2025年3月13日発売の
週刊ヤングジャンプ 15号に掲載されている
キングダム 第829話の
ネタバレ&感想になります。
第829話 英雄の名
内容ネタバレ
騰によって動きを止められた
洛亜完を討ち取るべく
矛を振り下ろした録嗚見だが
間一髪のところで戻って来た
副官・ヨコヨコに阻まれてしまうことに。
しかしヨコヨコは腕に淡の矢を受け
万全とはいかないようで
それに気づいた録嗚見は好機と見て
受け止められた矛に力を籠める。
ヨコヨコの怪力はそれでもなお
上回っていたようでよって弾かれてしまうが
次の瞬間、騰が洛亜完へと襲い掛かる。
それに洛亜完も気づくが一歩遅く
首元に傷を負ってしまうが
間一髪のところでそれを阻んだのは
またしても副官のヨコヨコだった。
ヨコヨコから声をかけられた洛亜完は
首の傷口に手をやりつつ問題ないとして
俺とお前で騰を・・・と口にするが
ヨコヨコはそんな洛亜完の言葉を遮り口を開く。
洛亜完様 隣の戦場で
博王谷将軍が討ち取られました。
討ち取ったのは飛信隊李信です。
激しい一騎討ちの末
博王谷様は討たれました。
お許し下さい。
このヨコヨコが居ながら
李信を討つことも博王谷様を守ることも
出来ませんでしたと。
それを聞いた洛亜完と兵達は
あまりの事に声をあげることも出来ず
反対に秦の兵達は歓声を上げていた。
そして騰は空を見上げ
思いを馳せるように呟く。
・・・そうか もうそれほどに頼もしくなったのか
我らが主 王騎の矛を受け継いだあの信はと。
そうした中、ヨコヨコは
さらに状況を説明する。
左は大将同士の一騎討ちで李信が勝ち
士気は完全に秦軍側に。
加えて向こうは羌瘣という
もう一人の傑物が余力を残しています。
左の戦場はそう長くはもたないと思います。
終われば飛信隊はこちらに流れ込んできますと。
それを聞いた洛亜完は
ならばこちらは騰を討ち
全体の勝利を手にすればよいと返すが
ヨコヨコは冷や水を浴びせるように
その考えを否定する。
らしくありませんな洛亜完様。
あなた様の一番の強みは
常に誰よりも冷静に判断されることです。
博王谷様を失い、もしここで
洛亜完様まで失うようなことがあれば
新鄭は秦と戦い抜くことはかないませぬと。
そうしている間にも洛亜完の直下兵団である
月光が半分ほどまで戻ってきていたが
騰軍の騎兵団もまた続々と突破を果たしていた。
そんな状況を見ながら
ヨコヨコはさらに言葉を続ける。
この混沌の中で騰を討ち取るところまで
いけるかは読みづらく
そんな博打を洛亜完様は今
打つべきではないと思われまするがと。
今冷静になられたらマズイと判断したのか
録嗚見は洛亜完に挑発する言葉をかける。
何だ 秦軍総大将騰を目前にして
お前らの大将は逃げ出すとでも言うのか!?
それでも韓の第一将かよ 洛亜完と。
そんな挑発の言葉に対し
即座に声をあげたのはヨコヨコだった。
貴様らとは違うのだ。
洛亜完様と博王谷様は武の英雄の
名欲しさに戦っているのではない。
お二人はその道を選ばず
韓を守り切る道を選ばれた。
貴様らとは・・・となおも
言葉を続けようとするヨコヨコを止めたのは
洛亜完だった。
十分だヨコヨコ。
分かっている・・・俺が成すべきことは
何があろうとここで命を落とすことなく
最後まで韓を・・・王都新鄭を
秦軍の狂人から守り抜くことだと。
そう語った洛亜完は馬を走らせ
騰に対し矛を振り下ろし
騰はそれを受け止め笑みを浮かべていた。
それを見た韓軍は騰を殺せ!と動き出し
騰軍も主を守るべく対応したことで
場は一気に乱戦の様相を見せるが
洛亜完は配下の韓夏・韓伯に指示を飛ばす。
各大隊・中隊長に
後退の陣を組み直す指示を送れと。
それはこの戦場からの撤退を意味するものであり
兵達は戸惑いを見せるが
それでも洛亜完は告げる。
無念だが全軍退却に入る!
隣の博王谷軍にも至急伝えよ。
全軍で東砂平原の陣まで後退し
二日目以降の立て直しを企てる!と。
真意を理解した者達が
歯を食いしばりながらも命に従おうとするが
録嗚見らがそれを黙ってみているわけもなく
黙って行かせるかよと洛亜完を討つべく動き出す。
しかし洛亜完から”殿”を申し付けられた
ヨコヨコが立ち塞がり阻んでいた。
獅子奮迅の活躍を見せるヨコヨコに
騰はそなたは一体何者かと問いかける。
ただの戦士にしては頭がキレると。
ヨコヨコはその問いに対し
逆に貴様は何者かと問いかけるが
騰は・・・フッ そうきたかと笑い
許せ 殺しの場には不要な
問いであったなと返すのだった。
秦軍十六万対韓軍十九万の戦いは
初日から大激戦となり
初戦は一日で決着がつく形となった。
韓の第二将であった副将博王谷の首を
信が取ったことは何よりも大きく
被害の大小は不明であるが
英呈平原の戦いは韓軍退却・秦軍大勝利という
結果となったのである。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
ヨコヨコが本来の立ち位置である
洛亜完のもとに戻ったことで
どうなるかと思ってましたが
とりあえず洛亜完は逃げおおせたみたいですね。
正直ヨコヨコがいなければ
洛亜完は討たれていた可能性が
高いとは思いますが
兵力的にはまだ韓軍のほうが多いでしょうし
二日目のために退却したのは英断だと思います。
それにしても騰も口にしてましたが
ヨコヨコって単なる戦士ではなさそうですね。
韓軍最強であるのは間違いないとしても
戦況を冷静に判断できるだけの知恵もあるとか
なかなかに厄介なタイプなのかも。
ただ気になるのは今回洛亜完を逃がすため
”殿”を買って出たことで
その安否は一体どうなのかなと。
”殿”を任せられるのは基本的に
こいつなら任せられると
大将にとって信頼が厚い者なんですが
ヨコヨコはそれに見事に当てはまっています。
だけど”殿”というのは
敵の追撃を防ぐ役割の以上
討たれる可能性も高いわけで・・・。
ああしなければ難しかったのは
戦況を見る限り間違いないですが
ヨコヨコがいないとなると
ちょっと損害が大きすぎる気がします。
もちろん洛亜完もかなり戦えますが
それでも最強の武がいるのといないとでは
全然変わってくると思いますし。
なので今回の描写では
その辺りわからなかったこともあって
ヨコヨコがどうなったのか気になるところかと。
何にしてもヨコヨコのおかげもあって
二日目以降もまだまだやりあえるくらいには
戦力を保つことが出来たと思いますので
これから戦いがどうなるのか楽しみです。
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