2025年6月18日発売の
週刊少年サンデー 29号に掲載されている
地上へ・・・ 第22話の
ネタバレ&感想になります。
第22話 未知との交流
内容ネタバレ
何故背後にじっと立っているのだろう・・・
と思いつつ大作がポチポチと
スマホをいじっていたところ
4時となり柱時計が鳴り始める。
その音にビャクグンが何事かと
じっと柱時計に目を向ける中
大作はチラっとビャクグンに目を向け思う。
私は、弁護士という仕事の性質上
人を見る目はあるつもりだ。
人はその生き様を全身に
オーラのごとくまとっているものだ。
そしてこの青年のオーラ、それは・・・
阿修羅か鬼神か・・・
いったいどんだけやばい半生を
おくってきたんだよ!
まさに生粋の戦士だぜこいつは~!
たしかにヒイロ君も初めて見たときは
相当やばいオーラを感じた。
が、こいつからはもっと純粋で
研ぎ澄まされた殺気を感じる。
・・・で、まあそれはともかく。
なんでこの人私の後ろにずっといるんだろう?
ああ、早くだれか帰ってこないかな~と。
落ち着け私、こういう危険な人物と
対峙したときこそ慌ててはいけないものだ。
そう思いながら息を吐きつつ
立ち上がった大作はビャクグンに
コーヒー飲むが一緒にどうかね?と声をかける。
ビャクグンが・・・”こーひぃ”?
”ここあ”の仲間か何かか?と返したことで
大作はしゃべった。と思いつつも
そんなところだと口にすると
ビャクグンは即座にもらおう。と。
なんだかやや食い気味だなぁと思いつつ
大作はコーヒーを淹れ始める。
しかも気のせいか
少しわくわくしている気配すら感じる・・・
あったかいものが飲みたかったのかな?
と温かい目でコーヒーを渡し
ビャクグンもどこか嬉しそうに口に運ぶが
その瞬間あまりの苦さに
口からコーヒーを噴き出していた。
大作はど、どうしたね?と声をかけるが
ビャクグンは気のせいかがっかりした様子で
・・・別に・・・と後ろを向いてしまっていた。
もう気にしてもはじまらんと
書類でも片付けようとする大作は
書類とボールペンを手に仕事を始めるが
癖なのかボールペンをカチカチした瞬間
ビャクグンはそれに目を奪われていた。
その事に気づいた大作が
ボールペンを鳴らしペン回しを見せた後
ノックで修正液を弾くと
ビャクグンの目が輝いていた。
大作はも、もしかしてボールペンが気に入ったのかな?
あげよっか?と声をかけると
ビャクグンが見るからに喜んでいるのがわかり
逆に焦ってしまうことに。
何か安物で悪いなと思った大作は
もう少し良いペンをあげればよかったかな?と
持っていた万年筆と交換を持ちかけるが
ビャクグンは貰ったボールペンを守るべく
警戒しつつ後ろを向いてしまっていた。
あ~大丈夫取らないからと声をかけつつ
大作は改めて思った。
案外見た目ほど
危険性のない青年なのかもしれないなと。
柱時計が5時を知らせる中
大作は書類仕事も終える。
ビャクグンは相変わらず後ろにいたが
気にすることなく詰将棋でもやるかと
将棋盤を用意する。
そして6時を知らせる音が鳴る中
詰将棋をしていた大作は指そうとした瞬間
首筋に気配を感じて手を止める。
そして盤面を見て気づく。
私とした事が詰め損ねる所だった・・・と。
大作は後ろを窺いながら
駒を動かそうとするが
あるところに指した瞬間
ビャクグンが反応することに気づく。
答え合わせをしたところ
それは正しい指し方をした場合であるようで
大作は嬉しそうにビャクグンに声をかける。
もしかして君は将棋が得意なのかね?と。
しかしビャクグンは”しょーぎ”というのかこれは?
初めて見る戦闘シュミレーションだと言い
それを聞いた大作は驚愕していた。
ばかな、初めて見ただと?
で、ではこの短時間 私の手を見て
ルールを学んでしまったというのか!?と。
そして実際に将棋を指させてみると
ビャクグンはある程度将棋を覚えたのか
指すことができるようで
しかも手強かったことから
大作は歓喜していた。
心を開いたのは彼なのか、私なのか・・・
わずかだが言葉を交わし
彼について少しわかった。
えらくふけて見えるが年齢はまだ16才
戦いが好きで戦いが自分の全てだという。
そして悔いなく戦いで散っていけることのみを
目指しているのだそうだ。
私が小さなころから本などで憧れてきた
武将たちもきっとこんな人種だったのだろう。
まあ なんだ・・・
本物の武人を目の前にしていると思うと・・・
ちょっと嬉しかったりもするのだ。
そんな事を思いつつも
覚えたての初心者相手に
負けるはずもなく大作は
王手だよ!私の勝ちだと笑みを浮かべる。
しかしビャクグンは動じることなく
駒を手にして告げる。
大丈夫、問題ないと。
その言葉に大作は驚きながらも
そういうルールであることを説明するが
ビャクグンは告げる。
たかがリーダーが死んだだけで
戦いをやめる超人など、一人もいない。
仲間はまだ・・・こんなにいるぜ・・・
世界はまだ・・・守れる!と。
ビャクグンの言葉を聞いた大作は
歯ぎしりしながら気づく。
そうかこの青年は今まで
私達の世界をこうやって・・・と。
そんな彼の覚悟を前に大作は
じゃあルール変更全部コマを取るまで続けよう!
と笑みを浮かべていた。
そして世界の為に命をかける若者に
私が出来ること・・・それは
ココアを淹れることだろう。
そんな事を思いつつ大作が
本当は甘い方がよかったのだろう?と
ココアを淹れるのを見て
ビャクグンの表情は見るからに輝くのだった。
当ブログでは簡易的な
あらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は
本誌かコミックスでどうぞ!
感想
前回最後に留守番をしていた二人ですが
オチとして描かれたとばかり思っていたので
今回その続きが見られるとは驚きました。
一般人とはまるで違う超人と二人
留守番することになったことで
一体どんなことになるかと思っていましたが
大作としても良い将棋相手が
出来たようでなによりでしたね。
大作としてもビャクグンという若者が
どういう人物なのか知る良い機会だったと思いますし
相手の好きな物を知ったというだけでも
かなり溝は埋まったのではないかと。
それにしてもヒイロについてもそうですが
戦闘に絡んだ技術などはともかくとして
地上に絡む事柄については
小学生くらいだと思っていいのかも。
地下世界においては常に命懸けで
戦い続けるしかなかったわけですし
そういった感性を身に着ける機会も
恐らくなかったと思いますし。
それが分かれば多少なりとも
超人に対してどう向き合うべきかも
分かってくるんじゃないかなと。
もちろん、それぞれが地上の人間では
太刀打ちできない力を持っているのは
変わらないとは思いますが
少しでも理解することが大事だと思いますし。
ともあれ今回については
比較的ほんわかで終わったわけですが
だからこそ次回あたりには
何かしらトラブルが起きそうな気がします。
地上にいるオブジェクトと思われる存在も
ヒイロたちを監視していましたし
そちら方面で何かしら動きがあるかも・・・。
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