ヴィンランド・サガ 156話のネタバレ&感想になります。
第156話 バルト海戦役㉜
内容ネタバレ
武器を捨て上級者ルールを宣言したトルフィンに
両手に持った槍で襲い掛かるガルム。
建物の下で二人の戦いを窺っていたヒルドは
両者の影が重なったのを見て思わずトルフィンの名を呟くが
トルフィンはまるで動揺していない様子で
なるほどな・・・と呟きながらガルムの腕を抑えていた。
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トルフィンは以前アシェラッドにやられたことを思いだし
ムカつきを覚えながらもあの時のアシェラッドのように
ガルムをあしらい、その顔を目がけて頭突きを食らわせていた。
ゴギっという鈍い音を立てながら
倒れ込んだガルムは昔の事を思い出していた。
戦士の真似事をする他の子達の仲間に入れず
親からも加減が知らない事から頭がおかしい、人の子じゃないと言われ
人喰い犬(ガルム)と呼ばれた時の事を。
そんなガルムが仲間にも入れてもらえず
一人ポツンとしていたところ
以前にガルムに耳を喰いちぎられた子供の一人が
痛い目にでもあわせてやろうとでも思ったのか年上の者たちをけしかける。
しかしガルムは遊んでくれると思ったのか溢れんばかりに笑顔を見せ
その者達を殺してしまっていた。
そんなガルムを大人たちは恐怖からか
大勢でよってたかって襲い掛かるが
ガルムは飛び上がるほど喜び
笑い声をあげるほど楽し気に戦うのだった。
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意識を喪っていたガルムは昔の事を夢で見ていたらしく
笑い声をあげつつ目を覚ますとそこにはトルフィンの姿が。
ガルムはようやく自分が敗けたことを理解したらしく
悔しがりつつもトルフィンがあえて自分を怒らせようとしたことに気づき
トルフィンもまた昔自分がある男から教わったのだと告げる。
それでも敗けたのは悔しいようで
ガルムはあの時こうすればと自分の行動を顧みながらぐちぐち言っていたが
ふと手許に自分の槍が無い事に気づくも
あれがあったらまた突っかかってくるとトルフィンが
どこかにブン投げたあとだったようで・・・。
投げた方向すらも教える気が無いトルフィンに
頭を抱えるガルムだが
俺はもう行くぞと声をかけるトルフィンに対し
アンタは上級者だと自らの負けを認めていた。
それでも能力は自分の方が上だとして
この次会ったときはこうはいかねぇと話すガルムに
トルフィンは思わずため息を吐きつつ
この次会う時は友達になりたいんだがなと呟く。
そしてこの場から離れようとするトルフィンだが
ガルムから返ってきたのは
何言ってんの?とっくに友達じゃんオレらという
思ってもいなかった言葉だった。
そんな言葉を残しこの場を去っていくガルムに
なんなんだあいつと思いつつ建物から降りたトルフィンは
そこにいたヒルドと合流し
逃がした皆が向かったという北門へと急ぐことに。
その途中、ヒルドはお前があの槍使いを殺していたら
今頃自分の矢がお前の頭をブチ抜いていたと話し
トルフィンは冷や汗を零しながらも
もうしばらくこの命お借りしますと返すのだった。
一方、激しさを増す戦いの中、全然暴れ足りないトルケルは
立ち塞がる建物をも破壊しながら
フローキいねがァ~~、フローキどこだと声をあげながら
暴れまくっているようで・・・!?
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回の続きで無手となったトルフィンと
怒り心頭のガルムの戦いが行われたわけですが
思いのほかあっさりケリがつきましたね。
それだけ頭に血が上ったガルムと
冷静さを取り戻したトルフィンの相性が良すぎたとも言えますが
本当に以前のアシェラッドとトルフィンを見ているかのようでした。
ただあくまでもそういう状況に持ち込んだからこその勝利であり
もしガルムが冷静に対処してきたとしたら
どっちが勝つかわからなかったかも。
それは同時に以前のアシェラッドとトルフィンにも当てはまると思いますので
思っていたほど力に差はなかったのかもしれませんね。
それはそうと途中ガルムの回想がありましたが
なんていうか昔からあんな感じだったんだなと。
誰が悪いかと言えばやりすぎたガルムが悪いんですが
ぶっちゃけああいう子だと思うしかないでしょうね。
ああいうのって親のしつけが悪いとかなんやら言われるんですが
そんなんでなんとかなるとは思えませんし
出来るならああなっていませんからね。
ただこの時代にああいう存在って
使い道があるのは間違いないですし
トルケルが引き取るのが一番いいんじゃないかと(笑)
どちらも戦いが好きで仕方ない性みたいなものをもっているので
遊びが殺し合いに変わることもあるんでしょうけど
それはそれで(苦笑)
ともあれ今回の話でガルムとの決着はついたので
あとはこの戦いをどう終わらせるかでしょうね。
どう考えてもフローキ側に勝ち目はない状況ですが
まだまだトルケル閣下は暴れ足りないみたいですし
この戦いをどう幕引くのかも期待ですかね。
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