ネタバレはあくまでも詳しくなりすぎず
流れを理解できるくらいの内容となっておりますので
詳細が知りたい方はいずれ出るDVDやBDを購入することをオススメします!
第25話 六月/てんとう虫の木①
内容ネタバレ
<Chapter.50 六月>
将棋会館の一室の入り口でスミスと一砂が
隈倉の靴の大きさを見て騒ぎながらも
外食しに外へ出て言った頃
零は休憩室で二海堂と共に昼食をとっていた。
二海堂はいつものように二海堂家特製のヘルシー&豪華な弁当を食べながら
二人は新人戦について色々話していた。
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26歳以下五段以下の棋士で行われる新人戦だが
当然ながら二人もエントリーされており
零は二海堂とは反対のブロックに位置していた。
二海堂は公式戦で当たるには決勝に残るしかないとして
零にも決勝に残るようにとすでに自分が勝ち進むことを前提としていたが
あまりにも都合のいい事を言い、騒いでいたためか
二海堂の今日の対局者である温厚な有本九段ににこやかに怒られてしまうことに。
お前のせいで怒られただろと言う二海堂に対し
どこをどうみてもお前のせいだと返す零だが
二海堂から新人戦のことを心の奥底で考えていただろうことについて
図星を指されてしまい顔を赤らめさせてしまうのだった。
一方、川本家では一家そろって新たな名物となったふくふくダルマに続く
新たな菓子について色々話し合っていた。
今度は夏のお菓子ということであかりは見た目は涼しげで
冷たい緑茶に合うようなものはないかとして
夏といったらやっぱり寒天を使った水辺シリーズが定番ではないかと語る。
相米二も定番は大事だとしながらも目新しさが必要だとして
モモに何かないかと意見を求めると
返ってきたのはアヒルさんという答えだった。
それを聞き流石我が孫ともてはやすが
あかりからお土産にしたら上から落ちてしまうのではないかと言われ
今度はアヒルを寒天に沈めた場合を想像するが
なんとも不吉なものになってしまうことに。
相米二は他にも何かないかと再びモモに意見を求めると
思ってもいなかったサンダルという答えが返ってきたことで
またしても神童キタコレ!ともてはやすのだった。
その後先にお風呂に入ったあかりは
ひなたにお風呂空いたと報せると共に
イマイチ元気がないひなたの様子を窺うが
ひなたは何か誤魔化すように風呂へと向かってしまう。
あかりがそういえば今日はご飯もちょっと残していたことを思い出し
学校でなにかあったのかなと心配そうな表情を浮かべる中
お風呂に入ったひなたは一人何かを堪えるような表情を浮かべ・・・。
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<Chapter.51 てんとう虫の木①>
あくる日、零は対局の為将棋会館に向かう前に
あかりとひなたから教えてもらったパン屋に寄っていた。
彼女たちが言っていた通りにおいしいパンを食べながら
公園のベンチに座り今日の対局の事を色々考えていたところ
ふとベンチの傍らにある木を目に留める。
その木は小学校の校庭に植えてあったものと同じで
零はたくさんある木の中で何故かその木にしかテントウ虫が卵を産まなかったためか
テントウ虫の木と呼んでいた。
零は思わずなつかしいと呟くものの
すぐにそうじゃない事に気づくと共に昔のことを思い出していた。
両親と妹が事故で消えてしまい東京の将棋の家の子になった零は
感情が乏しいのもあってかロボと囃されいじめを受けていた。
田舎では小さな学校でひとりぼっちだったが
東京の大きな大きな学校の中で
ホンモノのひとりぼっちになってしまった。
しかし友達なんて一回も持ったことがなかったためか
零にはそれが普通であり普通だと思おうとした。
クラスメートたちの直接攻撃を悪化させないために
ひたすら気配を消しながら淡々と毎日を過ごし
お昼休みには教室に残っていると目立つから校庭の隅の植木の中に隠れていた。
幸田のお義母さんは優しい人でいつも困ったような顔で微笑っており
ボクは喜んでほしくて色々がんばったけど手伝えば手伝う程
ますます困った顔になっていってしまっていた。
夜になると自分はずっとこのままなのかと不安になり息もできなかった。
だから何も考えずに済むようにのめり込むように盤に向かった。
それはずっと足のつかない夜の海に浮かんでいるような日々で
この小さな盤しかすがれるものはもはや無かった。
詰将棋は出ている書籍を片っぱしから解きまくり
父の書庫に眠っていた全公式戦の棋譜を昼も夜もなく並べ続け
休みには将棋会館や父の紹介の将棋道場で朝から晩まで対局していた。
指して指して指して指して・・・
そうして僕は今ここにいる・・・。
対局を終えた帰り道、あかりさんから晩ごはん食べにおいでとのメールが届き
お土産としてドーナツを手に川本家に向かう。
どうやらまだひなたは帰ってきていないらしく
丁度玄関のほうからカタンという音が鳴り
ひなたが帰ってきたと思いあかりが声をかけるも反応はなかった。
訝しんだあかりと零はどうしたのかしらと玄関に向かうと
そこには立ち尽くすひなたの姿が。
その足元には通学時に履いていた靴ではなく学校のスリッパと体育シューズを履いており
あかりと零の顔を見たひなたは目から涙を溢れさせ・・・!?
感想
ついに来ました!第2シリーズのメインとも言える
ひなたの大問題!って感じですが
原作本でもそうですが彼女が涙する場面は見ていられなかったですね・・・。
前半もひなたの様子がどことなくおかしい描写はありましたが
相米二とモモの楽しそうな場面があったためか
それほどシリアスではなかっただけにその落差はハンパなかったです。
まあ、後半の対局から川本家へと向かうまでの
零の回想もけっこう重い内容だったので
後半は最初から終わりまでずっと暗い感じでしたけどね。
それにしてもこういういじめの問題って
ふと思うんですが大人になった時どう思うものなんですかね?
イジメられていた本人はおそらくそのことを忘れないでしょうけど
イジメていた連中ってそのことについてどう思っているのか気になります。
中学生プロ棋士になりいずれ名人ともてはやされる零は
遠い未来タイトルの一つでも獲ると思うんですが
その時に子供の頃のクラスメート等に零はどうだったかみたいな取材があるとして
どう答えるんだろうかと。
おそらくイジメていた連中はそのことなんて忘れたかのように
真面目だったなど獲ると思っていたなどと宣うんでしょうけど
正直よくそんな事言えるなと思います。
まあ、あくまでもそうなったらの例えですので
これ以上は言いませんがなんとも言えないものがありますね・・・。
こういういじめ問題って掘り下げれば下げるほど
色んな意見が出てくるのでどれが正解、解決方法なのかはわかりませんが
どう考えても加害者が悪いという前提を崩すべきではないと思います。
いじめられる側にも理由があるとかいう意見もありますが
そんなん後付けでいくらでも好き勝手付けられるわけですしね。
ちょっとヒートアップしてこのアニメの感想とは離れてしまったので戻しますが
このいじめ問題が先程も言った通り第2シリーズの中核であるのは間違いないですので
改めて色々考えさせられる部分も多いとは思いますが
乗り越えた先で零達がどれくらい成長したかを楽しむほうが建設的かもしれませんね。
まあ、こういった問題を見たくもない人も一定数いるとは思いますが
全てが解決した時の零達の成長ぶりは必見ですので
是非これからも見続けて欲しいですね。
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