことに慣れ過ぎている。
いつの間にか子供らの
教育係みたいに
なってしまってるし・・・と。
ある時カルリに聞かれた。
ヒルドはとーちゃんと
ずっとケンカしてるのはなんで?と。
カルリはギョロから聞いたようで
「ときがかいけつするからほっとけ」
って言われたと。
ときはまだかいけつしない?と
言われたヒルドはギョロに対し
余計な事を・・・と零すが
カルリは言う。
とーちゃんがわるいね?
ヒルドおこってるもんね、
とーちゃんごめんなさいいった?と。
何とも言えない表情を浮かべる
ヒルドだがカルリは
ときがきたらとーちゃんのこと
ゆるしてね?
とーちゃんすっごいはんせいしてるから
ここはカルリにめんじて、ね?と・・・。
クマの後を追うヒルドは
土が盛り上がっているのを発見する。
どうやら獲物をしとめたのか
そこにはシカが埋まっていた。
まだ新しく埋めて
半日も経っていないと
ボウガンを手に静かに奥へ向かい
穴を発見する。
あの穴か・・・
シカで満足して冬ごもりに入ったと
判断したヒルドは
クマを退治することなく
その場を後にしていた。
その日の夜、森の中で一夜を
過ごしていたヒルドは
まだこの森には馴染んでいないのに
森の中の出来事が不思議と
手に取るように分かることに気づく。
そして思う。
いい森だ、安らかな気持ちになる。
カルリが大きくなったら
狩りに連れて来てやろうと。
そんな事を思っていたヒルドは
何者かがこちらに
向かってきているのに気づき
そちらへと目を向けるが
そこにいたのは人間のように
まっすぐ立ったクマだった。
クマは問いかける。
海から来た者よ。
なぜあのクマを殺さないのだねと。
ヒルドは私達のほうに
非があるからですと答える。
私達はあのクマのナワバリの
北半分を奪ってしまいました。
それであいつはこの季節になるまで
腹一杯食べることができなかった。
人がいるとわかっていたけど
魚を食べに川まで来て・・・
女たちに見つかって逃げた。
ひもじくても人や家畜は
襲わないクマです。
冬ごもりができたならそれでいい。
眠りを妨げないよう気を付けますと。
クマは再び問いかける。
海から来た者、
お前はクマを憎んでいたはずだ。
昔、お前の大切な人が
クマに殺されたからだ。
それでもクマの気持ちを
思いやるというのかね?と。
その問いに対しヒルドは答える。
もう昔のことですと。
朝になり目覚めたヒルドは
真新しい雪に足跡を残しながら
森を歩くのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
クマ騒ぎから始まった今回ですが
なんとも不思議な感じで
終わりましたね。
私はクマについて詳しくないので
専門家であるヒルドが
そう判断したなら
それでいいのかなと思います。
少なくとも人と動物を
同列に扱った場合
人側が悪いのは常ですしね。
それにしてもヒルドが
夜に会ったクマは
やっぱり森の神様なんですかね?
クマが人の言葉を話しただけでも
普通じゃないのは分かりますが
ヒルドが敬語を使ってましたし
尋常じゃない存在なのは間違いないかと。
神かそうでないかは
正直なんとも言えませんが
タイトルにも森の神とありましたし
おそらくそうなんだろうなと。
ともあれ結果として
何事もないみたいですし
問題はないのかも。
多分ヒルドはあの存在の事を
他の皆に吹聴しないでしょうし
全ては彼女の胸の中にということで。
気になる続きですが
予告ではシャーマンの儀式が
始まるとのこと。
なんのことかイマイチわかりませんが
ニスカワジージュ達に関する
話になるのかも。