2020年7月1日発売の
週刊少年サンデー 2020年31・32合併号に掲載されている
葬送のフリーレン 第9話のネタバレ&感想になります。
第9話 死者の幻影
内容ネタバレ
目的地へと向かう馬車の中
眠ってしまったフェルンは夢を見ていた。
それはまだハイターが生きていた頃
フリーレンに連れられ旅に出る前の事。
ハイターはこれからはフリーレンの言うことを聞いて
いい子にしているようにと言い
さもないと死んだ後に化けて出ると笑っていた。
フェルンはそれでもハイターに会えるならと考えたのか
私が悪い子になれば化けて出て来てくれるのですか?と言い
ハイターがずる賢くなりましたね、誰に似たんだかと
少し困った笑みを浮かべていた。
ハイターは撤回しましょうとフェルンの頭に手を乗せながら
あなたがいい子でいたら少しくらいなら
化けて出てあげてもいいかもしれませんと言い・・・。
勇者ヒンメルの死から28年後。
中央諸国ヴィレ地方。
村を歩いていたフリーレン達は
村の女性から峠道を越えるなら
やめたほうがいいと忠告されることに。
その女性の話ではどうやら何人も行方不明になっているらしく
魔物ではなく幽霊共に連れ去られたとのことだった。
それ以上詳しくは分からなかったものの
他の人からも話を聞いた結果
死んだ身内や知り合いの幽霊が目撃されていて
どれも生前の姿のままで
話しかけられた人もいたと。
フリーレンはこれはアンデッドの仕業じゃないとして
アンデッドは魔法で操られた死体の総称であり
ゾンビとかスケルトンとかであると語る。
でも今回は生前の姿のままだったことから
死体ならそうは見えず
まったく別の系統の魔物の仕業であると。
フリーレンは心当たりがあるようで
悪趣味な奴だから出会わないように気をつけないと
と言い朝一で村を出ると告げる。
しかしフェルンが村の人達困っていたと
まるでヒンメル達みたいなことを言い出したことで
まあフェルンがいいならいいかと
峠道を通ることを決めるのだった。
あくる日、峠道を行くフリーレン達は
最近村人が消えた場所にたどり着く。
そこには幻影魔法と思われる
魔法を使われた形跡が残っており
フェルンは幻を利用して獲物を誘い込む魔物がいると
魔法生態学の本に書かれていたことを思い出す。
フリーレンは幻影鬼(アインザーム)
その種の魔物の中でも狡猾で貪欲で
人しか捕食しない偏食家だと語る。
死者の幻影を見せて人を誘い込むと。
フェルンはそんなもので誘えるのかと懐疑的だったが
フリーレンはその人にとって
大切だった人の幻を見せるのだと語る。
その上で幻影鬼が使う幻影は魔法使いにとって脅威ではなく
攻撃魔法みたいな高密度の力をぶつけるだけで
簡単に離散すると。
フリーレンから撃てる?と問われたフェルンは
偽物だとわかっているのだから当然と答えるが・・・。
その後歩くうちに霧が立ち込め始めたことで
敵が近い事に気づいたフリーレンは
フェルンに幻影が出てきたら迷わず撃つようにと告げる。
そして霧の中を歩いていると
背後からフェルンに声をかける
ハイターの幻影が姿を見せる。
フェルンに動揺はなく
魔法を放とうとするがハイターの口から
一段と魔法使いらしくなりましたねとの言葉が。
あなたがいい子でいたから
少しだけ化けて出ることにしましたと語り
フェルンは呆気にとられながらも
目の前のこれが記憶を読んでいることに気づくと共に
なんて残酷なことをとショックを受けていた。
フリーレンはフェルンに呼びかけるが反応はなく
駄目かと思っていた所
フリーレンの前にヒンメルの幻影が姿を現す。
てっきりまた師匠が出てくるものかと思っていたけどと
零しつつ魔法を放つ準備をしていた所
ヒンメルの口から出て来たのは
撃てという言葉だった。
フリーレンもヒンメルならそう言うと零しつつ
魔法を放ち消滅させると
その衝撃でフェルンも我を取り戻す。
そしてハイターの幻影の背後に見える幻影鬼諸共
自身の魔法で消滅させるのだった。
これでこの峠道は安全だねと言うフリーレンに
フェルンはあれはハイター様の幻影でした、偽物ですと零す。
フリーレンはそうだねと相槌を打ち
次は本物に会いに行こう
私達は魂の眠る地(オレオール)を目指しているんだからと
笑みを浮かべ再び足を進めるのだった。
当ブログでは簡易的なあらすじとしてありますので
より詳しく知りたい方は本誌かコミックスでどうぞ!
感想
今回は図らずもバトル回でしたが
内容が悲しいというかなんとも言えない感じでしたね・・・。
ハイターと若かりし時のヒンメルが出て来たのはいいですが
本当にやりきれないなと。
フリーレンはあっさり対処していましたが
フェルンが戸惑ってしまうのも分かる気がします。
それにしても今回は幽霊ではなく魔物の幻影でしたが
フェルンが言っていたように残酷ですよね・・・。
出てくるのは今はいない大切な人達であり
そんな人達に幻影とはいえ再び逢えて
さらに声までかけてくるわけですから
そりゃ犠牲者も増えるだろうなと。
私自身現実でも幽霊とか
そういうものは一切信じていないんですが
もし仮に目の前に姿を見せられたら
戸惑うだろうなと思いますしね。
今回の場合は戸惑うだけではすまずに
魔物に捕食されるわけですから
本当に残酷なやり方だなと改めて思います。
とまあ、フリーレンが一緒にいたわけですから
フェルンにとっては精神的にも良い経験になったでしょうし
これはこれで良かったのかも。
次回は予告で新展開、新人物とありましたので
何か新しい事が起きることになるかと。
どんな展開を迎えるかもそうですが
新登場する人物についても気になるので
次回どんな形になるのか楽しみです。